15日の日経平均は大幅に6営業日続落。3318.34円安の64425.95円(出来高概算30億2000万株)と終値ベースでは9月17日以来約1カ月ぶりに64000円台に下落して取引を終えた。米半導体・人工知能(AI)関連株の下落を映して、東京市場もAI関連株中心に売りが先行。日経平均はじり安歩調をたどり、後場前半には64092.74円まで下押し、心理的な節目の64000円台割れ目前に迫った。また、韓国総合株価指数(KOSPI)が一時9%超急落したことも投資マインドを悪化させ、短期筋による先物売りが断続的に出たことも響いた。一方、急ピッチの下落に対する反動から買い戻され、後場中盤に向け下げ幅を縮める場面もあった。なお、終盤にTSMCが決算を発表したが、想定内の結果で相場のムードに大きな変化はなかった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値下がり銘柄が950に迫り、全体の6割超を占めた。セクター別では、医薬品、不動産、小売、パルプ紙など10業種が上昇。一方、非鉄金属、電気機器、ガラス土石、機械など23業種が下落した。指数インパクトの大きい銘柄では、ファーストリテ、良品計画、中外薬、大塚HDが上昇した半面、アドバンテス、東エレク、ソフトバンクG、イビデンが下落し、この4銘柄だけで日経平均を約2322円押し下げた。
14日の米国市場では主要株価指数が揃って下落した。この日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)は、市場予想を上回りインフレの再加速を意識させるものだったため、月内の利上げ可能性が高まったとみた投資家が売りを加速させた。また、AIクラウド企業のコアウィーブの社債が急落し、株価も15%超の急落となった。同社への懸念が他のAI関連にも波及し、SOX指数は4%を超える下落に。この流れを受け、東京市場でも主力のAI関連株が軒並み値を崩したほか、AI向けの電子部品関連株などにも売りが膨らみ、日経平均の下げ幅は一時3600円を超えた。個別では、好決算を発表した良品計画、値上げを発表したサイゼリヤなどが大幅に反発した。
きょうは米コアウィーブショックで日経平均は一時5%超の急落となったが、全面安商状にはなっていない。巨額の設備投資など先行きへの警戒感は根強いものの、AI関連にはやはり業績伸長期待もあり、強弱感が対立しているところ。米国では15日、9月小売売上高や9月生産者物価指数が発表される。CPIで高まった追加利上げ観測を裏付ける結果となれば、再び波乱要因になる可能性があるだけに留意したい。