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HENNGE、契約ユーザ数の大幅増によりARRが上昇 主要ターゲット層を上回る規模の企業から約10件の契約を獲得

2026年9月期第3四半期決算説明

天野治夫氏(以下、天野):みなさま、こんにちは。HENNGE株式会社取締役副社長の天野です。当社グループの決算説明動画をご視聴いただき、ありがとうございます。

本日はまず、CFOの小林より2026年9月期第3四半期の業績と通期業績見通しに対する進捗などについてご説明し、その後、私から成長戦略についてお話しします。どうぞよろしくお願いします。

連結業績サマリー(対前年同期比、9か月累計比較)

小林遼氏(以下、小林):執行役員CFOの小林です。それでは、2026年9月期第3四半期の連結業績についてご説明します。当四半期までの連結業績は、2025年11月7日に開示した通期業績予想に対して順調に進捗しています。

売上高(対前年同期比、9か月累計比較)

リカーリングの性質の売上で構成されているHENNGE One事業の売上高は、当四半期も対前年同期比で堅調に推移しました。

売上総利益(対前年同期比、9か月累計比較)

売上総利益も対前年同期比で着実に増加しており、売上総利益率は引き続き高い水準を維持しています。

営業費用の構造(対前四半期比)

営業費用の構造についてです。当四半期はHENNGE Oneの新サービス発表に合わせて、認知拡大のためのマーケティングおよびブランディング活動を積極的に実施しました。また、2027年4月の本社移転に向けた一時的な費用処理も開始しています。

営業費用の構造(対前年同期比、9か月累計比較)

通期では、将来の事業拡大を見据え、期初方針に基づいて人員の拡充や積極的な広告宣伝活動を引き続き実施しています。

売上高と営業費用の推移

売上高と営業費用の四半期推移は、スライドのとおりです。

従業員の推移

従業員の推移についてです。当四半期は新卒9名が入社したほか、課題である営業人員を含め、全体で前期末比40名の純増となりました。採用環境が厳しい中でも、若手採用の強化など、さまざまな施策を積み重ねてきたことが、この成果につながったと考えています。

通期目標である45名の純増を達成するため、引き続き「売る力」を高める組織づくりと採用活動に注力していきます。

事業トピックス

事業の進捗についてご説明します。事業トピックスはスライドのとおりです。

HENNGE Oneの新サービスを発表

2026年4月に自社イベント「HENNGE Unveiled 2026」を開催し、HENNGE Oneの3つの新サービスを発表しました。

それぞれ、ネットワークアクセスの課題を解決する「HENNGE Mesh Network」、認証基盤をさらに強化する「HENNGE Password Manager」、メール起点の脅威に対応する「HENNGE Domain Protection」です。新サービスの提供開始は2026年10月以降を予定しています。

2026年3月に提供を開始した「HENNGE Endpoint & Managed Security」を含め、これらが既存のHENNGE Oneの機能群に加わることで、ゼロトラストの核心となる基盤が整うと考えています。

また、このような機能拡充により、HENNGE Oneのカバー領域はID、デバイス、ネットワークへと広がっていきます。私たちは、今後も拡大する市場と顧客ニーズに応えるべく、経営理念である「テクノロジーの解放」を続けます。

主なマーケティング及びブランディング活動

第3四半期の主なマーケティングおよびブランディング活動として、スライドの前ページでお伝えした「HENNGE Unveiled 2026」や販売パートナー向けのイベントを開催したほか、規模を問わず各種イベントにも積極的に出展・登壇し、さまざまなターゲットに向けてHENNGE Oneの新たな価値をご理解いただく場を設けてきました。

引き続き、リアルイベントを中心に高い活動量を維持しています。

東証プライム市場への市場区分変更申請について

ここで、東証プライム市場への市場区分変更申請の進捗についてご報告します。

当社は2026年6月25日付で東証プライム市場への市場区分変更を申請しました。具体的な承認日などの詳細は現時点ではお伝えできませんが、続報があり次第、適切に公表します。今後とも一層のご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

HENNGE One KPIのハイライト(対前期末比、9か月進捗)

KPIの進捗状況についてご説明します。前期末からのHENNGE Oneの各KPIの進捗は、スライドのとおりです。

HENNGE One KPI(対前年同期末比)

