目次
大平啓介氏:本日は、株式会社ブリーチの2026年6月期通期連結決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。代表取締役社長の大平です。取締役CFOの小西も同席しています。
本日は、目次のとおりに進めていきます。
業績ハイライト
連結業績についてご説明します。スライドは通期の業績のハイライトです。
当期の連結売上高は171億7,900万円、前期比1,900万円の増加となり、前期とほぼ同水準の結果となりました。一方、広告利益は29億7,700万円、ROASは121.7パーセントで、連結営業損失は3億3,000万円となっています。
当期は中長期的な成長に向け、新規商材や新規ジャンルへの先行的な広告投資を継続するとともに、マーケターやセールス人材の採用・育成、AIへの投資を進めてきました。
このような投資により費用が先行した一方で、取扱商材数は前期第4四半期の54商材から79商材まで増加し、今後の収益拡大に向けた商材のパイプラインが着実に拡大しています。
また、オーラムテック社では「JOVS」ブランドのオンライン直接販売体制を構築し、新商品「Dora Scroll」の販売も好調に推移しています。
第4四半期には、これまで投資を続けてきた商材の売上が拡大するとともに、広告投資の効率も向上し、広告利益とROASがともに第3四半期から改善しました。
今後は、これまで拡充してきた商材や人員体制を活用し、投資フェーズから収益拡大フェーズへと移行していきます。
売上高推移(商材・ジャンル別)
連結売上高の商材・ジャンル別の四半期推移についてご説明します。
当社では特定商材への依存を低減し、継続的かつ安定的な成長を実現するために、商材のポートフォリオ拡大を重要戦略として推進しています。第4四半期の連結売上高は45億8,200万円となり、第3四半期の38億6,200万円から7億2,000万円増加し、前年同期の45億円を上回りました。
主な要因としては、金融ジャンルが第3四半期の9億4,200万円から12億8,800万円と拡大したほか、日用品やその他のジャンルでも売上が増加しています。また、オーラムテック社では「JOVS」ブランドの新商品の販売が好調に推移し、売上高は第3四半期の1億1,600万円から1億6,900万円へと増加しました。
一方で、機能性表示食品や医薬品など一部のジャンルの売上高は前年同期を下回っていますが、金融ジャンルや新たな商材の売上の拡大によって補っています。
引き続き、新規商材・新規ジャンルの開拓を着実に進め、特定の商材に依存しない売上構成の構築を目指していきます。
主要指標ハイライト(四半期比較)
スライドは、単体における主要KPIの四半期推移を一覧化したものです。当社では現在、商材ポートフォリオの拡大、コア商材の育成、広告運用効率の改善、人材育成による生産性の向上を重要なKPIとしてモニタリングしています。
第4四半期の売上高は44億4,000万円、広告利益は8億3,400万円、ROASは123.1パーセントとなり、いずれも第3四半期から改善しています。売上高は前年同期の44億2,900万円とほぼ同水準で、広告利益とROASも前年同期に近い水準まで回復しました。
一方で、マーケターの人数は前年同期の107名から133名へと増加しており、将来の事業拡大を見据えて人員体制の拡充を進めています。
次のスライド以降では、それぞれのKPIについて詳しくご説明します。
売上高、広告利益
単体の主要なKPIである売上高と広告利益の四半期推移です。通期の売上高は167億2,800万円で、前期の170億8,800万円から3億6,000万円減少しました。
また、通期の広告利益は29億7,700万円となり、前期の水準を下回りました。こちらは、中長期的な広告利益の成長を目指し、新規商材や新規ジャンルの立ち上げに対する広告投資を積極的に行った結果です。
一方で、第4四半期の売上高は44億4,000万円、広告利益は8億3,400万円と、第3四半期からいずれも改善しています。売上高は前年同期の44億2,900万円を上回り、広告利益も前年同期の8億5,700万円に近い水準まで回復しました。これまで投資してきた商材の売上拡大に加え、商材ごとの収益性を踏まえた広告運用を進めたことで、広告投資の効率が改善しています。
今後も成長可能性の高い商材への投資を継続しつつ、売上高と広告利益の拡大に努めていきます。
ランク別 商材数推移(四半期推移)
