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【FX手法シリーズ】ボリンジャーバンドで相場の「均衡」を狙う手法を解説[鹿子木健]

※この記事はアフィリエイト広告を利用しています

10の勝ちパターンを提唱し、資金管理こそトレードそのものであるとする鹿子木流トレードの初歩を、これからFXで成功したい方向けに解説していただきました。相場の三原則の1つ、均衡を狙う手法で手順は簡単ですが、このやり方を通じてリターンとリスクの関係からロットを割り出す考え方を身につけましょう。(※ FX雑誌『外国為替』vol.9より再構成/インタビュー日:2024年1月22日)

 

鹿子木健氏プロフィール

お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。【著書】常勝FX 99%の人が実践していない勝ちパターンのつくり方(ぱる出版)【著書】 FXで成功するための「勝ちパターン」理論(パンローリング)【著書】FXで勝つための資金管理の技術(パンローリング)

一番未熟なときに大勝負する必要ナシ!

ボリンジャーバンドを主体とした、「10の勝ちパターン」による資産運用を提唱している鹿子木健さんに、そのパターンの一つを解説していただきました。

「FXは非常に自由な金融商品ですから、やろうと思えばいつでもトレードができてしまいます。これがいわゆるポジポジ病ですが、本当にチャンスと思える場面以外はポジションを持たないことが大切です。投資資金を余計なリスクにさらすべきではありません。私は10のパターンに該当するときのみ、トレードをします。今回はその中でも、一番簡単なパターンを紹介します」

鹿子木さんいわく、トレードにおいて何より重視するべきは、証拠金をしっかり守ること。この記事の後半で解説しますが、エントリー前に最終撤退ポイントを明確にし、そこに到達してしまった際の最大リスクを基準に、売買数量を決定します。そしてトレードの技術がまだ十分に身についていない練習中の時期に、大きなリスクを取る必要はありません。

「資金が少ない時期に、リスクを取って大きく増やそうという考え方をする方が意外に多いですが、私はそれについて懐疑的です。なぜなら、トレードを続けるほどうまくなっていくからであり、今日より明日、明日より明後日の方が上達しているはずです。言い換えると、今日が一番未熟です。一番未熟なときに大きなリスクを取るべきかという話になります。証拠金を大きく減らしてしまえば、そのあとせっかく技術を身につけたとしても、資金不足で大きく稼げません」

ボリンジャーバンドで均衡の原則を狙う

鹿子木さんは、なぜボリンジャーバンドを使うようになったのでしょうか。

「基本的にテクニカル分析は、その人にとって使いやすければ、何でも良いと思っています。私の場合なら、初めて触ったのがボリンジャーバンドでした。複数の線が表示されるテクニカルで、線と線が交差しないのはたぶんこれだけだと思います。パッと見て分かりやすいと感じました。ところで相場には、波及・循環・均衡の三原則があり、上昇トレンドも下降トレンドもレンジ相場も、全てこの三原則で説明できます。ボリンジャーバンドを上手に使いこなせば、いろいろな相場に対応したトレードが可能です」

今回紹介していただくパターンは、相場の均衡を狙うものとのこと。

「相場の乖離が大きくなると、つまり行きすぎると、いずれ元の方向に戻る力が働きます。これが均衡の原則で、FXに限らず、どんな金融商品にも見られます」

source: FX雑誌『外国為替』

乖離からの回帰狙いは±1σが基準になる

相場の原則である均衡を狙うにあたり、具体的にどういうルールでトレードをするのでしょうか。

「ボリンジャーバンドのバンドウォークがローソク足9本以上継続したら、相場が行きすぎていると判断し、そこから戻ってくる動きを狙います。ここで大切なのは戻ってくるタイミングをどう判断するかですが、私はボリンジャーバンドの±1σを基準にします。今回のカナダドルフランは、上がりすぎから戻る下落を狙うので、+1σを下に抜けたところで、売りを入れるかどうかを検討できます」

