10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米インフレ指標が想定通り加速すれば、引き締めにらみのドル買いが先行。ただ、日銀のタカ派的な政策スタンスが見込まれ、円買いが重石となりそうだ。
米国とイランによる攻撃の応酬で中東の和平は一段と遠のき、原油相場は騰勢を強めている。前日はそれがインフレ圧力として意識され、長期金利も強含む展開に。米財務省による長期債買戻しの規模が市場観測を下回ったことも金利高の要因。ただ、ドル買いは続かず、ユーロ・ドルは1.1610ドル台に失速後は下げ渋り、ドル・円は153円80銭まで上昇後は軟化。本日アジア市場で米金利は下げ渋り、ドル・円は153円半ばで底堅く推移した。
この後の海外市場はドル主導か。中東情勢の一段の混迷を背景にNY原油先物(WTI)は1バレル=100ドルが視野に入り、インフレ圧力になりやすい。今晩の生産者物価指数(PPI)が想定通りコア指数も含め前回から加速すれば、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測を後押しし、米金利高・ドル高の展開に。一方、米財務長官のドル高牽制で、ドル買いは限定的。日銀による引き締めペース加速の思惑も継続し、前日同様、円買いが主要通貨を押し下げる可能性もあろう。
【今日の欧米市場の予定】
・21:15 欧・欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表 予想2.65% 前回2.40%
・21:30 米・新規失業保険申請件数(先週) 予想20.5万件 前回20.6万件
・21:30 米・PPI(8月) 予想5.2% 前回4.7%
・23:00 米・卸売在庫確報(7月) 前回1.3%
・23:00 米・中古住宅販売件数(8月) 予想-1.6% 前回-1.7%