16日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米経済指標の悪化で早期利上げ観測は後退しており、ドル売り地合いに振れやすい、ただ、米金融当局者はインフレ対応に前向きな姿勢を示しており、ドルは売りづらい面もある。
今週発表された米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はいずれも想定を超えた鈍化を示し、引き締め的な金融政策への警戒感の後退で米金利安・ドル安に振れた。ユーロ・ドルは1,1420ドル台から1.1480ドル台に強含み、ドル・円は162円30銭付近からから161円80銭台に弱含んだ。ただ、引き締め的な米金融政策方針が意識され、ドルは買い戻されている。本日アジア市場も同様の展開で、ドルは下げづらい値動きが目立つ。
この後の海外市場は米金融政策がテーマになりやすい。米インフレ指標の鈍化を受け連邦準備制度理事会(FRB)の9月利上げ観測は後退。今晩の米小売売上高が予想通り悪化すれば、米金利安・ドル安が見込まれる。ただ、中東の混迷で再び原油高に振れ物価上昇圧力として意識されやすく、長期金利の低下が限定的ならドルは買戻しが見込まれる。また、日本の国内資産への投資拡大期待は円買いも、高市政権の財政運営をにらんだ円売りは継続し、円安方向に振れやすい地合いは続きそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・21:15 加・住宅着工件数(6月) 予想25.79万件 前回26.14万件
・21:30 米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(7月) 予想15.0 前回10.3
・21:30 米・小売売上高(6月) 予想0.3% 前回0.9%
・21:30 米・新規失業保険申請件数(先週) 前回21.5万件
・23:00 米・中古住宅販売仮契約(6月) 前回3.8%