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相場が動き出すタイミングを狙い打ちできることも多い独自のRCI活用法を、ひろぴーさんにレクチャーしていただきました。勝率は高くなく、エントリー回数もそこまで多くないですが、うまくはまれば100pipsを超える値幅を取れることも。4本のラインを表示する設定を、自分のチャートにも適用してみましょう。(※ FX雑誌『外国為替』vol.9より再構成/インタビュー日:2024年1月17日)
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ひろぴー氏プロフィール
FX&Cryptoトレーダー。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や暗号資産取引所のコラムニストなど、活動の場は多岐にわたる。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担い、店頭FX取引業者や暗号資産取引所向けの受託開発を請け負う。2019年7月よりTradingView JapanのMarketing Directorに就任。【著書】Billion Trader(億トレーダー)ひろぴーの読むFX【著書】Billion(億)トレーダー ひろぴーのFXの基礎の基礎――ローソク足に秘められたFXの真実!
ローソク足と合わせて分析することで強み発揮
source: FX雑誌『外国為替』/RCIは「一定期間内の日付と価格の順位を用いて相関を表現する」指標のこと。価格変動の上昇や下降の度合いを示し、買われすぎや売られすぎを判断するのに使う。例えば、パラメーターが9の場合、9日間の価格を高い順にランキングし、同じく日付も前日から9日前まで順位をつける。これらの順位を使って複雑な計算を行い、最終的にRCIの値を求めることができる。価格が連日上昇している場合はRCIが+100に近づき、下降している場合は-100に近づく。なお、期間の異なる複数の線を同時表示することが一般的。
RCIを活用したトレードを得意とするひろぴーさんに、100~300pipsの利食いが期待できるトレード手法について解説いただきました。RCIはさまざまな金融商品との相性が良いとのこと。特に為替では大きな利益を狙えるといいますが、注意点もあるそうです。
「RCIは複数の線を表示させて、相場の過熱感を測ることができるテクニカル指標です。RCIを見れば、売買のタイミングなどが分かるので非常に便利だと思います。今回解説するRCIは、暗号資産のトレードには適しません。また、1回のトレードで、100pips以上を狙っていきますが、リスクは限定する必要があります。私は、リスクリワード比率を2:3に設定していて、利益が少ない局面や、損切りが深くなりすぎる局面では、トレードを見送るようにしています」
RCIはローソク足と組み合わせて使うテクニカル指標なので、環境認識もしっかり行う必要があります。
「ローソク足は週足、日足、4時間足、1時間足などを見て、高値・安値が切り上がっていれば上昇トレンド、高値・安値が切り下がっていれば下降トレンドというような基本通りの判断をします。ローソク足の流れを把握した上で、トレンドの転換や継続を示すチャートパターンの出現も確認します」
ひろぴーさんのトレードは数日ポジションを保有して、値幅を狙うのが特徴ですが、デイトレでもRCIを活用したテクニカルは機能するといいます。
「デイトレを行う場合は、エントリー回数は少なめ、エントリー後はゆったりと利益が伸びるのを待つやり方になるかと思います。それでもチャンスを逃さずにエントリーできれば、十分利益が期待できるんです。また、RCIの4本の線を活用してトレードする私のやり方は、勝率50%には届きませんが、負けが続いても1回の勝ちでプラス転換できることも多いです。これは、先述したリスクリワード比率に基づいた資金管理を徹底しているからこそです」
また、トレードを辞めずに続けることの重要性と、それができるようになる考え方も教えてもらいました。
「少しの負けでやめてしまうのはもったいないので『年間でプラスになれば良い』と考えると続けられると思います。そのためにも、しっかり検証を重ねて、勝てる自信をつけてから臨んだ方が良いかもしれませんね」
ミドルラインのブレイクは相場の勢いを示唆する
ひろぴーさんが使っているRCIのパラメーターは、短期の7(赤)、9(緑)、中期の26(青)、長期の52(橙)に設定されています。特に重要なのが、中期の26(青)、長期の52(橙)とのこと。
「RCIを使う際には、現在の水準が分かりやすいように線を引くのもポイントで、私は0と±95、±80に引いています。経験上は±95を抜けることはほぼありませんが、26(青)や52(橙)が±95に張り付いている期間が長ければ長いほど、反転して±80をブレイクしたときに、レートが大きく動きやすい特徴があります。つまり、±95から久しぶりに離れた26(青)や52(橙)が、±80を超えるタイミングはエントリーのチャンスということ。
そして、±95の天井もしくは底に張り付いていた26(青)が、±80をブレイクし、0のミドルラインを上から下へ、または下から上へ突き抜けたタイミングでエントリーします。これは私の鉄板手法で、RCIのミドルライン通過前後では、トレンドが加速しやすい傾向があると検証から把握しています。例えば、下降トレンド時、26(青)や52(橙)が-95に張り付いていたら、過去に売られすぎているため反発のエネルギーが溜まっていて、レートが上方向に大きく動く可能性があると読み取れるのです。
