Chordia Therapeuticsは12日、前臨床開発中のCDK12阻害薬CTX-439に関する京都大学との共同研究成果が、2026年06月11日に国際学術誌『Cell Death & Disease』に掲載されたと発表した。
本研究は日本医療研究開発機構(AMED)の支援のもと実施されたものであり、乳がんおよび卵巣がん細胞を用いたゲノムワイドCRISPRスクリーニングを通じて、CTX-439の感受性バイオマーカーとしてCDK10が同定された。
CTX-439は、mRNA転写の伸長および終結を制御するCDK12およびCDK13に対して高い選択性を有する経口低分子阻害薬であり、がん細胞のmRNA生成過程を阻害することでタンパク質産生を抑制し、細胞増殖に必要な機能を低下させる新規作用機序を有する。研究では、CDK10を欠損させたがん細胞および移植マウスモデルにおいてCTX-439の抗腫瘍効果が増強されることが確認され、CDK10欠損状態では転写抑制作用がより長く持続し、細胞死が強く誘導されることが示唆された。
本成果は、CDK10がCTX-439の感受性バイオマーカーとなる可能性を示すものであり、今後の臨床研究における患者層別化や治療戦略の構築に資する基盤的知見として期待される。