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ドル円は「110円50銭割れ」が下落トレンドへの転換点に~各通貨ペア・ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円が下落エネルギーの強い相場に転換する価格のポイントは、110円50銭を終値で割り込むことだ。上値のメドとしては117円75銭前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2017年1月22日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY)下げ止まったのか

先週のレポートでは、ADラインに注目した。右肩上がりのADラインに沿って推移することが出来れば、再び高値を意識した動きになっていくことが期待されたからだ。実際にはADラインから下放れ、一時的にはACラインを割り込む場面もあった。次の注目日は1月25日前後である。

A点水準:約113円25銭
B点水準:約110円50銭
D点水準:約117円75銭

今週のポイントは下げ止まりから落ち着いた動きになるのかということである。

あくまでも個人的見解

ACラインに注目したい。下げ止まりから落ち着いた動きになるのであれば、ACラインが下値支持線になることが期待されるからだ。

(川口の捉え方…取扱いに注意)無事にトランプ大統領の就任式も終わった。今週からはいよいよ新政権がスタートする。先週末のNYの株式市場、為替市場に大きな動きはなかったのだが、週明けの動きには注意をしていきたい。マーケットを予想する際、政治・経済の現状の問題点を意識しつつ常識と非常識の両極端を渉りながら考えていくと予想しやすいという経験則があるのだが、今までの常識とは違う事案が増えてくると、一つ一つの分析の難しさが増してくる。なお、ドル円は就任式までに大きく値を下げ値幅的には調整が済んだとも考えられるだけに、週明けの動きには注意をしたい。

値動きのポイント

上昇のエネルギーの強い相場を維持している。上値のメドとしては赤線水準の117円75銭前後を考えたい。下落エネルギーの強い相場に転換する価格のポイントは赤丸水準の110円50銭を終値で割り込むことだ。

現在のシナリオ

堅調な展開を維持できる可能性はある。ACラインの上方を推移し、ACラインが下値支持線になっている。また、下値支持線CDラインも控えている。B点が位置する時間帯以降も底堅い動きを見せているからである。

第2シナリオ

上値が重たくなる可能性もある。上値抵抗線ADラインが控えている。しかもADラインの下方で同事線が出現している。そして、C点が位置する時間帯が到来するからである。

なお、MACDは下落トレンドを示しているのだが、MACD自体は横這いとなり下げ止まり感が出てきた。スローストキャスティックスの数値は10%台の売られ過ぎ状態まで下落した後、反発に転じた。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)落ち着いた動きか

先週のレポートでは、BDラインに注目した。BDラインが下値支持線となるのであれば、下げ止まりから底堅い動きになることを期待できるからだ。実際には、BDラインを維持しながら、ADラインを超えてきた。次の注目日は1月27日前後である。

D点水準:約1.055ドル

今週のポイントは落ち着いた動きが続くのかということである。

あくまでも個人的見解

D点に注目したい。ペンタゴンのど真ん中の時間帯でもあるD点を通過することで新しい流れが出るのか否か、また、D点の上方を通過することが出来るのか否かがポイントになるからだ。

値動きのポイント

下落エネルギーの強い相場が続いている。下値のメドは1.05ドル前後を考えたい。上昇エネルギーの強い相場に転換するのは赤丸水準の1.08ドルを終値で超えることである

現在のシナリオ

上値の重たい展開になる可能性がある。上値抵抗線CDラインが控えている。また、C点が位置する時間帯以降、上値が抑えられ横這いとなっているからである。

第2シナリオ

下げ止まりから底堅い動きになる可能性がある。下値支持線BDラインの上方を推移している。また、上値抵抗線ADラインを超えて右上に新しいペンタゴンが描き足されたからである。

なお、MACDは上昇トレンドを維持している。スローストキャスティックスの数値は上昇が続き、80%台の買われ過ぎ状態に入ってきた。

Next: ユーロ/円 節目を超えられるか|豪ドル/円 高値にチャレンジか



ユーロ/円(EUR/JPY)節目を超えられるか

先週のレポートでは、A点に注目した。A点が位置する時間帯を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、ABラインに沿って調整に入ると思いきや、A点が位置する時間帯より上昇に転じて、ACラインに到達した。次の注目日は1月27日前後である。

