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GENOVA、1Q売上高は前期比64.7%増で過去最高を更新 積極的なM&Aにより歯科流通事業が新たな成長ドライバーへ

アジェンダ

平瀨智樹氏:株式会社GENOVA代表取締役社長の平瀨です。2027年3月期第1四半期決算説明を始めます。

こちらが、本日のアジェンダです。まず、事業概要についてご説明します。

MISSION

当社は、「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」というミッションのもと、3つの事業を展開しています。医療情報メディア「Medical DOC(メディカルドック)」を中心とするメディカルプラットフォーム事業、クリニックの自動化を進めるスマートクリニック事業、そして昨年から開始した歯科流通事業の3つです。

歯科流通事業は、歯科医療の現在と未来をつなぐ新たな柱として、流通基盤を担います。これら3つの事業を通じて、次世代の医療インフラの構築を目指しています。

スナップショット 2027年3月期第1四半期末時点

当社グループの2027年3月期第1四半期の業績および主な経営指標です。全体の連結売上高は30億5,000万円で前期比64.7パーセント増、連結営業利益はマイナス2億2,000万円で前期比5,000万円減少しました。

メディカルプラットフォーム事業の医療メディア「Medical DOC」は、月間2,184万PVを記録し、初めて直近3ヶ月平均で2,000万PVを超える結果となりました。

また、自動受付精算機とセルフレジの累計導入台数は3,045台となり、3,000台を超えました。

メディカルプラットフォーム事業

当社のメディカルプラットフォーム事業についてご説明します。当社は、医療記事を掲載するインターネットメディア「Medical DOC」を運営しています。

スライド上部に記載のとおり、月間アクセス数は2,184万PV、累計コンテンツ数は1万9,939記事に上り、2,375名の監修医師および専門家に支えられた信頼性の高いメディアです。医療情報に加えて闘病体験記事、予約・問診機能などを搭載し、プラットフォーム化に向けた事業を進めています。

ビジネスモデルとしては、一般の利用者さまに信頼できる医療情報やタレントの闘病体験記事を配信しています。また、「Yahoo!ニュース」や「LINE NEWS」など、多彩な外部メディアにも記事を提供しています。

スライド下部に示されているように、2026年3月期第1四半期の売上高は10億6,000万円でしたが、今期第1四半期は11億4,000万円となり、前期比7.3パーセント増となりました。

PV数推移

「Medical DOC」の月間PV数の推移です。昨年末から今年1月にかけて制作体制を強化し、記事制作が加速しました。その結果、この4月から6月の直近3ヶ月間では、月間平均2,184万PVと過去最高水準を記録しています。この2年間の反省を活かし、「Medical DOC」が今後成長できる運営体制を整えていきたいと考えています。

直近3ヶ月の月間平均PV数が2,184万PVに達したことにより、メディカルプラットフォーム事業の売上が今期中に伸びていく可能性があると考えています。アクセス数が増えた月に売上が直ちに上がるわけではありませんが、営業活動においては非常に有利に働くため、結果的に今後、売上の向上が期待されます。

スマートクリニック事業

もう1つの柱であるスマートクリニック事業についてご説明します。スライド上部に記載のとおり、この事業では患者さまの予約から運営効率化まで、患者さまの来院フローに合わせたすべてのフェーズでソリューションを展開しています。

具体的には、デジタル上での予約や決済機能、現地での自動精算機の導入、AIを活用した問い合わせ対応システム、院内体験を向上させるデジタルアトラクション、さらに医療機関向けの在庫管理・自動発注システムなど、自社で幅広いラインナップを提供しています。

このように、予約、受付、会計、CRMまでクリニック運営をワンストップでDX化できることが、他社にはない当社の強みと考えています。

スライド下部に記載のとおり、2026年3月期第1四半期の売上高は6億7,000万円でしたが、今期の第1四半期は9億7,000万円となりました。クリニックのIT化や人手不足解消という強い追い風を受け、さらなる成長を続けています。

GENOVA単体では売上高が8億7,000万円となり、昨年に比べて2億円増加し、単体で約30パーセントの増加を記録しました。また、昨年からグループインしたASANO社のDX事業を今期からスマートクリニック事業に一本化したことで、連結では冒頭に説明したとおり9億7,000万円となり、3億円増加しました。

歯科流通事業

当社の新たな成長ドライバーである歯科流通事業についてご説明します。この事業は、全国の歯科医院に歯科機材や資材を配送する歯科専門の物流を担っています。

スライド左側にあるように、当社は積極的にM&Aを進めています。2025年5月には、北陸を中心に歯科流通を展開してきた創業70年の旧ADI.G社が、ASANO社として新たにスタートし、グループに参画しました。そして、2026年4月には、埼玉県川越市を拠点とするアカサカ歯材社もグループに加わりました。

