3日の日経平均は大幅反発。1010.92円高の69744.07円(出来高概算22億5000万株)で取引を終えた。前日の米ハイテク株の下落を映して、半導体・AI関連株中心に売りが先行し、日経平均は取引開始後程なくして67609.49円まで下押しした。その後、短期的な調整一巡から押し目買いが入ったほか、朝安の韓国総合株価指数(KOSPI)がプラスに転じたことから、半導体・AI関連株中心に買い戻され、日経平均は戻り歩調に転じた。後場に入ると、キオクシアHDの岩手工場新棟のセレモニーで太田社長が「最先端メモリーのサンプル出荷を開始した」などと述べたと伝わったことも追い風に。日経平均も上げ幅を広げていき、後場終盤には69788.03円まで上値を伸ばした。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、33業種全てが上昇し、金属製品、繊維製品、不動産、機械の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きい銘柄では、ファーストリテ、キオクシアHD、アドバンテス、ファナックが買われた半面、ソフトバンクG、信越化、大塚HD、KDDIが下落した。
2日の米国市場は、「AI新興アンソロピックがAI半導体の製造パートナーとして韓国のサムスン電子と協議している」などと伝わり、米半導体企業の業績悪化に対する警戒感から売られ、SOX指数が5%を超える下落となった。この流れを引き継ぎ東京市場も売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時1100円を超えた。また、KOSPIも一時3%超の急落となるなど、朝方は世界的なテック株安の流れが波及する形になった。ただ、東京市場でも朝安で始まった半導体関連株が切り返したため、日経平均も上げに転じたほか、短期筋による先物買いも断続的に入ったことも指数を押し上げる形になり、日経平均は後場終盤に向けて上げ幅を広げた。
日経平均は値動きの荒い展開だった。AI関連株の動向については、韓国市場の動向にも振らされる状況となっているだけに、必然的に値幅が出やすい状況は続くだろう。ただ、提供が再開されたクロード・フェイブルについて、従量課金に移行する前の今週末にできるだけ利用するユーザーも多いとみられ、週明けに改めてAIへの期待感が高まる可能性もありそうだ。なお、来週は上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための換金売りが控えていることもあり、一時的な需給悪化が警戒される可能性がある点は念頭に置いておきたい。