単体の主要なKPIである商材ランク別の商材数の四半期推移についてご説明します。第4四半期の取扱商材数は79商材となり、第3四半期の66商材から13商材増加し、過去最多を更新しています。前年同期の54商材と比較しても25商材増加しており、新規商材や新規ジャンルの開拓によるパイプラインの拡大が着実に進んでいます。
一方、コア商材数は19商材、Aランク商材は3商材となり、前年同期のコア商材20商材、Aランク商材4商材を下回りました。当期は新たに開拓した商材が増加したものの、その多くが現在立ち上げの段階にあり、コア商材として収益に貢献するまでに一定の時間を要しています。
今後は、増加した商材の中から売上拡大余地の大きい商材を選別し、コア商材、さらにAランク商材へと育成することで、収益基盤の強化につなげていきたいと考えています。
商材ランク別売上高(四半期推移)
単体の主要KPIである商材ランク別の売上高の四半期推移についてご説明します。第4四半期の売上高は44億円となり、第3四半期の38億円から増加し、前年同期と同水準まで回復しました。ランク別では、Aランク商材の売上高は18億円となり、前年同期の24億円を下回っています。
一方、BランクからDランクまでの商材の売上高は、前年同期の合計15億円から21億円へと増加しています。これは、特定のAランク商材に売上が集中していた構成から、より幅広い商材によって売上を積み上げる構成へと変化していることを意味します。
また、新規商材や新規ジャンルに対する先行的な広告投資を継続したことで、その他ランクの商材数も増加しています。
今後は、このような商材の成長性を見極めながら、Bランク以下の商材をコア商材、Aランク商材へと育成し、売上の拡大につなげていきます。
広告利益、ROAS推移
単体の主要KPIである広告利益とROASの四半期推移についてご説明します。第4四半期の広告利益は8億3,000万円、ROASは123.1パーセントとなりました。第3四半期の広告利益は5億4,000万円、ROASが117.1パーセントであったため、広告利益は2億9,000万円増加し、ROASは6ポイント改善しました。また、前年同期の広告利益8億4,000万円、ROAS123.5パーセントと比較しても、概ね同水準まで回復しています。
当期においては、新規商材や新規ジャンルの開拓に向けた広告投資を積極的に行いました。第4四半期には商材ごとの広告効果と収益性を重視しながら運用した結果、広告投資効率が改善しました。
今後も新規商材への必要な投資を継続し、ROASを重視した広告運用を徹底して、広告利益の拡大につなげていきます。
マーケター人員数、マーケター1人当たり売上高
単体の主要なKPIであるマーケター1人当たりの売上高や人員の推移についてご説明します。第4四半期のマーケター人数は133名で、第3四半期から19名、前年同期から26名増加しています。
一方で、マーケター1人当たりの売上高は3,300万円となり、前年同期の4,100万円を下回りました。こちらは、中長期的な事業拡大を見据えて採用を積極化した結果、新たに採用したマーケターの多くが、現在は育成・戦力化の途中段階にあるためです。
今後は育成プログラムを通じて採用した人材の早期戦力化を進めるとともに、IT・AIの活用により業務の効率化を図っていきます。結果として1人当たりの生産性を高め、拡充した人員体制を売上と広告利益の成長につなげていきます。
支援先別売上高
オーラムテック社の支援実績についてご説明します。第4四半期におけるオーラムテック社の売上高は1億6,900万円で、第3四半期の1億1,600万円から5,300万円増加しました。また、前年同期の7,000万円と比較しても9,900万円の増加となっています。
「JOVS」ブランドは、オンラインモール事業の譲渡が完了し、当社グループによる直接販売体制を構築したことに加え、新商品「Dora Scroll」の販売が拡大しています。その結果、「JOVS」ブランドの第4四半期の売上高は1億1,400万円となりました。
また、支援クライアント数の増加により、「JOVS」ブランド以外の売上高も前年同期の1,300万円から5,400万円へと拡大しています。今後も当社が蓄積してきたマーケティングデータと広告運用の知見を活用し、「JOVS」ブランドに加え、その他の支援先の売上拡大にもつなげていきます。
連結損益計算書 四半期推移