一方で7(赤)、9(緑)は、二つの線がゴールデンクロス、またはデッドクロスしていたらエントリーを検討します。ただし、7(赤)、9(緑)のクロスによる売買は、ローソク足で分析した結果と同じ方向を向いていたときのみ有効です」
買われすぎ・売られすぎから、反発するためのエネルギーを溜める時間が必要なので、大きな値幅を得られるチャンスは多くありません。
「私のこの手法のエントリー頻度は少ないですが、その代わりに監視する通貨ペアはかなり多いです。主要な通貨ペアと相性が良いので、分析対象を絞りすぎないようにすれば、毎日トレードをできる時期もあります。ボラティリティが低く、相場が落ち着いている場合でも、週に1~2回は取引ができます」
source: FX雑誌『外国為替』/ローソク足では、高値・安値の位置関係や、チャートパターンが出ているかどうかなどを確認。RCIでは、パラメーターを短期の7(赤)、9(緑)、中期の26(青)、長期の52(橙)に設定。また、±95、±80、0にラインを引き相場の過熱感を判断、売買の参考にする。
source: FX雑誌『外国為替』/上昇トレンド中に買いを狙う場合は、7(赤)と9(緑)がゴールデンクロスしたタイミングを、下降トレンド中に売りを狙う場合は、7(赤)と9(緑)がデッドクロスしたタイミングを狙う。一方で、トレンドが転換する局面でエントリーを狙う場合は±95あたりで高止まり(もしくは下げ止まり)しているのを確認して、26(青)が±80を超えたタイミングと、ミドルラインを抜けたタイミングがチャンスになる。
高値掴み・安値掴み、RCIがあればリスク減少
トレードをしていると、高値・安値を掴んでしまったらどうしようと不安になる人は多いと思います。
「ダブルトップやダブルボトムなどができそうな局面では、トレードを躊躇してしまう人もいるかもしれません。しかし、その局面が絶好の買い場だったと、後から分かることは少なくないと思います。そこで、このやり方が役に立ちます。RCIの26(青)と52(橙)がミドルラインをブレイクするタイミングと重なればチャンス。ローソク足だけ見ているとエントリーを悩む局面でも、RCIを組み合わせることで、エントリーの根拠が説明できるようになり、トレードの精度が上がるというわけです」
この手法の場合、エントリーポイントを決めたら、まずは狙える値幅が100pips以上あるか確認し、「想定獲得pips×0.66」で、損失を決めるといいます。
「損切りする値幅を決めたら、そこから一番近いネックラインのようなチャート上のポイントで損切りを想定します。しかし、ちょうど良い位置にそういったポイントがなく、損失の許容幅を超えそうなら、エントリー自体を見送ります。エントリーする際は、利益と損失をセットで考えるのがマスト。このルールを徹底することで、勝率50%以下でも、年間で見るとプラスになります」
source: FX雑誌『外国為替』/上昇トレンド中に買いを狙う場合は、7(赤)と9(緑)がゴールデンクロスしたタイミングを、下降トレンド中に売りを狙う場合は、7(赤)と9(緑)がデッドクロスしたタイミングを狙う。一方で、トレンドが転換する局面でエントリーを狙う場合は±95あたりで高止まり(もしくは下げ止まり)しているのを確認して、26(青)が±80を超えたタイミングと、ミドルラインを抜けたタイミングがチャンスになる。
手法だけを極めても利食いと損切りが上手にできなければ続かないとのこと。上手に資金をコントロールしながら、トレードを続けてみてください。そして、ひろぴーさんはエントリーから決済まで、IFO注文を使って自動化することが多いそうです。その際に参考にするのがフィボナッチ・リトレースメントになります。
「ローソク足にトレンドが出ていて、同じ方向にRCIが傾いていれば、フィボナッチ・リトレースメントを使って、戻り売りや押し目買いなどを狙います。フィボナッチ・リトレースメントでは、38.2%、50%、61.8%がトレーダーから意識される価格帯。トレンドの強弱やボラティリティでどこに指値を入れるかは異なりますが、この三つの価格帯のどれかに指値を入れ、利益を狙うことが多いです。IFO注文であればチャートに張り付く必要がないので、仕事をしている人でも取り組みやすいと思います」
source: FX雑誌『外国為替』/フィボナッチ・リトレースメントを用いて指値注文を入れられるようになれば、チャートに張り付く必要はなくなる。ローソク足でトレンドを確認しつつ、RCIも同じ方向を向いていたらフィボナッチ・リトレースメントを当て、「38.2%、50.0%、61.8%」に指値を入れる。リスクリワードが2:3で設定できる局面でのみトレードをするため、同時に決済の価格も決めて、IFO注文をするのがお勧め。
最後に、これからFXで成功するために日夜頑張る読者の皆さんに、メッセージをいただきました。
「どんな手法を使うにしても、まずはやりきること、突き詰めることが大切です。中途半端では勝ち続けることはできないので、勝てそうだなと感じる手法を見つけたら、まずは続けてみてください。今回ご紹介したRCIを使ったトレードは、まず1000通貨や2000通貨で繰り返しトレードをやって自信を持ってほしいと思います。回数を重ねれば、いつの間にかトレードが上達しているはずです。金額やレバレッジを上げるのは、その後でも十分。焦らずに少しずつ成長して、資金を増やしていけると良いですね」
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