■新興市場でもリスク選好が強まる
今週の新興市場は上昇。日経平均は先週末比4.74%高と2週連続で上昇。グロース市場指数も同4.47%高、グロース250指数も同4.68%と、ともに2週連続高。プライム市場で生成AI関連株や金融株が騰勢を強め、TOPIXが週末14日にかけて史上最高値更新を続けるなど地合い改善が進み、新興市場でもリスク選好が強まった。時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数も同7.53%高と3週連続で上昇した。
時価総額上位銘柄では、時価総額がグロース市場で最大のトライアルホールディングスが先週末比12.71%高。13日に26年6月期決算を発表。営業利益が前期比43.9%増と急拡大し、27年6月期通期予想も前期比28.4%増と2桁増益を見込み、25年7月に買収した大手スーパー西友も含めた業績成長が好感された。フリーは先週末比22.43%高。13日に発表した26年6月期決算で、調整後営業利益は前期比41.3%増、27年6月期通期予想も前期比115.9%増と好調で、週末14日はストップ高で取引を終えた。一方、パワーエックスは先週末比3.62%安。13日に開示した26年6月中間決算で、前年同期に続いて営業赤字だったことが嫌気された。
その他、THECOOが同46.00%高と値を飛ばした。12日大引け後に、26年12月期通期業績予想を大幅上方修正し、14日は年初来高値で終了。ファンクラブ運営など「ファンビジネス」の伸長が好感された。動物病院チェーン運営のWOLVES HANDは同40.56%高と急伸した。13日に開示した26年6月期決算で、営業利益が前期比23.9%増、27年6月期通期も前期比39.3%増と増益加速を見込み、配当を始める方針も発表し人気を呼んだ。一方で、ラキールは12日後場に26年6月期中間決算を発表し、営業赤字転落が判明したため、同日はストップ安となるなど値を崩した。
今週はIPO(株式新規公開)がなかった。
■買いが優勢となる見通し
来週の新興市場は、プライム市場の復調を追い風に買いが優勢となろう。今週は、トライアルHDなど好業績銘柄の値上がりが顕著だった。ただ、4-6月期決算発表は14日でほぼ出そろい、最新業績の織り込みは一段落しよう。今週末は日経平均が上昇する一方、パワーエックスやTerra Droneが下落し、生成AI関連株やドローン・人工衛星を中心とする防衛関連株は上値が重かった。来週は、直近の大商い銘柄の中でもアスタリスク、オンコリスバイオファーマ、GOなど生成AI関連株や防衛関連株ではない銘柄の日替わり物色が予想される。
今週末大引け後の情報開示銘柄では、フィジカルAI事業参入を発表したmonoAI technology、スタンダード市場への市場区分変更申請を決めたGreen Erath Institute、7月の仕入れ高と出張訪問件数が6月実績を上回ったBuySell Technologies、「継続企業の前提に関する注記」を解消したWill Smartなどが注目される。
東証は今週、5社の新規上場を承認した。オフィス設置冷蔵庫による社員食堂サービスを展開するKOMPEITOが、9月11日にグロース市場に上場予定で、4日のエブリー上場以来のIPOの空白が埋まる。16日には、業務用家具を手掛け、21年にMBOで上場廃止となったオリバーがスタンダード市場に再上場予定。また、音楽著作権を扱うオーディオストックがグロース市場に上場予定。18日には、ゴルフ場や乳幼児施設向けなどに業務システムを提供するテクノクラフトと、不動産コンサルティングのベルテックスがともにスタンダード市場に上場予定となっている。