HENNGE OneのKPIの対前年同期末比は、スライドのとおりです。

HENNGE One平均月次解約率の推移

平均月次解約率は、引き続き低い水準を維持していると考えています。なお、理論上の平均契約年数は25年以上です。

HENNGE One契約企業数と契約ユーザ数の推移

契約企業数は、マーケットの裾野の広がりや各種営業施策の累積的な効果により、順調に伸長しました。また、契約ユーザ数も、当社の主要ターゲット層である従業員数300名から5,000名規模を上回る企業から10件程度の契約を獲得したことなどを背景に、大きく伸びました。

HENNGE One ARRとARPUの推移

ARPUについては、新規・既存顧客を問わず、最上位プランであるHENNGE One Proの選択が引き続き進んでいます。しかし、当四半期は特に新規顧客において、複数の大きめの企業が単機能プランを選択したことが大きく影響し、減少しました。

これらの要因のうち、特に契約ユーザ数の大幅な増加により、当四半期のARRは大きく上昇しました。

なお、ARR全体に占めるHENNGE One Proの割合は、当四半期末時点で約22パーセントです。

2026年9月期の方針

2026年9月期の通期業績見通しに対する進捗についてご説明します。2026年9月期はスライドのとおり、ARR200億円の達成に向けて、営業体制や新規顧客獲得のさらなる強化に加え、サービスの付加価値向上のための活動に注力しています。

売上高の推移

事業別の売上高の過年度推移と、通期見通しに対する当四半期の進捗はスライドのとおりです。当四半期も通期見通しに沿って順調に進捗しています。

営業費用(原価+販管費)の推移

営業費用は、当四半期も通期見通しに沿って進捗しています。

なお、通期の営業費用総額は期初の見通しから変更はありませんが、広告宣伝費は通期見通しの11億5,000万円を上回る見込みです。

これは、第4四半期において、2026年10月以降の新サービスの提供開始に合わせ、当社および当社サービスの認知度向上や将来の人材獲得力強化を目的として、ブランディング施策に追加で費用投下するためです。

一方で、広告宣伝費を除いた営業費用は、通期見通しの96億2,000万円を下回る見込みです。これは、採用関連費用などが期初の想定よりも減少するためです。

その他にも、当四半期から2027年4月に予定している本社移転に伴う費用が発生し始めています。本社移転関連費用は第4四半期以降、来期にかけて発生する予定です。

連結業績見通し(通期)

2025年11月7日に発表した通期業績予想に変更はありません。第4四半期の営業利益は、2億円程度となる見込みです。

経営理念

天野:最後に、当社の成長戦略をご説明します。HENNGEの経営理念は「テクノロジーの解放」です。私たちはテクノロジーが大好きで、テクノロジーが世の中をよくしていくと強く信じています。この力をできる限りたくさんのお客さまに届けることによって、世の中を少しでもよい方向に動かしたいというのが私たちの想いです。

HENNGEは創業から25年以上にわたり「テクノロジーの解放」を理念に掲げ、さまざまな分野や手法でテクノロジーを解放してきました。

その結果、SaaSはテクノロジー解放のための最もフェアで洗練された効率的な手段であるという考えに至っています。そのため、私たち自身もSaaSを提供していますし、SaaS活用を通じたお客さまの変革を応援していきたいと考えています。

LTV最大化

このようなテクノロジーの解放を通して、私たちがお客さまに提供しているテクノロジーの総量、私たちの理念の実現の証左となるのがLTV(ライフタイムバリュー)、すなわち、私たちが保有している契約の総価値です。

私たちの成長戦略は、このLTVの最大化を目指しています。LTVの最大化、つまり将来にわたって得られる累計売上総利益額の最大化を追求することで、さらなる事業成長のための投資を増額しても、安定的に利益を増やすことができるモデルを堅固なものにしていきたいと考えています。

現在、平均契約年数と売上総利益率はすでに高い水準にあります。したがって、LTVの最大化にはARRの最大化が必要であるという状況です。私たちは投資対効果の高い活動を積極的に行い、ARRを積み増すことに注力します。

また、ARRは契約企業数、平均ユーザ数、ARPUの3要素に分解できます。私たちは、現在、このうち契約企業数とARPUの向上に注力することで、ARR成長を目指しています。

HENNGE One – 成長戦略の進捗

HENNGE OneにおけるKPIの推移は、スライドのとおりです。

HENNGE Oneを主力とする当社グループのビジネスは、基本的にサブスクリプションモデルです。当期中に獲得した契約は解約されない限り積み上がり、翌期以降の売上基盤となっていきます。