スライド下部に記載のとおり、2027年3月期第1四半期の売上高は8億2,000万円となりました。前期の4月から6月にはこの事業を行っていなかったため記載がありませんが、今期はこの3ヶ月間で8億2,000万円の売上高を達成しました。

2027年3月期第1四半期実績

業績ハイライトです。2027年3月期第1四半期の売上高は、全体で30億5,000万円となり、前年同期比65パーセント増となりました。メディカルプラットフォーム事業の売上高は11億4,000万円で前年同期比7パーセント増、スマートクリニック事業の売上高は9億7,000万円で前年同期比44パーセント増となりました。

営業損失は2億2,000万円、当期純利益は2億4,000万円の黒字となっています。

3ヵ年サマリー 四半期事業別売上

四半期事業別の売上についてです。2027年3月期第1四半期の売上高は30億5,000万円で、前年同期比65パーセント増となり、過去の第1四半期と比較して最高値を更新しました。

歯科流通事業については、ASANO社が連結に寄与しています。2026年4月21日にグループインしたアカサカ歯材社は第2四半期から連結されるため、第1四半期の売上には含まれていません。また、GENOVA単体でも前年同期比16パーセント増となりました。

利益構造及び利益率の推移

利益構造および利益率の推移です。2027年3月期第1四半期の営業損失は2億2,000万円となりました。ASANO社のグループイン後、製造経費の比率は高い傾向にあります。人件費については、後ほどご説明します。

連結純利益は、スライドに記載のとおり、新株予約権の放棄により特別利益4億9,000万円を計上し、2億4,000万円の黒字となりました。

四半期費用内訳の推移

四半期費用内訳の推移です。先ほどご説明したとおり、製造経費15億2,000万円と人件費9億4,000万円が費用の中心となっています。

人件費増加の主な要因は、今年4月に入社した82名の新卒社員の増加分、ASANO社の社員追加、およびGENOVA全体の社員ベースアップによるものです。

人的資本投資について

人的資本投資についてです。人材関連費用は、GENOVA単体で前年同期比1億3,100万円増加しています。これは、採用費の強化、全社員のベースアップ、成果還元としての賞与、人事・採用業務基盤の整備によるもので、いずれも成長を担う人材への未来を見据えた先行投資と考えています。

計画的な投資を行い、未来の売上と利益につなげるものと考えています。

3ヵ年サマリー 四半期事業別営業利益

四半期事業別営業利益についてです。2027年3月期第1四半期の営業利益は、先ほどご説明した人的資本投資を1億3,100万円増額し強化したことにより、減少傾向にあります。

歯科流通事業は民事再生の影響が続いており、事業譲受前の売上や利益水準までいまだ回復できていません。

今期については単年度で黒字を目指しており、計画的にこの事業を推進していく方針です。

GENOVA単体3ヵ年サマリー 四半期新規既存比率

GENOVA単体の3ヶ年サマリーとして、四半期新規顧客と既存顧客の比率を示すグラフです。当社はフロー型の収益モデルを採用しており、21年間の歴史を通じて培った医療機関のタッチポイントを活用し、既存顧客への再販およびクロスセルによって一定水準の売上高を創出しています。

今四半期の売上では、約77パーセントが既存のお客さまからのご注文によるものです。既存のお客さまが増えることで売上は向上しますが、一方で新規のお客さまの開拓も確実に進めていきます。

メディカルプラットフォーム事業の獲得件数と獲得単価

メディカルプラットフォーム事業の獲得件数および獲得単価です。今四半期を前四半期と比較すると、獲得件数は49件増加しました。昨年はメディカルプラットフォームのPV数が一時的に停滞していましたが、制作体制の強化を行ったことで、今年に入ってからPV数が下げ止まり、営業活動が回復傾向にあります。

4月から6月にはPV数が2,000万件を超えており、これにより、今後の獲得活動がより円滑になると予想しています。

前年同期比では、第1四半期で105パーセントという結果になっています。

スマートクリニック事業 (ハードウェアサービス) の獲得件数と獲得単価

スマートクリニック事業におけるハードウェアサービスの獲得件数と獲得単価です。スマートクリニック事業の獲得件数は前年同期比で147パーセントとなっています。

スマートクリニック事業 (ソフトウェアサービス) の獲得件数と獲得単価

スマートクリニック事業のソフトウェアサービスの獲得件数と獲得単価です。ソフトウェアサービスの獲得件数は前年同期比で101パーセントとなりましたが、獲得単価は横ばいで推移しました。

