セレンディップ・ホールディングス
一過性のものとしては、季節要因もありますが、現在進行中のプロジェクトの中に、収益的に厳しい案件、特に大型案件が出てしまっているという状況があります。とりわけIT絡みの大型案件、数億円規模で受注して進めている案件におけるプロジェクトマネジメントが、現在うまくいっていないという状況です。
こうした案件については、第3四半期以降で回復を見込んでいます。上半期は厳しい状況が続く見込みですが、お客様と協議を進め、プロジェクト体制を強化することで、第3四半期以降は収益性の回復を目指してまいります。一過性という表現が適切かどうかはありますが、ご説明の1つとしては、そうした状況になります。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。建設機械に進出して拡大していくという内容も、スライドにあるようですね。
■セレンディップ・ホールディングス 竹内様
そうですね。新しい領域へのチャレンジも1つございまして、すでに発表させていただいたものが、第1四半期に2件ございました。
1つは、新しい建機ビジネスへの参入です。これまで当社は自動車のものづくりビジネスが非常に多かったのですが、新しい産業・業態への進出ということで、今回、日建産業という会社をグループにお迎えすることになりました。これが1つ大きなポイントです。
もう1つが、アクセンチュアから製造業向けのソリューション事業を譲渡させていただいたことです。この2件が第3四半期から寄与してまいりますので、巻き返しに向けた準備としてご理解いただけたらと思っております。
●DAIBOUCHOU
第3四半期からは、かなり回復していける見込みということですね。
■セレンディップ・ホールディングス 竹内様
そうですね。M&Aを発表した後、連結までには若干のタイムラグが生じます。まず買収契約を締結し、その会社が会計監査を受けて連結化していくまでに時間がかかるためです。4月、5月、6月に発表した案件が、9月以降の決算で連結化される形になりますので、第3四半期から業績が回復するとお伝えしているのは、そうした背景によるものです。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。次に、サーテックカリヤの大型買収によって業績が成長しましたが、大型買収の後はPMIも大規模になり、人手も取られると思います。その状況で、さらなる大型買収がなければ成長は鈍化してしまいますが、投資家が期待する高い業績成長を、どのように実現されるのでしょうか。
■セレンディップ・ホールディングス 竹内様
当社の業績成長は、大きく2つに分かれます。1つはM&Aによる成長、もう1つはオーガニックな成長です。
オーガニックな成長とは、先ほど申し上げたPMIの取り組みも含め、少しずつコスト削減を進めたり、新しい成長のための種まきをしたりしながら成長させていくものです。とりわけ、これまでそうした取り組みをしてこなかった会社ですので、従業員に理解してもらいながら少しずつ成長させていくことになります。
一方、M&Aによる成長は非常に大きなものです。当社はパイプラインの構築に向けた活動を積極的に行っています。年間でおよそ300件のご紹介があり、そのうち年間2社から4社程度の事業承継型M&Aを実行していく形になります。
引き合いは多く、事業承継先にお困りの企業、ご高齢の経営者の方は日本に数多くいらっしゃいます。その中から当社が厳選させていただき、投資目線に合った会社にグループへ参画いただいています。当社がM&Aを行う会社は比較的事業規模の大きな会社にグループへ入っていただいていますが、候補となる持ち込み案件の件数、現在検討している案件数は非常に潤沢です。
ありがたいことに、数多くの事業承継候補企業があり、その中でさまざまなすり合わせをさせていただいています。当然ながら買収金額を含む経済的な条件もさることながら、その会社のあるべき姿、将来の姿について、私たちが考える姿と、オーナー様が望まれる姿とをすり合わせていきます。そのすり合わせがうまく進んだ会社が投資実行、すなわち成約という形になります。
多くの企業とお話をさせていただいておりますので、今後の成長に向けた案件候補は豊富にあります。それも踏まえ、当社は3年後に売上高1,000億円、営業利益率5%以上を目指すと宣言させていただいておりますが、この中期経営計画についても、今年1年は問題なく進行中でございます。
●DAIBOUCHOU
M&Aによる業績成長のためには、ご説明いただいたとおり案件数は潤沢とのことですが、人材や資金といった面がボトルネックになることはないのでしょうか。
セレンディップHD株式会社×DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)に続く