ご覧のとおり、HENNGE OneのARRは順調かつ安定的に積み上がっていることが確認できます。

付加価値創出サイクル

私たちは、2026年9月期を付加価値創出サイクルの新たな起点、すなわちARR200億円達成に向けた重要な準備期間と位置づけています。

私たちはこれまで、拡大する市場や顧客ニーズに応えるため、数多くのサービスを提供してきました。今後も付加価値を生み出し続け、みなさまに提供する「テクノロジーの解放」の総量を一層拡大させていきます。

中期目標とその先の成長イメージ

私たちは今後も既存事業の推進を軸に据えつつ、日本以外の地域での拡大やM&Aなどを含めた新たな付加価値の創出に向けた取り組みを積み重ね、付加価値創出サイクルを進化させ続けることで、私たちが目指す将来像の達成確度を高めていきます。

また、私たちは、直近の営業利益の水準にこだわりすぎることなく、ARR最大化に向けた将来への投資を積極的に行うことで、安定的に利益を増やすことができるビジネスモデルをより堅固なものにしていきたいと考えています。

今後も持続的な成長を実現できる強固なビジネスモデルを築いていきます。ぜひ中長期的な視点で温かく見守っていただき、引き続き応援いただけますと幸いです。

以上で、当社の2026年9月期第3四半期の決算説明を終わります。本日はお忙しい中、当社の決算説明動画をご視聴いただき、誠にありがとうございました。

司会者:それでは質疑応答に移ります。当社では、本日の決算に関連して事前にご質問いただくことが多いと想定した事項について、当社IRサイトでQ&Aを開示しています。

また、本日「HENNGE Oneの新プランに関するお知らせ」を発表しました。併せてご覧ください。

質疑応答:2026年10月からの新プランによる価格改定とARPUの見込みについて

質問者:2026年10月から新プランによる価格改定を予定されているとのことですが、例えば、HENNGE One Proは50パーセント程度、HENNGE One Basicは25パーセント程度価格が上がるのではないかと見ています。御社として、新プランによるARPUへの効果をどの程度見込んでいるものなのでしょうか?

小林:数値目標を設定している状況ではないため、具体的な数字はお示しできません。ただ、過去2回の価格改定時には、全体として概ね20パーセントから30パーセント程度上昇しています。また、当時は解約率も大きく上昇せずに推移しました。今回のプラン刷新による効果は、過去の実績をベンチマークとして参照いただくのが良いかと思います。

質問者:御社は、年間契約が多いと思います。2026年10月に開始して、1年強かけて最後のお客さまにも価格改定が反映されていくというイメージでしょうか?

小林:新プランの提供開始は2026年10月を予定していますが、既存のお客さまへの新プランの適用は2027年4月から順次開始されますので、2027年4月から1年程度かかるとお考えいただければ幸いです。

質疑応答:採用関連コスト抑制の理由について

質問者:広告宣伝費はやや上振れる見込みとのことですが、採用関連費用はやや抑えられるとの認識でよいでしょうか?

当四半期は、営業職の採用がかなり進んだように見えます。外部からは採用の効率化が進んでいるように見える一方で、採用が進んでいるにもかかわらず、採用関連コストを柔軟に抑制できているのは、どのような理由によるのでしょうか?

小林:効率化が進んでいる部分も一部あると思いますが、採用人数をグロスで見ると、そもそも想定していた数に到達していないことが大きな要因です。

したがって、効率化というより、結果として費用が発生しなかった、というのが実態だと思います。

質疑応答:第3四半期のコスト変動と本社移転費用について

質問者:第3四半期のコストについて、研究開発費と売上原価がやや変動しているように見えますが、その背景を教えてください。あわせて、本社移転費用について、どの程度の金額を想定すればよいかご教示ください。

小林:今回の売上原価や研究開発費の変動は、特定の要因が大きく影響しているわけではなく、時期によって開発の取り組み内容が異なることによるものとご理解いただければ幸いです。

2027年4月に予定している本社の移転費用については、具体的なお話は期末にお伝えできればと考えています。現時点では、数千万円規模ではなく、数億円単位で影響が出るものとお考えください。

質疑応答:HENNGE One Ultraのコンセプトと営業戦略について

質問者:HENNGE One Ultraという新しいプランが発表されましたが、このプランのコンセプトや位置づけ、HENNGE One Proとのすみ分けについて教えてください。