下がりすぎからの上昇を狙うなら、上下が反対になり-1σの上抜けがそのタイミングになります。また、このエントリー時の±1σに限らず、あるラインを超えたかどうかは、終値を基準に判断します。ローソク足が確定する前にタッチしても条件クリアとは見なしません。

「あまり頻繁にチャートを見ないでも済む資産運用を皆さんにお勧めしています。日足の終値での判断なら、一日に一回、朝にチャートを見るだけで済みます。この手法は相場の原理原則に基づくものなので、もっと短い時間足でも機能しますが、時間をとられてしまうので私はデイトレはあまりしません。よって、基本的に見るのは日足以上、場合によっては4時間足も見ることがあります」

鹿子木さんが目指すのは、トレードに長い時間をとられることなく、また大きなリスクを負うことなく得られる年率20%ほどのリターンです。日足以上の時間足を一日に一度チェックするだけで、十分にクリア可能とのことでした。


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最大リスクはエントリーと損切りから試算する

ポジションを持つときは、どうしても「いくら儲かるか」を気にしがちですが、「どれくらいのリスクがあるのか」を把握するのが先です。

「エントリーの条件を満たしたとしても、いきなり売買はしないでください。最大リスクを知るのが先決で、これが分かるとロットも決まってきます。また、最大リスクが高すぎる場合は、エントリーしない選択もあり得ます」

最大リスク、つまり損切りする価格は、今回のカナダドルフランでいえば、直近高値の少し上です(下見出しの損切りライン①)。チャートの形状によっては、ボリンジャーバンドの+2σの先に設定することもあります。

「エントリー価格と、損切り価格が決まれば、負けた場合の値幅(pips)が分かりますよね。この負け幅とロットを掛け算して、全資金の1%以内に収めるようにします。逆にいえば、この計算を先にしないと、何ロットでエントリーするべきか分からないです」

なお、この最大リスクとなる損切りは、終値ではなく到達したら即時実行される逆指値注文にすることで明確になります。これとは別に、エントリーの条件である+1σに対して、再び価格が上に抜けてしまったことを終値基準で確認できた場合も損切りします(下見出しの損切りライン②)。こちらの損切りは、最大リスクとなる①よりは、浅い損切り幅になるはずです。

利食いを3回に分けてリターンを確保

エントリー、損切りの条件の次には、利益確定の戦略です。鹿子木さんは、分割利食いをお勧めしています。

「今回の売り戦略なら、ミドルラインを超えたところで、まずポジションの半分を利益確定し、なおかつ損切りライン②を+1σ、つまり建値にずらしてください。こうすることで、このトレードの負けはおおむねなくなります。その上で、-1σで残りポジションの半分を利益確定し、損切りライン②をミドルラインに、-2σで全ポジションを利益確定します。最初に半分を利食いしてからの残り半分は、ある意味おまけみたいなもので、最後までいけなくても問題はありません」

勝ちやすそうな通貨ペアでトレードする

「ここまで見てきたように、エントリーする時点で、損切りの価格が決まることで最大リスクが分かり、またボリンジャーバンドの帯の位置から、だいたいの利益確定位置が分かります。ここで大切なのが、最大リスクの3倍程度まで利益が伸ばせないのなら、その通貨ペアで無理にトレードをしなくていいという考え方です」

損切りが深かったり、利益確定が浅く、リスクリワードバランスが崩れた不利なトレードになるのなら、エントリーを見送って構わないとのことです。しかしそれでは、十分なトレード回数を確保できるのかという疑問も出てきます。

「私は毎日28種類の通貨ペアをチェックしています。一つの通貨ペアにとらわれるより、幅広く相場全体を見ることで、そのとき一番勝ちやすそうな通貨ペアの発見につながります。基本的には日足より短い時間足は見ないため、28通貨ペアのチェックは慣れてくると数分程度で終わります。ドル円やユーロドルといったメジャーなものだけでなく、一般的にマイナーとされる通貨ペアも見ていくことで、チャンスは増えるはずです」

