マネーボイス メニュー

フェローテク Research Memo(7):2028年12月期に営業利益57,000百万円、ROE11.0%を目指す

■中長期の成長戦略

1. 中期経営計画の基本方針
フェローテックでは、2028年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表したが、足元の半導体業界の動向等を踏まえてこの計画を見直し、目標数値を上方修正した。ただし、定性的な目標や戦略は変わっておらず、以下に示す4つの基本方針を推進する。

(1) 事業成長
・半導体関連、電子デバイス、自動車関連事業を拡大し、成長を追求する。
・米中摩擦による中国外製造(Ex-China)のニーズに対応してマレーシア等の中国外製造を強化しながら、中国における半導体関連ニーズの取込みを進める。

(2) 収益性向上・生産効率向上
・マレーシア(クリム、ジョホール)工場の生産拡充・効率性向上による収益率の引上げを実現する。
・デジタル化・自動化・AI化を展開し、生産効率向上・競争力強化を追求する。
・新製品・新技術の開発を推進・強化し、「品質は命」と考え品質管理の徹底を継続する。

(3) 人材強化・企業文化
・人材重視を重要な経営戦略とし、人材の採用及び育成を推進する。
・企業文化は企業の礎であり、「顧客を尊敬、従業員を尊敬し、勤勉と信用を尊重し、着実に行動し、革新を追求する」指針の浸透活動を継続する。

(4) 財務・株主還元
・中国上場の洗浄事業子会社FTSVAとパワー半導体基板子会社FLHの統合実現後には株式時価が増加見通しであり、活用方法を検討する。
・新たな株主還元方針に則り、DOE(株主資本配当率)を採用し、自社株式の取得も機動的に検討する方針である。

2. 定量的目標(KPI)
(1) 利益計画
2028年12月期までの3年間の売上高、営業利益、利益率等の目標は以下のようになっており、最終年度である2028年12月期には450,000百万円、営業利益57,000百万円(営業利益率12.7%)、ROE11.0%、ROIC7.0%、自己資本比率40%の維持を目指す。

(2) 投資計画及びキャッシュ・フロー見通し
今後3年間の設備投資は累計1,600億円を計画している。主な投資内容は、半導体関連顧客からの2025年以降のキャパシティ増強の要請に対応するための能力増強投資である。また、米中間の貿易摩擦等を考慮し、中国外における生産体制をさらに強化する。さらに、パワー半導体基板等の自動車セグメントへの投資も継続する。この間においては営業キャッシュ・フローの増加により、フリーキャッシュ・フローは改善する見通しである。

3. 主な工場新設・生産能力増強の状況
成長へ向けて、工場の新設・増設を着々と進め、生産能力を拡大中である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。