ハードウェアサービスの獲得件数は147パーセントですので、全体では144パーセントと堅調に推移しています。

「有限会社アカサカ歯材社」の子会社化

その他取り組みについて、まず、先月発表しましたアカサカ歯材社の子会社化に関する内容です。アカサカ歯材社は昨年事業を譲り受けた会社で、長年にわたり歯科流通事業を展開しています。

決算期である2026年4月20日の売上高は約67億円、営業利益は約5,600万円で計上しました。主に歯科技工所やクリニックに対し、歯科資材をリーズナブルな価格で提供し、成長を続けている会社です。

また、スタッフにはこの道20年から30年のベテラン社員がおり、主に北関東や埼玉県を中心に関東圏で活躍しています。ASANO社とアカサカ歯材社の両事業でデジタル化を進めており、アナログからの効率化によって収益の改善が期待されます。売上向上と同時にシステム統合や業務効率化を進めることで、利益の改善および利益創出を見込んでいます。

グループ間シナジー

グループ間のシナジーについてご説明します。スライド左側には、現在のお客さまの分布図、重なりを表した図を示しており、GENOVA、ASANO、アカサカ歯材社の顧客数が記載されています。調査によれば、これら3社すべてで顧客が重複している件数はおおよそ800件となっています。

当グループでは、各会社がそれぞれのお客さまを抱えています。GENOVAは1万8,000件、ASANOは3,500件、アカサカ歯材社は1,000件の顧客を有しています。このお客さまを各社で相互に紹介し合うことで、クロスセルを確立していきます。

今期よりASANOとGENOVAの間でクロスセルを開始しました。アカサカ歯材社も同様にクロスセルを実施し、お客さまを相互に紹介していくことで、1顧客あたりの取引額やLTV(顧客生涯価値)を高めていきます。グループ全体でのクロスセルにより、1顧客あたりの価値を向上させ、売上を伸ばし、ストックの拡大や利益率の向上を見込んでいます。

歯科流通事業では、PMIおよびDX・AX化を進めることで、集中購買や調達の統一を図り、原価やコストを改善することで利益拡大を見込んでいます。この2社は、リカーリング、主にストック型のビジネスを展開しており、これまでのフロー型売上に対して、ストック型売上の比率を高めることで、ビジネスの安定性がより向上すると考えています。

重複している約800件のお客さまをどれだけクロスセルできるかが今後の課題です。合計で2万1,700件まで顧客が増加しています。

事業領域

事業領域についてです。未進出の領域についても常に検討段階にあり、今後開拓していく予定です。具体的には、昨年から動物病院を対象とした新規営業を開始し、介護福祉事業領域への準備も進めています。

また、M&A仲介や事業承継については、歯科と一般医科の両方に対応できるよう準備と運用を開始しています。未進出の分野については、開始次第随時発表していく予定です。

広報・PR強化

昨年から広報・PR活動の強化を進めています。昨年から新たに「note」「Instagram」「X」などの各種SNSでの発信を拡大し、プレスリリースの発信件数を1年で3倍に増加させました。

社員インタビューや講演レポート、医療情報の発信を通じて、GENOVAの認知度向上と採用力の強化につなげています。

ブランドIP連携/スポンサーシップ

企業ブランド面での取り組みについてです。6月に発表しましたが、今年でウルトラマン生誕60周年を迎えることから、キャラクターIPとして新たにウルトラマンを起用しています。ウルトラマンを活用し、主に医療メディア「Medical DOC」の認知拡大を図りたいと考えています。

スポーツのスポンサーシップも幅広く展開しており、ダンスのDリーグではフルキャストレイザーズが初優勝を果たし、バレーボールのサントリーサンバーズ大阪、女子ラグビーの横浜TKMはいずれも昨シーズンの王者となりました。さらに、サッカーJリーグの横浜FCでは9月に「Medical DOC MATCH」を主催する予定です。

このように、地域医療に根づいた地域スポーツとコラボレーションし、当社サービスの認知度向上に取り組んでいます。

株主還元|配当

株主還元・配当についてです。前期は事業が足踏みし減益となりましたが、先行投資を進めたいという考えがあります。一方で、利益剰余金が蓄積されていることを踏まえ、株主還元にも継続的に取り組む方針です。

そのため、配当については減配を避け、普通配当30円を予定しています。

なお、自己株式取得を含むその他の株主還元政策については、今後も株価および投資家の意見を反映しながら前向きに検討していきます。

会社概要

会社概要の図です。今年4月から新卒社員が前四半期と比べて64名増加しました。加盟団体については、医療系の団体やスタディグループ、勉強会を主とした12団体が新たに加わり、我々の活動を多くの場で展開しています。

スライド右側にはアドバイザーの先生方のリストが掲載されていますが、引き続き約20名のアドバイザーの方々に参加いただき、「Medical DOC」を中心に運営を行っています。

以上で、第1四半期の決算説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。

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