10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ指標の加速で今後の引き締めが意識されれば、ドル買い地合いに振れやすい。ただ、160円台に定着し、日本の為替介入への警戒感から引き続き一段の上値は抑制されそうだ。
中東での小規模な戦闘で和平への期待が後退すると、前日は原油相場が上昇基調に転じドル買い先行。ただ、紛争の早期終結期待は根強く、原油相場の軟化を受け一段のドル買いは抑制された。この日は米インフレ指標への思惑も広がり、ドルは売り買い交錯。ユーロ・ドルは1.15ドル台後半へ浮上後に上昇分を削る展開となり、ドル・円は一時160円40銭台に水準を切り上げた。本日アジア市場でも同様の値動きで、ドル・円は動きづらい。
この後の海外市場は米インフレが焦点。今晩発表の消費者物価指数(CPI)は前回に続き加速、明日の生産者物価指数(PPI)も強い内容となると予想される。来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の据え置きが予想されるものの、年内の利上げ方針を示唆する可能性があろう。ただ、中東情勢の不透明感は根強いものの、和平への動きが継続すれば原油安・ドル安の見込み。また、日本の「防衛ライン」として意識される160円台で為替介入が想定され、引き続き上値を抑制しそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・消費者物価指数(5月):+0.5%(予想)、+0.6%(前回)
・22:45 加・カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表:+2.25%(予想)、+2.25%(前回)
・27:00 米・財政収支(5月):+2150億ドル(前回)