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ユーソナー株式会社:2026年12月期第1四半期決算説明資料文字起こし(7)

ユーソナー

繰り返しになりますが、当社が構築している法人データベースLBCは、情報の深さ、幅広さ、新鮮さという3つの特色を兼ね備えた唯一無二のものとなっています。

当社の法人データベース(LBC)がどのように構築されているかというと、最大の特徴は「デジタルとアナログの掛け合わせ」にあります。
デジタル面においては、クローリングやスクレイピングといった技術を用いて、主にウェブ上に存在している情報を網羅的に収集・蓄積しています。この領域だけであれば、スタートアップ企業でもある程度対応が可能ですし、昨今ではAIの台頭によって自動化のハードルも下がっています。
しかし、当社はデジタルだけにとどまらず、「アナログ」の領域でも泥臭く情報を収集しています。具体的には、専任の調査員、アルバイト、業務委託スタッフなど数百名規模の人員体制を擁し、人海戦術による情報収集を展開しています。ウェブ上には公開されていない紙媒体の情報を集めて電子化する作業など、非常に地道なアプローチを継続しています。このデジタル技術では踏み込めない「手入力による情報の蓄積」こそが、LBCの真の強みであり、他社との明確な差別化ポイントとなっています。

当社のデータベースの仕組みについて、さらに掘り下げてご説明します。当社では、独自の「辞書データベース(マスター)」を構築しています。1つは、企業の歴史を追った「過去情報」です。例えば、「日本ユニシスがBIPROGY(ビプロジー)に社名変更した」「BMWがオフィスを移転した」といった、過去から現在に至る企業の変遷情報をすべて捨てることなく蓄積しています。もう1つは、表記ゆれや入力間違いに対応するための「ナレッジマスター」です。よくある入力間違いや表記ゆれのデータが網羅されています。
例えば、本来は「キユーピー」と「ユ」を大文字で書くのが正しいところを「キューピー」と小文字で誤入力してしまったり、略称である「JAL」と正式社名である「日本航空」が混在してしまったりするケースです。また、「イトーヨーカドー」の「堂」をカタカナで表記したり、伸ばし棒を用いたりするような、よくある入力ミスも蓄積しています。当社は、こうした誤った情報と正しい情報とを紐付けた独自の「変換マスター」を構築しています。このほか、「住所マスター」なども活用することで、複数の異なるソースから入ってきたデータであっても、「同一の法人である」ということを正確に見抜くことができます。
この辞書データベースを活用し、まずは古い情報や誤った情報を最新・正確なデータへと「クレンジング(補正)」し、その上で「名寄せ(集約)」を行います。30年間にわたり蓄積してきたこの辞書データベースの存在が、他社が容易に追随できない強固な競争優位性の源泉となっています。

さらに、当社の法人データベースは、企業の「資本関係」や「拠点関係(系列)」を可視化できる点でも優れています。グループのトップである親会社を頂点に、その傘下にある子会社、孫会社といった資本のつながりを一目で把握できるよう構造化されています。また、本社に紐付く支社、営業所、工場、研究所などの拠点情報もすべて紐づけされています。これが実際の営業活動において非常に有益な武器となります。例えば、ターゲット市場を可視化した際、親会社とはすでに取引(既存)があるものの、その子会社とはまだ取引がない(未開拓)という状況が分かったとします。その場合、「すでにリレーションのある親会社の担当者から子会社を紹介してもらう」という、極めて確度の高い営業戦略を立案できるようになります。この系列を完全に網羅したデータベースの存在が、企業の営業戦略を支える強力なインフラとなっています。

なお、当社はデータ統合や名寄せ、データの利活用に関する複数の特許を取得しており、これらも強固な参入障壁の一翼を担っています。

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