28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、半導体関連株への買いが相場をけん引する一方、ゲーム関連株は軟調
・ドル・円は下げ渋り、ドルに買戻し
・値上がり寄与トップはアドバンテスト、同2位が東京エレクトロン
■日経平均は大幅続伸、半導体関連株への買いが相場をけん引する一方、ゲーム関連株は軟調
日経平均は大幅続伸。798.73円高の64067.10円(出来高概算10億4216万株)で前場の取引を終えている。
前日27日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は15.99ドル高の52377.57ドル、ナスダックは308.43ポイント高の26477.81で取引を終了した。人工知能(AI)開発スタートアップ、アンソロピック新規株式公開(IPO)を期待した買いにハイテクセクターが引き続き相場をけん引し、寄り付き後、上昇。さらに、イラン戦争の平和的解決期待に原油価格が下落、予想を上回った消費者信頼感指数や新築住宅販売件数で投
資家心理が改善し、相場は終日堅調に推移した。
米株式市場の動向を横目に、28日の日経平均は470.61円高の63738.98円と続伸して取引を開始した。前日の米国市場でナスダック総合指数が1.18%高、フィラデルフィア半導体株指数が3.60%高となったことを受け、東京市場でもAI・半導体関連株に買いが先行した。アドバンテストや東京エレクトロン、キオクシアホールディングスなどの値がさ株が指数を押し上げ、日経平均は寄り付き後に上げ幅を広げて64000円台を回復した。一方、保険や消費関連などの一角には売りが出て、TOPIXは前日終値付近でもみ合った。買いが半導体関連株に集中する中、前引けにかけて日経平均は上昇幅を縮小した。
個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、イビデン、TDK、京セラ、信越化学工業、村田製作所、レーザーテック、太陽誘電、ディスコ、SCREENホールディングスなどの銘柄が上昇。
一方、コナミグループ、日東電工、バンダイナムコホールディングス、カプコン、東京海上ホールディングス、ファーストリテイリング、ソニーグループ、キヤノン、ベイカレント、KDDI、リクルートホールディングス、キッコーマン、テルモなどの銘柄が下落。
業種別では、ガラス・土石製品、非鉄金属、電気機器などが上昇した一方で、保険業、食料品、その他製品などが下落した。
後場の日経平均株価は、半導体関連株を中心とした買いと、金融政策や企業決算を前にした利益確定売りが交錯する展開が意識されよう。前場はアドバンテストや東京エレクトロンなど指数寄与度の大きい銘柄が上昇し、日経平均は64000円台を回復した一方、TOPIXは小幅安となり、指数間で方向感の違いがみられた。28日大引け後にはアドバンテストや日立製作所など国内主力企業の決算発表が予定され
ており、業績見通しやAI向け設備投資の動向を確かめたいとの見方が出やすい。さらに日本時間29日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果と米大手IT企業の決算が控えるほか、29日に欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表、30日には日銀金融政策決定会合の結果公表が予定されている。これらを前に、半導体株主導の上昇が他業種へ広がるかが焦点となる。
■ドル・円は下げ渋り、ドルに買戻し
28日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。朝方に158円04銭まで上昇後、節目付近の売りに押され157円76銭まで値を下げる場面があった。ただ、ドルに買戻しが入り、157円後半でのもみ合いに。高市政権からの円安牽制発言も、円買いは小幅にとどまった。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は157円79銭から158円04銭、ユ-ロ・円は175円956銭から175円85銭、ユ-ロ・ドルは1.1120ドルから1.1132ドル。
■後場のチェック銘柄
・VLCセキュリティやアイビーシーなど、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはアドバンテスト、同2位が東京エレクトロン
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・ハウザー豪準備銀行(RBA)副総裁
「CPIは目標に対し高すぎる状態が継続」
「長期インフレ予想の動向、極めて高い警戒感を持って注視」
・片山財務相
「為替市場、高い緊張感を持って注視」
【経済指標】
・豪7-9月消費者物価指数(CPI):前年比+3.9%、前回+4.0%
<国内>
・特になし
<海外>
特になし