2026年3月期決算説明
川崎靖弘氏:みなさま、こんにちは。富士ユナイトホールディングス株式会社代表取締役社長兼CEOの川崎です。平素は格別のご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。
本日は、2026年3月期の決算についてご説明します。どうぞよろしくお願いします。
2025年度 主要トピックス
はじめに、2025年度の主要トピックスをご説明します。2025年度は、大きく3つの取り組みを実行しました。
1つ目は、組織再編です。富士ユナイトホールディングスを設立し、持株会社体制によるグループ経営体制を構築しました。これにより、グループ経営の意思決定を迅速化し、事業成長をさらに加速させていきます。
また、これを機に事業セグメントをグリーン領域・エネルギー領域・インフラ領域の3領域へ再編しました。
2つ目は、グループ強化です。2025年10月に京滋地区で石油事業を営む加島をグループに迎え入れました。加島が持つ石油事業の安定収益基盤と、リサイクル事業を中心としたグリーン領域を取り込むことで、既存事業とのシナジー創出を図ります。
3つ目は、バイオ燃料製造体制の強化です。詳細は次のスライドで説明します。
姫路バイオ燃料製造所の稼働開始(2025年11月竣工)/供給体制の強化
バイオディーゼル燃料は、廃食油由来の環境対応エネルギーとして、需要拡大が期待されています。
当社はこれを事業機会と捉え、2025年11月に姫路に大型のバイオ燃料製造所を建設し、稼働を開始しました。これにより、関西から中・四国エリアにおける需要拡大への対応が可能となり、また、全国では年間約2万キロリットルの製造体制を確立することができました。
姫路製造所は、バイオ燃料製造設備として日本初の技術を4つ導入しています。1つ目は混和比率を柔軟に調整可能な高性能ブレンダー、2つ目は製品タンクを介さずに直接出荷可能な技術、3つ目は多様な車両に対応可能な入出荷設備、4つ目はAIカメラによる保全管理システムです。
当社は、環境対応エネルギーの供給体制強化を通じて、成長領域における事業拡大を推進してまいります。
持続可能な成長戦略 ~長期ビジョン~
富士ユナイトホールディングスの長期ビジョンと、次なる成長ステージに向けた戦略をご説明します。
長期ビジョンです。当社グループは持続可能な成長を目指し、「環境のグリーン化対応とエネルギーの安定供給を通じて社会に貢献するグループであり続ける」をグループ長期ビジョンとして掲げています。
この実現に向けて、①リサイクル事業の拡大、②環境対応エネルギーの事業化、③持株会社体制による効率的なグループ経営を戦略の柱とし、事業活動を推進してまいります。
成長加速フェーズ ~次なる成長ステージへ~
持株会社体制への移行を機に、経営資源を最適に配分し、ステークホルダーのみなさまから理解を得やすい体制とすることを目的に、グループの事業セグメントを「グリーン」「エネルギー」「インフラ」の3つの領域に再編しました。
これにより、持続的な成長を加速させ、企業価値の向上を目指してまいります。
2026年3月期(4-3月)決算ハイライト
2026年3月期の決算内容をご説明します。2026年3月期の決算状況はご覧のとおりです。
グリーン領域のリサイクル事業、ホームエネルギー事業、インフラ領域のレンタル事業、およびエネルギー領域が好調に推移し、経常利益は計画比148パーセント、純利益は計画比145パーセントとなりました。
2026年3月期(4-3月)決算概要 ~3領域 5事業~
各領域の決算概要はご覧のとおりですが、詳細については、以降のスライドでご説明します。
なお、グリーン領域は、リサイクル事業、ホームエネルギー事業、再生可能エネルギー事業の3つで構成されています。
エネルギー領域は、燃料油、潤滑油、アスファルト、アドブルーなどの石油事業、インフラ領域は建機レンタル事業で構成されています。
グリーン領域 業績(リサイクル事業)
各領域の詳細をご説明します。資源リサイクル事業です。 素材売却単価の上昇や処理単価の高い案件の寄与により、利益は計画を上回りました。
オイルリサイクル事業では、市況に応じた適正販売および回収数量の確保により、売上・利益ともに計画を上回り、安定した収益を確保しました。
環境リサイクル事業は、工事の時期がずれたことにより、売上・利益ともに計画を下回りました。