連結損益計算書の四半期推移についてご説明します。第4四半期の売上高は45億8,200万円、売上総利益は4億8,300万円、営業損失は1億1,300万円となりました。単体での売上高と広告利益の回復に加え、オーラムテック社の売上が拡大したことで、売上高、売上総利益、営業損失のいずれも第3四半期から改善しています。
通期業績の詳細については、次のスライドで詳しくご説明します。
連結損益計算書 概要
連結損益計算書の概要についてご説明します。当期の連結売上高は171億7,900万円となりました。単体売上高は前期を下回りましたが、オーラムテック社における「JOVS」ブランドの売上拡大により、前期とほぼ同水準となりました。
一方で、新規商材・新規ジャンルへの広告投資に加え、オーラムテックの商品売上原価や、マーケター採用に伴う労務費などが増加しています。また、セールス人材の採用や「JOVS」ブランドの販売促進に向けた費用が増加した結果、営業損失は3億3,000万円となりました。
当期は、投資有価証券の売却に伴う売却益を特別利益として計上しました。
今後は、これまで拡充してきた商材と人員体制を活用し、売上高と広告利益の拡大を通じて収益性の改善に取り組んでいきます。
連結貸借対照表 概要
連結貸借対照表についてご説明します。当期末の総資産は127億2,900万円、現金および預金は67億8,600万円となりました。現金および預金は、借入金7億2,000万円の返済や、オーラムテックにおける製品の仕入れなどにより、前期末から21億1,200万円減少しています。
一方、第4四半期の売上拡大により売掛金が増加したほか、広告出稿予定額の増加に伴う前渡金や、オーラムテックの製品在庫も増加しました。
当期末のネットキャッシュは57億1,000万円、自己資本比率は72.5パーセントとなっており、引き続き健全な財務基盤を維持しています。
商材・ジャンル別売上高推移
スライドには商材・ジャンル別の売上高の詳細を記載しています。補足資料となるため、説明は割愛します。
2026年6月期の連結業績に関するご説明は以上です。
2027年6月期 業績予想の開示について
ここからは、2027年6月期の成長戦略について詳しくご説明します。まず、当期の業績予想についてですが、現時点では合理的な算定が困難であるため、未定としています。今後、業績予想の開示が可能となり次第、速やかに公表します。
このような判断に至った経緯についてご説明します。当社を取り巻く外部環境は、広告関連法令の改正や一部の広告媒体でのルール変更、インターネット広告単価の変動などにより、不透明性が増しています。
また、これまでご説明しているとおり、当社は現在、中長期的な成長のため、新規商材の拡大に注力し、商材やクライアントのポートフォリオの拡充を図っています。
今後、多くの新規商材がコア商材化することで、当社の業績は拡大すると見込んでいます。ただし、これらの新規商材や新規ジャンルの立ち上げには、想定より時間を要しており、これが当社の業績に貢献する時期や度合いを合理的に予想することが困難な状況にあります。
そのため、合理的な業績予想の算定が困難であると判断し、業績予想の開示を未定としました。しかしながら、当社としては、引き続き継続的な事業成長に向けて必要な成長戦略を着実に実行していきます。
2027年6月期の成長戦略については、この後のスライドにて詳しくご説明します。
マーケティングプラットフォームへの進化
当社グループが目指す成長ストーリーの全体像についてご説明します。当社グループは、これまでマーケティング支援を通じて蓄積したデータを活用し、顧客企業の売上拡大とともに成長してきました。今後は、マーケティング事業の深化、支援領域の拡大、M&Aという3つの成長軸で事業を拡大していきます。
まず、既存のマーケティング事業をさらに成長させ、広告運用にとどまらず、より上流工程から顧客企業の売上成長を支援していきます。
次に、対応する市場や支援機能を広げることで、新たな顧客や事業機会の獲得につなげていきます。
また、当社が蓄積してきたマーケティングデータと実行力を活かせるB2C事業をM&Aにより取り込み、成長を加速していきます。
これら3つの取り組みを着実に進め、マーケティングプラットフォームへと進化することで、当社グループの持続的な成長につなげていきます。
対応市場の拡大
マーケティング事業における対応市場の拡大についてご説明します。当社はこれまで、ディスプレイ広告を中心に広告運用の実績とデータを蓄積してきました。
