■コーア商事ホールディングスの今後の見通し
● 2027年6月期の業績見通し
2027年6月期の連結業績は、売上高で前期比8.2%増の26,700百万円、営業利益で同3.8%減の5,270百万円、経常利益で同4.7%減の5,260百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同4.2%減の3,590百万円と、増収減益を見込んでいる。売上高は9期連続の増収を見込むが、コストの増加を見込み営業利益以下は8期ぶりの減益を予想している。
セグメント別では、原薬セグメントは、2025年以降上市する品目の販売が引き続き堅調に推移する見込みで、また顧客側の在庫調整に伴う購入タイミングの影響で販売が減少していた品目が回復することから、売上高は18,310百万円(前期比8.0%増)を見込む。ただ、税制改正の影響による租税公課の増加や、人件費の増加などにより販管費が増加するため、営業利益は3,350百万円(同1.1%増)の小幅な増益にとどまり、営業利益率は18.3%(同1.2ポイント低下)の見通しだ。医薬品セグメントは、本社工場の主力製品である錠剤が競合の参入や薬価引き下げにより販売が減少する見込みだが、蔵王第二工場の稼働を2027年7月予定から2027年3月に前倒し、主力製品のプレフィルドシリンジ製剤を増産できる見通しのため、売上高は9,320百万円(前期比4.0%増)の増収を計画する。しかし、本社工場の錠剤の販売が減少し、減価償却費や賃上げによる人件費、研究開発費の増加等により、営業利益は1,950百万円(同8.1%減)の減益となり、営業利益率は21.0%(同2.7ポイント低下)を見込む。
同社では、2030年をターゲットとした長期事業計画の達成に向け、中期経営計画(2026年6月期~2028年6月期)を推進中である。2027年6月期の減益予想についても、例年どおり保守的な業績予想であると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)