A点水準:約123円50銭
B点水準:約115円50銭

今週のポイントはACライン水準で形成した節目を超えることが出来るのか否かということである。

あくまでも個人的見解

ACライン水準に注目したい。節目になっているACライン水準を超えることが出来るのか否かがポイントになるからだ。

値動きのポイント

上昇のエネルギーの強い相場は維持されている。上値のメドとしては赤線水準の125円前後を考えたい。下落エネルギーの強い相場に転換する価格のポイントは赤丸水準の119円を終値で割り込むことである。

現在のシナリオ

堅調な展開が続く可能性がある。A点が位置する時間帯より上昇に転じている。上値抵抗線ABラインを超えてきているからである。

第2シナリオ

上値が重たくなる可能性も残っている。節目となっている上値抵抗線ACラインが控えている。しかも、そのACラインの下方で先週間tに同事線に似たローソク足が出現しているからである。

なお、MACDは買いシグナル点灯寸前となっている。スローストキャスティックスの数値は売られ過ぎ状態に入ると同時に上昇に転じ、20%台を回復した。

豪ドル/円(AUD/JPY)高値にチャレンジか

先週のレポートでは、B点に注目した。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、堅調な展開が続き、高値p点に迫った。次の注目日は1月24日前後である。

A点水準:約84円50銭
B点水準:約88円

今週のポイントは高値を超えていくことが出来るのか否かということである。

あくまでも個人的見解

CDラインに注目したい。下値支持線CDラインを維持することが出来れば、堅調な展開の中、高値更新の確率が高まるからである。

値動きのポイント

上昇エネルギーの強い相場は続いている。上値の第1メドは88円前後を考えたい。下落エネルギーの強い相場への転換のポイントは赤丸水準の82円を終値で割り込むことである。

現在のシナリオ

堅調な展開が続く可能性がある。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も底堅い動きが続いている。また、下値支持線ACラインそしてCDラインが控えているからである。

第2シナリオ

上値が重たくなる可能性も残っている。C点が位置する時間帯が到来する。また、p点とのダブルトップを形成する可能性も残っているからだ。

なお、MACDは買いシグナルが点灯し、上昇トレンドが鮮明になってきた。スローストキャスティックスの数値は70%台で横這いが続いている。

Next: ポンド/円(GBP/JPY)流れが変わったのか



ポンド/円(GBP/JPY)流れが変わったのか

先週のレポートでは、A点に注目した。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過することで新しい流れが出るのか否かがポイントになったからだ。実際には、A点を通過直後より反発上昇に転じている。次の注目日は1月23日前後である。

A点水準:約144円
B点水準:約137円50銭
D点水準:約142円

今週のポイントは流れが変わり、下げ止まりから堅調な展開になるのかということである。

あくまでも個人的見解

BDラインに注目したい。下値支持線BDラインを維持できている限り、下げ止まりから落ち着いた動きが続くと期待できるからだ。

値動きのポイント

下落エネルギーの強い相場に転換した。下値の第1メドは137円50銭前後を考えたい。上昇エネルギーの強い相場に転換するには赤丸水準の144円を終値で超えることである。

現在のシナリオ

上値の重たい展開になる可能性はある。上値抵抗線CDラインが控えている。また、C点が位置する時間帯を週明けに通過する。そして、A点の中心点の下方を通過していることで、上値は限定的と考えることができると考えたからだ。

第2シナリオ

下げ止まりから底堅い動きが続く可能性もある。B点が位置する時間帯より上昇に転じている。また、下値支持線BDラインの上方を推移しているからである。

なお、MACDは下落トレンドを示しているのだが、MACD自体は上昇に転じた。スローストキャスティックスの数値は10%台の売られ過ぎから上昇に転じ、30%台を回復した。
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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2017年1月22日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2017年1月22日号)より

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