今後は、これらのデータと広告運用のノウハウを活用し、動画広告、インフルエンサー広告、ECモール広告など、需要が確立している未開拓の広告市場へ対応範囲を広げていきます。それぞれの市場で成果を検証しながら段階的に展開することで、安定的に成果を上げられる市場を増やし、マーケティング事業の成長につなげていきます。
上流工程への関与による、取引の独占化・長期化・大型化
マーケティング支援における上流工程への関与についてご説明します。当社は、広告運用だけでなく、マーケティング戦略の策定や商品企画にも関わってきました。
今後は、これまで蓄積してきたマーケティングデータを活用し、市場の分析や全体戦略、商品企画といった、より上流の段階から関わる取り組みを強化していきます。商品作りの早い段階から関わり、何が商品の成功につながるのかを顧客企業とともに考え、形にしていくことで、他社に代替されにくい関係を築いていきます。
これにより、取引の独占化を進めるとともに、より長期的で規模の大きな取引へとつなげていきます。
オーラムテック:販売インフラ支援機能
子会社であるオーラムテック社との連携による販売インフラ支援機能の拡充についてご説明します。例えば商品がありながらも、販売するための体制が十分に整っていないOEMメーカーなどが支援の対象となります。オーラムテックでは、販路開拓やECモールの運営、物流・受発注管理に加え、商品設計および販売戦略の提案まで、一気通貫で支援します。
当社は、商品の訴求設計やコンテンツ制作、集客、実績データに基づく改善を行います。両社の機能を組み合わせることで、販売体制の構築から顧客獲得までを一貫して支援し、商品を持ちながらも販売や集客に課題を抱える企業への支援範囲を広げていきます。
IT・AI活用:データ基盤と生成AIによる実行力の拡張
IT・AIの活用についてご説明します。当社では、これまでに蓄積してきたマーケティングデータを一元管理する基盤を構築し、データ分析、レポート作成、リサーチ、広告クリエイティブの制作などに生成AIを活用しています。
現在は、これらの業務の一部をAIが担うことで、業務の効率化と成果の向上につなげています。今後は、広告運用の高度化やマーケティング戦略の立案にも活用範囲を広げ、AIが分析し、判断に必要な情報を示すことで、判断の精度と速度を高めていきます。
将来的には、広告運用やマーケティング戦略の実行においても自動化を進め、AIが分析から実行までを担うことを目指しています。これにより、人は最終的な意思決定や顧客企業との対話に集中し、人員数に比例しない事業成長を実現していきます。
人材採用・育成:未経験者を早期に戦力化する育成プロセス
人材の採用と育成についてご説明します。当社では、優秀な人材を採用する能力と、未経験者を早期に戦力化する育成プログラムの両方を継続的に強化しています。
育成プログラムでは、業界知識や関連法令、ITツールの操作から、課題の設定やマーケティング施策の立案までを段階的に習得します。また、配属後も過去のデータや成功事例・失敗事例を活用しながら、実務を通じてスキルを高める仕組みを整えています。
知識やスキルを体系化し、育成の再現性を高めることで、優れたマーケターを継続的に育成し、組織全体の成長につなげていきます。
M&A:マーケティングの再構築による事業グロースアップ
M&Aによる事業成長についてご説明します。当社は、これまで蓄積してきたマーケティングデータとマーケターの人的リソースを活用し、成長余地のあるB2C事業を対象に、M&Aによる非連続的な成長を目指していきます。
買収後は、蓄積したデータを活用して商品や訴求の勝ち筋を見極め、当社のマーケティング人材や広告投資を投入することで、施策の設計から運用までを支援します。また、当社がこれまで構築してきた顧客企業や広告媒体とのネットワークを活用し、買収企業の販路や取引先の拡大にもつなげていきます。
M&Aにより事業を取り込んで終わるのではなく、当社のデータと実行力を活かし、買収先の事業を再構築し、成長させます。これにより、買収先企業と当社グループの双方の成長を実現します。
大平氏からのご挨拶
私たちは、商材ポートフォリオの拡充のために、新規商材や新規ジャンルの早期立ち上げを進め、事業ポートフォリオの構築を推進しています。一方で、外部環境の影響による不透明性は改善されていないと判断しています。
しかしながら、当社としても状況の改善が見られ、合理的な見通しが立った時点で、速やかに業績予想を開示します。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。