30日の日本株市場は、売り一巡後は半導体株の底入れを見極めながらの相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが1153ドル安、ナスダックは433ポイント安だった。イランがヨルダン駐留米軍に弾道ミサイルを発射したと報じられた。トランプ大統領が激しい報復攻撃を警告したことでWTI原油先物価格は1バレル=84ドル台に上昇したことが重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比1130円安の61320円。円相場は1ドル=163円30銭台で推移。
日経平均株価は、シカゴ先物にサヤ寄せする形でやや売りが先行して始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで63080円まで買われる場面もみられたが、終盤にかけて下へのバイアスが強まり、一時60920円まで下落幅を広げる場面もみられた。下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σ(61719円)を下回っており、早い段階で同バンドを上回れないと、-3σ(58923円)とのレンジが意識されてくる。
米国では原油先物相場の大幅な上昇が重荷になったが、半導体やAI関連株の売りが続いている。マイクロン・テクノロジーやアプライドマテリアルズ、クアルコム、KLAなどの下げが目立ち、フィラデルフィア半導体(SOX)指数の下落率は5%を超えた。そのため、これまで同様、キオクシアHDのほか、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクGなど指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の動向を見極めることになりそうだ。特に昨夕に業績予想の上方修正を発表したアドバンテストがリバウンドを強めてくるかが注目される。リバウンドが限定的になるようだと、先物主導によるインデックス売りが入ってくる可能性もあるだろう。
また、中東情勢の緊迫化による影響から、足もとで資金シフトがみられていた内需系の銘柄からの資金流出も警戒されそうだ。原油高を背景とした資源株の一角には資金が向かいやすいだろうが、全体としては戻り待ち狙いの売りが入りやすく、個別に材料の出ている銘柄での日替わり的な物色になりそうだ。なお、昨夕決算を発表したところでは、アドバンテストのほか、ウェッズ、第一工業、FDK、東エレデバ、エンプラス、ドリコム、トーエネック、マキタ、きんでん、サンワテクノス、NEC、栗田工などが注目される。