30日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含みか。約40年ぶりの162円台に浮上し、為替介入への警戒感から下押し圧力が強まりやすい。一方、米雇用関連統計は弱い内容が予想され、米9月利上げ観測を背景としたドル買いは一服しそうだ。
米国とイランの和平協議は最終段階に進展したものの、イラン周辺での小競り合いで、前日は原油相場が上向く場面もあった。ただ、具体的な手がかりが乏しいなか米金利高は抑制され、ドル売り先行でユーロ・ドルは1.14ドル付近から1.1430ドル付近に浮上。ドル・円は161円80銭を下値に小高く推移したが、為替介入への警戒感で伸び悩んだ。本日アジア市場では上値を試す展開となり、1986年以来約40年ぶりに162円をブレークした。
この後の海外市場は日本の為替政策が焦点。ドル・円は「防衛ライン」とされる160円をすでに上抜け、歴史的な水準に浮上したことから為替介入の緊張感が一段と高まっている。日本が単独で円買い介入に踏み切った場合には4-5円の下落が見込まれるものの、日本の財政悪化懸念による円売りで効果は限定的と指摘される。一方、前週の日米財務相会談で協調介入の可能性も残る。なお、今晩の米雇用関連統計が弱い内容なら、米利上げを見込んだドル買いは一服する可能性もあろう。
【今日の欧米市場の予定】
・21:00 独・CPI(6月) 予想0.1% 前回-0.2%
・22:00 米・FHFA住宅価格指数(4月) 前回0.1%
・22:00 米・S&P/コアロジックCS20都市住宅価格指数(4月) 前回0.83%
・23:00 米・JOLT求人件数(5月) 予想727.5万件 前回761.8万件
・23:00 米・消費者信頼感指数(6月) 予想94.3 前回93.1