■ヒーハイストの業績動向
3. 財務状況
2026年3月期末の資産合計は前期末比868百万円減の4,138百万円となった。流動資産は同416百万円減の1,978百万円となったが、主に現金及び預金の減少156百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権含む)の減少334百万円、棚卸資産の増加78百万円による。固定資産は同453百万円減の2,160百万円となったが、主に減損による有形固定資産の減少485百万円、無形固定資産の減少1百万円、投資その他の資産の増加33百万円による。
流動負債は同82百万円減の777百万円となったが、主に支払手形及び買掛金(電子記録債務含む)の減少187百万円、短期借入金等の増加232百万円などによる。固定負債は同68百万円減の1,260百万円となったが、主に社債の減少8百万円、長期借入金の減少127百万円、リース債務の増加51百万円などによる。この結果、負債合計は同151百万円減の2,037百万円となった。
純資産合計は親会社株主に帰属する当期純損失の計上や配当金の支払いによる利益剰余金の減少724百万円などにより同717百万円減の2,101百万円となった。その結果、2026年3月期末の自己資本比率は50.8%(前期末56.3%)となった。
4. キャッシュ・フローの状況
2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは162百万円の支出であったが、主な収入は減価償却費195百万円、売上債権の減少335百万円などである。一方で、主な支出は、税金等調整前当期純損失713百万円、棚卸資産の増加76百万円、仕入債務の減少188百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは25百万円の支出であったが、主な支出は有形固定資産の取得による支出5百万円、その他の支出17百万円等であった。財務活動によるキャッシュ・フローは30百万円の収入であったが、主な収入は長短借入金の増加104百万円で、主な支出はリース債務の返済による支出60百万円、配当金の支払い6百万円等であった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は156百万円減少し、現金及び現金同等物の期末残高は402百万円となった。
■今後の見通し
2027年3月期は各セグメントで回復を見込み、営業黒字を計画
● 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の業績は、売上高が2,066百万円(前期比26.3%増)、営業利益が101百万円(前期は262百万円の損失)、経常利益98百万円(前期は299百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が92百万円(前期は718百万円の損失)を見込んでいる。
直動機器はTHK自体の受注が回復傾向にあることから増収を見込んでいる。精密部品加工は、ホンダ向けが不透明ではあるが、前期を下回ることはないと予想している。ユニット製品は中国向け球面軸受を含めて新規開拓を進める方針で、増収を予想している。また、2026年3月期に固定資産の減損を実施したことにより資産残高が圧縮され、2027年3月期の減価償却費は大幅に減少する見込みである。
営業利益の増減要因としては、販売数量の増加で430百万円の増益、販管費の増加で6百万円の減益、その他で61百万円の減益を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)