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飯野海運 Research Memo(2):125年を超える歴史を持つ海運会社

■会社概要

1. 会社概要
飯野海運は1899年に創業(飯野商会、京都府舞鶴市)し、125年を超える歴史を持つ海運会社である。企業理念(IINO PURPOSE)に「安全の確保を最優先に、人々の想いを繋ぎ、より豊かな未来を築きます」を掲げている。2026年3月期末の資産合計は346,684百万円、純資産合計は158,290百万円、自己資本比率は45.6%、発行済株式数は108,900,000株(自己株式3,097,203株を含む)である。同社グループは、同社及びグループ会社83社(連結対象子会社66社、持分法適用会社8社、連結対象外関係会社9社)で構成されている。海外では駐在員事務所を上海に、現地法人をシンガポール、ドバイ、ロンドン、ヒューストンに、船舶管理拠点をプサンにそれぞれ展開している。主要な連結子会社は船舶管理を行っているイイノマリンサービス(株)、内航・近海海運業のイイノガストランスポート(株)などである。

2. 沿革
1899年、創業者の飯野寅吉(いいのとらきち)氏が京都府舞鶴市に飯野商会を設立して港湾荷役業及び石炭運送業に着手した。その後、1944年に現商号の飯野海運(株)に改称、1949年に東京証券取引所(以下、東証)へ株式上場、2022年4月の東証の市場再編に伴ってプライム市場へ移行した。

海運業では1964年の海運集約に際して定期航路部門を分離・譲渡し、以来、タンカー・不定期貨物船経営を主力としている。近年は2022年2月にLPGを燃料として使用できる同社初の二元燃料主機関搭載VLGCが竣工したほか、2024年2月にゼロエミッション燃料として注目されるアンモニア燃料への将来的な切り替えに対応可能なアンモニア運搬船が竣工した。さらに、2025年9月と2026年1月にはエタンを主燃料とする二元燃料主機を搭載する大型液化エタン船が2隻竣工するなど、環境への負荷を低減する技術を積極導入している。

不動産業では2011年に飯野ビルディング建て替え1期工事が完了して開業、2014年に飯野ビルディング2期工事が完了してグランドオープンした。2021年6月には旧東京桜田ビルを含む新橋田村町地区市街地再開発事業で日比谷フォートタワーが竣工した。海外では2020年3月に英国ロンドンのオフィスビルを取得、2024年3月に英国ロンドンにおいて2棟目となるオフィスビルを取得、さらに2024年7月には同社が住友林業及び熊谷組と参画した米国テキサス州ダラス近郊の木造7階建てESG配慮型オフィスビル(米国ダラスSOUTHSTONE YARDS OFFICE-B)が竣工するなど、不動産事業の海外展開も積極化している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

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