さらにたくさんの通貨ペアを横断的に見ていくことで、為替相場全体の流れも次第に見えてくるようになるとのことでした。こういった視点で絞り込んだ通貨ペアは、チャートが見やすく、トレードしやすい傾向にあるそうです。

長期目線は基本の基本、少なくとも年単位で考える

「それ以外に、相場をピンポイントではなくゾーンで捉える意識も大切です。こういったメディアに載せてもらうわけですから、ルール、手法として紹介していますが、ローソク足がある線を超えたかどうかといった、微妙な判断は重要ではありません。あくまで相場の三原則にしたがってのトレードを、許容できるリスク内で繰り返すだけです。

また、利益確定や損切りは、いつしても問題ありません。最大リスクや期待リターンを確かめた上での資産運用をしているわけであり、ゲームのように緻密なテクニックでチャートの攻略を目指しているわけではありません」

運用においては、長期的な視点を持つことが極めて大切であるとのことです。

「一日、一週間、一か月といった短い期間ではなく、少なくとも年単位で収支を考えるようにしてください。繰り返しになりますが、証拠金を主軸にした意識を持ってください。どうしても利益や損失に着目しがちですが、証拠金を守り、育てていくことこそ資産運用であると思います。

そういった意味で、PL(損益計算書)よりもBS(貸借対照表)の思想を持つことに意味があります。利益を伸ばすことと損失を減らすことに固執するのではなく、利益と損失のちょうど良いバランスを取りながら、安定的にトレードを続けていきましょう」

トレードに慣れるまではデモトレードで練習しながら、本業や副業を頑張って証拠金を増やすこともまた、成功するために重要な考え方であるとのことでした。上達する前に無理をするのは禁物です。

資金の管理はトレード手法そのもの

最後に、読者の皆さんへのメッセージをいただきました。

「相場の都合と、自分の都合を分けて考えるようにしてください。例えば、平日の本業が激務で、まとまった時間をトレードに割けないのなら、ごく短時間で実行できる手法を模索するべきです。なかなか時間を作れないのは投資家の都合ですから、実行可能なやり方を相場に合わせて採用しましょう。

あとは資金管理を独立したものと考えないでください。今回の手法でも、チャート分析と最大リスクの見極め、ロット決定、想定リターンが一体化しています。エントリーをする時点で、こういった資金管理の部分まで自然に決まっていることが望ましいです」

手法まとめ

【環境認識~エントリー】9本以上続くバンドウォークから+1σを割り込んだら売りのサイン

source: FX雑誌『外国為替』

今回は上昇トレンドからの反落を狙う。上のチャートのように、ローソク足の終値が9本以上連続して+1σより高い位置にある状態から、終値が+1σを下回ったら売りエントリーを検討できる。

【損切り・リスク管理】エントリーしても良い状態から先に損切りラインを割り出しておく

source: FX雑誌『外国為替』

エントリーの条件が整ったら、先にリスクを確認する。まず、最高値かボリンジャーバンド+2σの先に損切りラインを置き、ここに到達した場合の値幅を最大損失とする。その上で、終値が+1σを超えても損切りする。

【利益確定】損切り価格を動かしながらの分割利食いで勝ちを確定させる

source: FX雑誌『外国為替』

利益確定は、各ラインを終値で超えるごとに分割で行っていく。やり方の例として、まずミドルラインで全ポジションの半分、-1σでさらに半分(全体の4分の1)、-2σで残りの全ポジション(全体の4分の1)という配分が考えられる。また、利食いするごとに、損切りラインをトレールする。このやり方だと、ミドルライン到達時点で、基本的にそのトレードの勝ちが確定する。

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source: FX雑誌『外国為替』

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