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中西製作所 Research Memo(2):大型給食施設向け等で厨房業界をけん引

■会社概要

1. 会社概要
中西製作所は業務用厨房機器の総合メーカーである。厨房エンジニアリングのリーディングカンパニーとして、大型給食施設向け大量調理機器を主力領域としている。学校給食と外食産業を最重要ターゲットに据え、病院・福祉給食、事業所給食、食品加工など多岐にわたる市場に向けて、食器洗浄機や食器消毒保管機、加熱調理機、炊飯システムなどの自社製品を提供することで、厨房周辺を総合的にサポートする体制を構築している。同社は、戦後の厳しい食糧事情のなか、創業者の中西延吉(なかにしのぶよし)氏・甚吉(じんきち)氏の兄弟が「将来の担い手である子どもたちに栄養価の高い給食を提供したい」との目的から立ち上げた中西商会を前身としている。この創業時の精神は、「いただきますの未来をつくる」という現在のコーポレートスローガンの礎となっており、同社の持続的な成長を支える原動力となっている。現在は、食の外部化が進むなか、「栄養」から「おいしい」「安全」「衛生」「健康」などへと変化するニーズを取り込むことで製品開発力の強化と新市場の開拓を進め、人々の社会生活の多様化に対応できる「食文化のコーディネーター」として、食生活における新たな価値の創造に取り組んでいる。

2. 事業体制
同社は、東京と大阪に2つの本社を構え、全国9支店、43営業所、そして各地の代理店・販売店からなる営業体制で全国を網羅している。この広範なネットワークを基盤に、時代の流れや市場ニーズを捉えた製品・システムの開発を進め、「食文化のコーディネーター」として顧客の多様な要望に応えながら、食生活における新たな価値創造に取り組んでいる。生産拠点としては、奈良県と群馬県の2つの自社工場がある。1986年に開設した奈良工場では食器洗浄機器や炊飯機器、調理機器などを生産し、2018年に開設した群馬工場では食器消毒保管機器、加熱機器などを生産している。三重県には物流センターを設置している。なお、自社工場と物流センターについては、再編を検討している。

同社は事業体制を強化するため、新製品開発や販路開拓などを目的にM&Aやアライアンスを積極的に進めている。2018年に製菓・製パン向けの事業を展開する(株)アイチ製菓機械を、2022年に厨房向けシンクなどの板金製品の製造に強みを持つ(有)三協機設をそれぞれグループ化した。2024年には、キッチンレス社食に強みを持つ(株)ノンピ(現 ボンディッシュ(株))と、介護施設や病院での配膳、食品工場での点検などを行うロボットの開発に向けてロボットスタートアップのugo(ユーゴー)(株)に資本参加した。2025年には、飲食店の仕込み作業やレシピ開発を代行する(株)シコメルフードテックと、消費者向け日用品メーカーのレックと資本業務提携を実施した。特にレックとの資本業務提携では、業務用の同社と家庭用のレックが補完関係にあるため大きなシナジーが期待される。顧客の利便性が高まるほか、同社にとっては家庭用市場、レックにとっては業務用市場への進出に向けた足がかりとなる見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)

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