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中西製作所 Research Memo(1):2026年3月期は大幅増益。2027年3月期は減益予想も上振れ余地を残す

■要約

中西製作所は、業務用厨房機器製造販売事業及び不動産賃貸事業を展開している。中核をなす厨房機器事業では、学校給食や外食産業、病院・福祉などをターゲットに、洗浄機や調理機といった自社製大型機器を全国の営業・物流・生産ネットワークを通じて供給している。同社は、提案から設計、施工、開設支援、アフターサービスまでを一貫提供できる体制を強みとしており、全国をカバーする営業力と蓄積してきた技術力がその背景にある。また、大規模施設における大量調理機器を得意とし、給食センターの主要4エリアを自社製品で構成できる点や、配送ルートのプランニング力、工場稼働の平準化によるコストコントロールが差別化要因となっている。少子化に伴い学校給食の集約・大型化が進むと見られるなか、同社の厨房機器に対する需要は引き続き強い傾向にあると言える。

1. 業績動向
2026年3月期の業績は、売上高が41,008百万円(前期比2.7%増)、営業利益が3,049百万円(同15.9%増)と好決算となった。学校関連及び外食関連の受注が好調となったことから、売上高は過去最高を更新した。また、価格改定や生産効率の改善により売上総利益率が向上し、先行投資で増加した販管費をカバーしたことで、営業利益は大幅増益となった。なお、期初予想と比べて業績が超過達成となった背景には、生産効率の改善が想定以上に進んで売上総利益率が高水準になったことなどが挙げられる。2027年3月期業績について、同社は売上高41,200百万円(前期比0.5%増)、営業利益2,400百万円(同21.3%減)を見込んでいる。前期の売上総利益率が高水準であったことなどが減益予想の理由だが、同社の例年の予想傾向から、やや保守的な想定を置いているものと見られる。

2. 中長期の成長戦略
同社は「厨房エンジニアリングのリーディングカンパニー」として、チャレンジ精神と高い技術力で食の未来を創造し、関わる人すべてに笑顔と健康を届けるという長期ビジョンを設定し、2036年3月期売上高500億円を目指している。また、長期ビジョンに基づいた中期経営計画(2025~2027年度)を策定し、学校や病院などトップシェア領域と中食・食品加工や海外などチャレンジ領域をターゲットに、2028年3月期に売上高420億円、経常利益28億円の達成を目指している。そのため、新たな挑戦に向け人材と組織の力を高め、さらなる飛躍に向けた基盤づくりを進める基本方針を制定した。初年度の2026年3月期に経常利益が目標を上回ったものの、同社は高水準となった売上総利益率が落ち着く2027年3月期を起点に、改めて目標達成を目指す。

■Key Points
・2026年3月期は過去最高の売上高を更新。生産効率化などにより大幅増益を達成
・2027年3月期は保守的に減益を見込むも、業績上振れの余地を残す
・給食や中食・外食を強化し、2036年3月期に売上高500億円を目指す
・2028年3月期に経常利益28億円を目指す。設備投資は50億円へ大幅に増額

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)

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