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矢作建 Research Memo(2):東海地域を基盤とした総合建設業。名古屋鉄道との関係も強み

■会社概要

矢作建設工業は、1949年5月に戦後からの復興を目指した山田勝男(やまだかつお)氏によって、愛知県西加茂郡挙母町(現 豊田市)にて設立された総合建設会社である。「誠実進取で自ら創造し、常に社会の要請にこたえる事業を行う」という企業理念の下、建築・土木・不動産の3つを主力事業として展開する。創業地である東海地域を基盤に全国へ事業を拡大し、現在は名古屋市東区に本社を置き、東京・大阪・広島・東北・九州に支店を構える。

1967年に名古屋鉄道の子会社であった名鉄建設(株)を吸収合併した。これにより従来の土木中心の事業構成から、建築分野へと事業領域を拡大し、さらに鉄道関連工事、特に軌道工事が同社の柱の1つとして加わった。現在でも、名古屋鉄道からの軌道工事や駅舎の建築・改修などを受注している。鉄道の安全運行に支障をきたさぬよう工事を遂行するなど、地域社会との密接な連携の下、事業活動を実施している。また、同社は1995年の阪神・淡路大震災を契機として耐震分野にも注力し、バブル崩壊後の建設不況期には「耐震補強工事」で活路を見出したことが、今日の財務基盤の安定にもつながっている。

分譲マンション、ビル・マンション管理、緑化、舗装、耐震補強、資材販売、ゴルフ場運営などの事業を手掛ける8つのグループ会社とともに、幅広い事業領域をカバーすることで事業ポートフォリオの安定化と持続的成長を実現する体制を構築している。2026年4月1日付で、分譲マンション事業を名鉄グループに譲渡し、同社の強みである法人・官公庁向けの建設事業及び不動産事業に経営資源を集中する。具体的には、矢作地所(株)が手掛けていた開発・販売事業は名鉄都市開発(株)へ、矢作ビル&ライフ(株)が手掛けていた管理事業は名鉄コミュニティライフ(株)へそれぞれ承継された。一方、(株)海昌を子会社化し、土木工事における法面補強分野の商品ラインナップを拡充した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)

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