また、営業方針として、HENNGE One Ultraへの移行を推進していくのか、今後の新規顧客数の増加ペースなど、今後の見通しについてもご教示ください。

小林:HENNGE One Ultraについては、正直なところ、私たちも実際にお客さまにお届けし始めてみないとわからない部分が多くあります。ただ、HENNGE One Proとのすみ分けに関しては、含まれている製品が異なります。

例えば、HENNGE One SuiteにおけるHENNGE One ProとHENNGE One Ultraでは、HENNGE Mesh NetworkとHENNGE Endpoint & Managed Securityが含まれるかどうかに違いがあります。この2つのサービスには、多くのお客さまから大きな反響をいただいています。そのため、これらのサービスに魅力を感じてくださっているお客さまにHENNGE One Ultraをご紹介していく施策は考えられるかと思います。

また各機能ごとのプランであっても、HENNGE IdP UltraやHENNGE Cybersecurity Ultraのような上位プランに魅力的な要素を追加していくことによって、多くの方のセキュリティへの関心度合いも高められると考えています。

HENNGE One Ultraの販売がどのくらい伸びるかは、現時点ではまだわからない点も多いです。例えばHENNGE Mesh Networkはネットワークレイヤーのセキュリティですが、これは私たちにとっての新しい領域です。そのため、販売に必要なノウハウの蓄積や、そのノウハウをどのように結果につなげていくか等が、私たちにとって重要な勝負どころだと考えています。

質疑応答:価格改定による売上高・利益の押し上げ効果について

司会者:「今回の新プランによる価格改定は、2027年9月期の売上高・利益にどの程度の押し上げ効果があるとお考えでしょうか? 定量的なイメージがあれば教えてください」というご質問です。

小林:新プランの提供開始は2026年10月を予定していますが、既存のお客さまへの新プランの適用は2027年4月から順次開始されます。そのため、既存のお客さまのプラン移行が始まるタイミングが、売上高に最もインパクトを与え始めるポイントになると考えています。

ただし、当社の売上高は年間契約を12分割して計上するため、2027年9月期でもある一定程度上昇はするものの、大きく増えるのは次の期以降になる可能性が高いのではと考えています。したがって、利益へのインパクトも同様に、2027年9月期よりはその先の2028年9月期のほうが出やすい状況になると思います。

定量的なイメージについては、過去の価格改定時の数値をベンチマークとしていただければと思います。

質疑応答:新プランの浸透イメージと広告宣伝の利益貢献について

司会者:「10月開始の新プランの浸透イメージについて教えてください。また、広告宣伝費の投下と、利益貢献の仕方についても教えてください」というご質問です。

小林:浸透イメージについては先ほどと同様です。2026年10月からは新規のお客さま向けに提供を開始し、2027年4月からは既存のお客さまにも順次適用していきます。

広告宣伝費の投下と利益貢献については、これまでもご関心を寄せていただいているテーマですが、定量化が難しい点は変わりません。投下した金額を上回るARRの獲得を1つのベンチマークとしており、これについては毎期継続して実行できている状況と捉えています。

当社としては、投下した金額以上のARRを積み増すことができており、現時点では問題のない水準で利益を獲得できていると考えています。

ただし、広告宣伝の効果は累積的であるため、基本的には、今期投下した金額がすぐに今期の利益として反映されるわけではなく、2年から3年後の利益として回収されるものだと考えています。

質疑応答:現行プランの分布と来期への寄与について

司会者:「決算説明資料50ページに新プランの記載がありますが、現状ではどのプランが多く、来期にはどの程度の寄与を見込んでいますか?」というご質問です。

小林:どのプランが多いのかは、決算説明資料49ページのARRのプラン別分布をご参照ください。来期の寄与については、当社として引き続きHENNGE One Proの販売を進めていきたいと考えています。また、HENNGE One Ultraという新プランも、2026年10月に登場する予定ですので、そちらにも注力していきたいと思っています。ただし、具体的なお話は、実績も含めて来期以降にお伝えできればと思います。

質疑応答:従業員数増加の内訳について

司会者:「従業員数が前期末から40名の純増とのことですが、営業を中心に計画どおりに進んでいるのでしょうか? エンジニアなど、ほかの職種はいかがでしょうか?」というご質問です。

小林:営業メンバーは、目標数をわずかに下回るか、あるいは届く程度のギリギリの水準で推移しています。他の職種は、概ね予定どおりに進んでいると思います。

採用環境は依然として厳しく、気を緩められる状況ではありません。一方で、これまでの活動の効果が出てきているのではないか、とも捉えています。

質疑応答:2029年9月期ARR目標値引き上げの可能性について

質問者:新プランへの移行が計画どおりに進む場合、2029年9月期のARR200億円という目標は、かなり余裕を持って達成できそうな水準だと思います。今後、この目標値の引き上げなどは検討されるのでしょうか?

