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サンマルクHD Research Memo(2):経営理念は「私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します。」

■会社概要

1. 会社概要
サンマルクホールディングスは大手外食チェーンである。創業以来の経営理念に「We Create the Prime Time for you」(私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します。)を掲げ、セントラルキッチンを持たずに店内で調理を行うことにこだわり、人々のより豊かな心と生活の形成に「食」を通じて貢献することを目指している。

2026年3月期末時点の総資産は70,453百万円、純資産は31,488百万円、自己資本比率は44.7%、発行済株式数は22,941,111株(自己株式1,503,512株を含む)である。なお2026年5月に本社機能の一部を岡山県から京都府に移転し、京都本社(京都府京都市下京区)及び岡山事務所(岡山県岡山市)の体制としている。

グループは同社(持株会社)、連結子会社の(株)サンマルクカフェ、(株)鎌倉パスタ、(株)サンマルクグリル、(株)La Madrague、(株)京都勝牛、(株)牛かつもと村、及び非連結子会社3社(SAINTMARC SOUTH EAST ASIA PTE,LTD.、極品國際餐飲股分有限公司、(株)サンマルクファーム)で構成されている。なお(株)La Madragueは2026年3月期より連結の範囲に含めている。また2025年7月に農産物の生産・販売を行う(株)サンマルクファームを設立した。

なおM&Aで子会社化した牛カツ業態の経営効率化に向けて、「牛かつもと村」に関しては牛かつもと村が2025年4月1日付で(株)B級グルメ研究所ホールディングスとBQ International(株)を吸収合併した。極品國際餐飲股分有限公司(台湾)は海外展開を行う。「京都勝牛」に関しては、当初は新設する(株)京都勝牛にジーホールディングスグループ3社の主力業態を集約する予定だったが、方針を変更して2025年10月1日付で(株)ゴリップがジーホールディングス(株)と(株)OHANAを吸収合併して商号を京都勝牛に変更した。

2. 沿革
1989年3月にレストラン経営を目的として岡山県岡山市に(株)大元サンマルクを設立し、1990年7月に商号を(株)サンマルクに変更した。その後1995年12月にサンマルクが日本証券業協会に株式を店頭登録、2002年4月に東京証券取引所(以下、東証)市場第二部へ株式上場、2003年3月に東証一部へ株式上場した。そして2005年11月に(株)サンマルクホールディングスへ商号変更、2006年1月にサンマルクを完全子会社化して同社が東証一部へ株式上場(サンマルクは2005年12月に上場廃止)した。2006年3月には完全持株会社体制に移行(サンマルクは商号をサンマルクカフェに変更)し、2022年4月に東証の市場区分見直しに伴ってプライム市場へ移行した。

事業展開では1989年4月に洋食レストラン「ベーカリーレストラン・サンマルク」1号店を、1999年3月にセルフサービス喫茶店「サンマルクカフェ」1号店を、1999年11月に高級回転すし「すし処函館市場」1号店を、2002年10月に洋食レストラン「ベーカリーレストラン・バケット」1号店を、2004年10月にスパゲティ専門店「生麺専門鎌倉パスタ」1号店を、2006年9月に炒飯専門店「広東炒飯店」1号店を、2007年12月にドリア専門店「神戸元町ドリア」1号店を、2008年8月にフルサービス喫茶店「倉式珈琲店」1号店をそれぞれ開店した。M&Aとしては、2022年12月に関西で喫茶店「マドラグ」を展開するLa Madragueを子会社化、2024年11月に「牛カツ京都勝牛」等を展開するジーホールディングスグループ3社を子会社・孫会社化、同年12月に「牛かつもと村」を展開するB級グルメ研究所グループ4社を子会社・孫会社化した。

■事業概要
レストラン事業及び喫茶事業を展開
1. 事業概要
同社はレストラン事業(ベーカリーレストラン業態、パスタ業態、牛カツ業態、その他業態)と喫茶事業(カフェ業態)を営み、主に直営店を通じて全国展開している。主力ブランドは、レストラン事業では洋食レストランの「ベーカリーレストラン・サンマルク」と「ベーカリーレストラン・バケット」、スパゲティ専門店の「生麺専門鎌倉パスタ」及び派生業態である「おだしもん」と「てっぱんのスパゲッティ」、牛カツ業態の「牛カツ京都勝牛」と「牛かつもと村」、ドリア専門店の「神戸元町ドリア」、高級回転すしの「すし処函館市場」など、喫茶事業ではセルフサービス喫茶店の「サンマルクカフェ」、フルサービス喫茶店の「倉式珈琲店」などである。なお京都勝牛が運営する事業の一部(合計11店舗)について2026年2月に(株)ATCダイニングへ譲渡した。

セグメント別売上高・営業利益の推移を見ると、両事業とも2021年3月期~2022年3月期にコロナ禍の影響で業績が大幅に落ち込んだが、2023年3月期以降はコロナ禍影響の緩和、注力業態の積極出店、不採算店の整理、牛カツ業態のM&A、店舗オペレーション改善によるコスト削減などに取り組み、両事業とも拡大基調となっている。2026年3月期の売上高はレストラン事業が59,969百万円(売上高構成比67.8%)で喫茶事業が28,462百万円(同32.2%)となった。レストラン事業は牛カツ業態のM&Aも寄与して2022年3月期の26,257百万円から2.3倍、喫茶事業は「サンマルクカフェ」の不採算整理を進めながらも同21,226百万円から1.3倍に拡大した。

2026年3月期末時点のグループ合計店舗数は868店舗(直営814店舗、FC54店舗)となった。ブランド別店舗数はレストラン事業の「生麺専門鎌倉パスタ」が210店舗、「牛カツ京都勝牛」が103店舗、「ベーカリーレストラン・バケット」が72店舗、サンマルクグリル(「神戸元町ドリア」等)が55店舗、「牛かつもと村」が36店舗、「ベーカリーレストラン・サンマルク」が35店舗、喫茶事業の「サンマルクカフェ」が289店舗、「倉式珈琲店」が48店舗などとなっている。同社はコロナ禍など事業環境の変化に対応して、新規出店の抑制と「サンマルクカフェ」を中心とする不採算店の整理を行ってきたが、特に「サンマルクカフェ」の不採算店整理がおおむね完了したため、2026年3月期より新規出店再開・店舗数純増戦略に転換した。2026年3月期の「サンマルクカフェ」の新規出店は8店舗、退店は4店舗で、2025年3月期末比4店舗純増となった。またグループ合計の新規出店は40店舗、退店は47店舗で同7店舗純減の形だが、これは京都勝牛が一部事業譲渡(2026年2月)を機に18店舗を譲渡・退店したためであり、この影響を除くと実質的には11店舗純増となる。

国内全店売上高・既存店売上高(既存店は開店月を含めて20ヶ月を経過した店舗が対象)については、2026年3月期はM&Aにより取得した業態を除く既存業態の全店売上高が前期比105.4%、既存店売上高が同106.5%、M&Aで取得した業態(京都勝牛、牛かつもと村、La Madragueが運営する業態)の全店売上高が同113.0%、既存店売上高が同105.0%と好調に推移した。なおM&Aで取得した業態の既存店売上高について、2026年4月が前年同月93.6%で前年同月比マイナスとなったが、同社では特に牛カツ業態における前年の大阪・関西万博の反動減が主因と分析している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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