グリーン領域 業績(ホームエネルギー事業)
グリーン領域のホームエネルギー事業です。LPGや灯油の販売では、気温要因による需要増加により粗利を確保し、利益は計画を上回りました。また、液石法改正を事業機会と捉え、「安全・安心・安定」の供給体制の維持・強化を進めたことで、利益は計画を上回りました。
グリーン領域 業績(再生可能エネルギー事業:バイオ燃料・再生重油・メガソーラー)
グリーン領域の再生可能エネルギー事業です。バイオ燃料は設備コスト負担の増加により利益計画は未達となりましたが、建設現場向けを中心に販売数量は増加しています。
メガソーラーは第1四半期に、出力抑制や発電設備の一部故障による修繕の影響、さらには積雪による発電量低下の影響を受けましたが、年間を通じて利益は計画を上回りました。
エネルギー領域 業績(石油事業:燃料油・潤滑油・アスファルト・アドブルー)
エネルギー領域です。エネルギー領域では、需給が逼迫する中で安定供給を着実に実現したこと、市況に応じた適正販売を行ったこと、および在庫評価益により、利益が計画を上回りました。
アドブルーは、需給逼迫への懸念を背景とした一時的な需要増加により受注が増加しました。
加えて、カーショップやホームセンターなどの小売店向けの販売を強化した結果、利益は計画を上回りました。
インフラ領域 業績(レンタル事業)
インフラ領域です。建機レンタルは売上高・利益ともに予算を上回り、収益性を重視した運営により安定的な収益を確保しました。また、新規案件の取り込みと不採算要素の整理を進めた結果、収益体質が改善されました。
株主配当
株主のみなさまへの還元をご説明します。期末配当は、中間配当と同じく1株当たり31円を予定しています。
当社は、今後も高水準の配当方針を継続しながら、将来の成長に向けた戦略的な投資を着実に進めていきます。
はじめに 価値創造プロセス
本日開示した中期経営計画のサマリーをご説明します。まず、当社グループの価値創造プロセスです。
当社グループは、「環境のグリーン化対応とエネルギーの安定供給を通じて社会に貢献する」という長期ビジョンのもと、事業活動を通じた価値創造の好循環の構築を目指しています。
当社のビジネスモデルは、社会にエネルギーやインフラを供給する「動脈」と、廃棄物や資源を回収し再資源化する「静脈」で構成されています。
これらを有機的に結びつけることで、資源循環型のエネルギー・インフラ企業として独自のポジション確立を進めています。特にエネルギー領域およびインフラ領域は、既存インフラを活用した安定的なキャッシュフローを創出する収益基盤として機能しています。
そこで生み出した資本を成長領域であるグリーン領域へ再投資することで、成長と収益の好循環を実現していきます。
グリーン領域では、リサイクル事業を中心にM&Aを活用したネットワークの構築を推進するとともに、バイオ燃料需要の拡大を着実に取り込むことで、さらなる成長を目指していきます。
エネルギー領域では、安定供給体制の強化による収益基盤の拡充を進め、インフラ領域では、公共工事を中心としたレンタル需要の取り込みや新たな顧客開拓を進めることで、安定収益の確保に取り組んでいきます。
この資本循環型ビジネスモデルこそが、当社グループの持続的成長を支える中核であり、今後の企業価値向上の本質であると考えています。
中期経営計画(2026-2028年度)エグゼクティブサマリー
財務目標と株主還元方針をお話しします。本中期経営計画では、「成長」「効率」「安定」を基本方針としています。
「成長」では、グリーン領域への積極的な戦略投資を進めていきます。「効率」では、持株会社体制による効率的なグループ一体経営を推進してまいります。「安定」では、高水準の株主還元を維持し、持続的成長に向けた投資を実行しつつ、株主還元と成長投資の両立を目指してまいります。
財務目標としては、2028年度に営業利益18億円、ROE8.0パーセント以上を目指してまいります。また、配当性向60パーセント以上を維持し、株主のみなさまへの安定的な還元を継続します。詳しくは、本日開示している中期経営計画資料をご参照ください。
以上で私からの説明を終了します。今後とも、富士ユナイトグループへのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。