小林:新プランへの移行が順調に進むかどうかは、今後の状況を見極める必要があるため、この場でお伝えするのは難しいです。ただし、過去のトレンドと同様に進められた場合には、おっしゃっていただいたとおり、2029年9月期におけるARR200億円の達成がかなり確度高く見える状況になるかと思います。

そのように確度が高く見えるタイミングになれば、将来の目標値や計画を変えるかどうかについても検討できるかもしれません。ただ、現時点でそれを語るのは、まだ時期尚早と考えています。

質疑応答:HENNGE Endpoint & Managed Securityの販売状況と契約内容について

質問者:HENNGE Endpoint & Managed Securityが今年3月にリリースされました。現在の販売状況や契約状況、KPIなどについて、この単品でどのような動きがあるのかを共有いただければと思います。

小林:HENNGE Endpoint & Managed Securityは2026年3月にリリースし、その際に1件受注がありました。それ以降も複数社から引き合いがあり、発注をいただいている状況です。滑り出しとしては良好かと思います。

私たちとしては、この状況が続くことを期待していますし、昨今のセキュリティへの意識の高まりを考えると継続するのではないかとも思っているところです。

質問者:すでに受注した契約は、大型企業との契約でしょうか?

小林:大型企業ではなく、当社のメインターゲット層である、従業員数が300名から5,000名程度の企業からの受注とお考えください。

質問者:その場合、ARRは現状それほど大きくない規模という理解でよろしいでしょうか? 具体的な数値はありますか?

小林:ARR全体に占める割合としては、まだ走り出しの段階のため、全体への影響は微々たるものとお考えください。

質疑応答:来期の投資規模について

司会者:「本社移転費用について、今期第4四半期と来期のP/L影響はどのくらい出るのでしょうか?」というご質問です。

小林:主な影響は来期を見込んでいます。先ほどもお話ししましたが、金額としては数千万円単位ではなく、数億円単位になるとお考えください。

質疑応答:本社移転の進捗状況について

司会者:「本社移転の進捗は、予定どおりと見てよいでしょうか?」というご質問です。

小林:私たちよりも少し遅れて移転計画を進められていた企業では、途中で止まっている部分も見られ、私たちにも影響が出るのかと心配していました。ただ、幸いにも、現時点ではオントラックで進行できそうです。

質疑応答:単機能プラン選択の背景について

司会者:「ARPUに関して、単機能プランを選択した大きめの新規顧客が多かったとのことですが、背景・要因は何かあるとお考えでしょうか?」というご質問です。

小林:背景として、単機能の中でもDLP Editionに含まれるプランがよく選ばれるという傾向が続いています。

その中でも特に注目されているのが、脱PPAP機能を持つHENNGE Secure DownloadやHENNGE Secure Transferなど、大容量のファイルを安全なシェアフォルダに格納した上で情報をやり取りするサービスです。

そのようなニーズが依然として高いことが、1つの要因として挙げられます。加えて、私たちがトラックレコードを積み重ね、信頼性を高めながらマーケットにサービスを提供している点が評価された結果でもあると考えています。

質疑応答:第3四半期末におけるHENNGE One Proの構成比とARPUへの影響について

司会者:「HENNGE One Proへのシフト状況はどのようになっていますか? 構成比、ARPUへの寄与について教えてください」というご質問です。

小林:HENNGE One ProがARR全体に占める割合は、第3四半期末時点で約22パーセントとなっています。

特にこの第3四半期は大きめの企業が単機能プランを選択したことでミックスが変化し、ARPU自体は対前四半期比で下がりました。ただし、Proをご選択いただくことで、引き続きARPUへの貢献は続いていると認識しています。

質疑応答:米国における海外事業の現状と進展について

司会者:「海外事業、特に米国の状況はどのようになっていますか?」というご質問です。

小林:海外事業はそれぞれ取り組みを進めていますが、米国については、まだ不足している部分を整えている段階です。特に、MSPという代理店が求める水準を確実に提供できる環境を現在構築しており、それが完了すれば、事業全体のスピードがもう少し上がると思っています。

