9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、主力の一角が指数を下押し
・ドル・円はもみ合い、方向感を欠く
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ 、同2位がファーストリテイリング
■日経平均は続落、主力の一角が指数を下押し
日経平均は続落。529.81円安の68512.30円(出来高概算10億8899万株)で前場の取引を終えている。
前日8日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は51.77ドル高の51231.64ドル、ナスダックは345.35ポイント安の27193.34で取引を終了した。早期の対イラン攻撃再開懸念に原油高が嫌気され、寄り付き後、下落。人工知能(AI)開発スタートアップ、オープンAIの売上高が一部推計を下回るとの報道でハイテクが重しとなり、相場は下落した。トランプ大統領が対イランとの対話が順調で、中間選挙前の攻撃を否定したため長期金利が低下に転じ、相場は下げ幅を縮小。ダウはプラス圏を回復し、主要指数は高安まちまちで終了した。
米株式市場の動向を横目に、9日の日経平均は393.61円安の68648.50円と3日続落して取引を開始した。米ナスダック総合指数の下落やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の3.39%安を受け、半導体や人工知能(AI)関連の値がさ株に売りが先行。寄り付き直後には下げ幅が500円を超え、その後も前日終値を下回る水準で推移した。8月の実質消費支出は前年同月比3.1%減となり、市場予想の3.6%減ほど落ち込まなかった。10月物の特別清算指数(SQ)値は68465.23円と試算された。主力の一角が指数を下押しする一方、TOPIXはプラス圏を維持し、前引けにかけて日経平均は下げ渋った。
個別では、リクルートHD、コナミグループ、ソニーグループ、日東電工、バンダイナムコホールディングス、東京エレクトロン、ベイカレント、SCREENホールディングス、野村総合研究所、日本たばこ産業、トレンドマイクロ、レーザーテック、任天堂などの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、イビデン、TDK、キオクシアホールディングス、村田製作所、フジクラ、アドバンテスト、信越化学工業、京セラ、テルモ、豊田通商、住友電気工業などの銘柄が下落。
業種別では、食料品、海運業、サービス業などが上昇した一方で、非鉄金属、銀行業、ガラス土石製品などが下落した。
後場の日経平均株価は、値がさ株の動向をにらみながら上値の重い展開が意識されよう。前場はソフトバンクグループとファーストリテイリングの2銘柄だけで日経平均を約470円押し下げた一方、東証プライムでは値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回り、TOPIXは小幅ながら上昇した。一部の値がさ株の下落が指数全体を左右する構図となっている。米国の半導体株安を受けた国内関連株の戻り具合と、原油相場を通じた中東情勢への警戒が焦点となる。さらに、10月物SQ値の68465.23円を挟んだ値動きも確認したい。国内では15時に9月の工作機械受注速報が予定され、大引け後には安川電機の決算が控える。夜には米国で10月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値が発表される予定。国内市場は翌10日から3連休となるため、連休中の海外動向を前にした持ち高調整にも目が向かおう。
■ドル・円はもみ合い、方向感を欠く
9日午前の東京市場でドル・円はもみ合いとなり、158円を挟んで方向感の乏しい値動きとなった。米10年債利回りは弱含んだが、依然として高水準で推移し、ドルは売りづらい。また、NY原油先物(WTI)は1バレル=90ドル台に失速し、ドル買いを弱めている。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は157円76銭から158円14銭、ユ-ロ・円は176円98銭から177円51銭、ユ-ロ・ドルは1.1210ドルから1.1228ドル。
■後場のチェック銘柄
・ハイブリッドテクノロジーズ、ローツェなど、13銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ 、同2位がファーストリテイリング
■経済指標・要人発言
【経済指標】
特になし
【要人発言】
・高市首相
「金利や為替相場は市場で決定」
「為替や物価動向を注視、適切な対応を取る」
<国内>
特になし
<海外>
・中・資金調達総額(9月、15日までに) 前回23兆9100億元
・中・元建て新規貸出残高(9月、15日までに) 前回10兆4400億元
・中・マネーサプライ(9月、15日までに)
・欧・欧財務相理事会