時間を多少かけつつも、先の見えない戦いをしているわけではないとご理解いただければと思います。

質疑応答:新サービスの概要とARPUへの効果について

司会者:「決算説明資料15ページにある、HENNGE Mesh Networkなどの新サービスについて、概要を教えてください。また、ARPUへの効果をどのように考えればよいでしょうか?」というご質問です。

小林:まず、HENNGE Mesh Networkは、P2P通信技術による端末間の直接接続とアクセス制御により、従来型VPNに伴う脆弱性リスクを低減し、攻撃の横展開を抑制するネットワークサービスです。

次に、HENNGE Password Managerは、SSO非対応システムやSaaSの認証情報を統合管理し、共有IDの権限設定や利用ログ記録により安全な運用を可能にするパスワード管理サービスです。

そして、HENNGE Domain Protectionは、送信ドメイン認証の可視化・分析と運用支援により、自社ドメインを悪用したなりすましメールの検出と対策を可能にするドメイン保護サービスです。

詳細は、各説明資料やリリースを併せて、ご覧ください。

ARPUの効果に関しては、現時点では具体的にお話しできることがないため、割愛します。

質疑応答:価格改定や新製品投入の効果および海外事業の見通しについて

司会者:「現在、年率17パーセント程度の売上高成長について、CAGR20パーセント以上へ回帰させる施策は、基本的に新プランの提供と考えてよいでしょうか? 海外事業や新製品投入効果による押し上げ効果は限定的になるのでしょうか?」というご質問です。

小林:おっしゃるとおり、新プランの提供は大きな要素の1つだと考えています。CAGR20パーセント以上の持続的な成長の実現に向けた施策の1つではありますが、私たちはお客さまをしっかり捉えることを特に重視して考えています。

私たちの成長戦略として、付加価値創出サイクルを推し進めており、新製品・新機能・新サービスを提供し続けることで、新たな価値を付加し、それによる副次的な効果として新プランの展開につながるとの考えです。また、お客さまに届ける付加価値を高めることで、私たちのサービスを長く使い続けていただけるのでは、と思っています。

海外事業については、2029年度のARR200億円に向けては、現状では大きな割合を占めないだろうと捉えているものの、その先のARR1,000億円を目指す上では重要な割合を占めると考えています。

質疑応答:第3四半期の売上原価増加要因について

質問者:売上原価について、当四半期はやや大きく見えていますが、クラウドインフラ利用料の価格改定が第3四半期から始まった影響を受けて原価が増加しているのか、それともなにか一過性の要因で原価が膨らんでいるのか、教えてください。

小林:クラウドインフラ利用料の影響ではありません。前述のとおり、その四半期に開発者が何を行ったかという内容に依存する部分があります。一過性のものとお考えいただければと思います。

質疑応答:営業費用の投下方針と営業利益の計画について

司会者:「2026年9月期第4四半期の営業利益の計画はやや保守的に見えるのですが、コスト増要因などはあるのでしょうか?」というご質問です。

小林:期初に立てた計画を着実に実行しつつ、途中で柔軟な計画変更も行いながら、しっかりと活動を進めています。そのため、第4四半期において、広告宣伝費を増額する判断をしています。

将来のARR獲得に貢献する施策に対して投資を進めていくという、基本的な考えや方針に沿って、機会があれば適切に費用を投下していきたいと考えています。現時点での計画は保守的に見えるかもしれませんが、当社としてはこの水準で着実に活動ができればと考えています。

質疑応答:本社移転費用について

司会者:「本社移転費用について先ほど数億円というお話がありましたが、かなりレンジが広いため、数億円の前半・中盤・後半のどのあたりか、ヒントをいただくことはできないでしょうか?」というご質問です。

小林:当社は現在、400数十名のメンバーがいます。次に移転を予定している新宿の参考坪単価など取得可能な情報と合わせて考えていただけると、大まかなイメージがつかめるのではないかと思います。

天野氏からのご挨拶

天野:みなさま、ご参加いただきありがとうございました。本日も前回に引き続き、非常に多くのご質問をいただき、誠にありがとうございます。

ご説明のとおり、HENNGE Oneの付加価値創出サイクルが次の段階に進みます。引き続きご注目いただき、応援いただければ幸いです。よろしくお願いします。

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