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医師が診断、トレード盛りの投資家を突如襲う「仮想通貨病」とは?=メダカ

株、商品先物、FX投資であれば週末にひと休みできますが、暗号通貨は24時間365日働きっぱなしの耐久レース。そこで心配すべきなのが自分自身の健康です。(『メダカの仮想通貨・ビットコイン投資』メダカ)

プロフィール:メダカ
横浜在住の会社員。学生時代から株や商品相場を追いかけ、最近は仮想通貨(暗号通貨)投資に重点を置いている。仮想通貨取引所「コインチェック」のチャットにときどき出没。国際情勢についても造詣が深い。

「これはズバリ、仮想通貨病ですね」医師は決め顔でそう言った

暗号通貨相場は休みのない耐久レース

この週末は文化の日があって3連休の方も多かったことと思います。株や商品先物、FXは週末はひと休みができるのですが、暗号通貨は24時間365日という日曜も正月もない耐久レース状態です。

この過酷な相場は、当局の管理から自由なコンピューターネットワーク上の通貨として発想された、暗号通貨らしいと思います。日曜を安息日とするユダヤ教・キリスト教の影響下にも、金曜を安息日とするイスラム教の影響下にもないまったく新しい通貨なので、誰かが号令して取引を止めるというのは今さらできないでしょう。

心配なのは「自分自身の健康」

そうなると、心配なのは人間の健康です。

ごく最近、暗号通貨界隈ではよく知られた方が、体調を崩されて救急搬送されました。短期間に胃の痛みと全身の激しい蕁麻疹(じんましん)に2度も襲われてしまったとのことです。

そこで医師に「ストレスに心当たりはありますか?」と聞かれ、「ビットコインです」と答えたそうです。医師の「え、ビットコ?」という反応で始まった診察でしたが、最後はなんと『仮想通貨病』と診断されたそうです。関西ではないので、医者は真顔だったそうです。

幸い体調は落ち着かれたようですが、ツイートなどはしばらく回数を減らすそうです。

このメルマガでも以前、身体の疲れや依存症に気をつけましょうという記事を書いたのですが、界隈の仲間がこうした激しい急性症状を引き起こしてつらい目にあうのを知ると、文字通り他人事とはいえません

特にトレードをやっている方はそうですが、最近だとハードフォークの影響が読めないだけに日頃は長期でのんびり構えていても、どんでん返しのようなことが起きる可能性があるとなると、「ストレスを感じるな」という方が無理です。

Next: 著者自身にも異変が?「暗号通貨依存症」の危険性



「暗号通貨依存症」の危険性

実は私自身も、身体症状ではありませんが、最近依存症が気になっています。

意味もなく暇つぶしのようにさっきみたブロックフォリオを5分後にまた見たり、ツイートするでもないのにスマホを見て「いいね」や「フォロワー数」が増えていたら喜んだりしています。

それ自体は悪いこととは思わないのですが、しょっちゅう見ている、その頻度が心配です。心配するなら見なきゃいいじゃん、という方。止められないから怖いんです。

毎週このメルマガを書くのも結構な労力がかかっています。自分で言うなよって感じですけどね(笑)。

もともとはビギナーの方が、(暗号通貨を始めた頃の私のように)失敗を繰り返すのは気の毒なので、知っておくと良いことをお伝えしようと思ってメルマガを始めました。でも、毎週発行というメルマガのサイクルを決めたために、いつのまにかネタがあってもなくても発行することが「ミッション化」してしまい、けっこうなプレッシャーになってしまいました。

日曜日というか月曜日はだいたい明け方近くまで書いているので、月曜日はいつも寝不足で出勤ということも、身体にもメンタルにもよくないことだとわかっています。

気持ちを切り替えて楽しみながら書こうと思っているのですが、ブログと違って割と一方通行なので孤独な作業になっています。そんなわけで、最近は遠ざかりがちなチャットにたまに顔を出した時に、旧知の方や知らない方でも「読んでますよー」と声をかけてもらうのが元気の素にもなります。

というわけで、私は依存症を自覚して立ち直りをめざします(^^)/

皆さんの中にも、1日中モニターを見ていたり、スマホで何度も相場をチェックしている方がいらっしゃると思います。

「仕事」として必要だから見ているのと、依存症で見ることをやめられない素人の線引きは難しいと思います。マラソンのQちゃんこと高橋選手も、さんざん書かれていてもパチンコがやめられないようで、気の毒です。

ハードフォークを乗り越えたら、少し休養をとろうかと密かに考えているメダカでした。

健康とお金とどっちが大切?

そうそう、「健康とお金とどっちが大切?」というのが今回のメインテーマでした。

「どっちも大切だよ!」とか「お金がなければ健康は維持できないぞ!」という声もあるかもしれません。でも、健康を損なうと、やっぱり健康が大切だって思えます。だって、お金は元気ならまた稼げますからね。病気になったらお金は減る一方です。だからやっぱり健康が大切。それが私の考えです。

Next: 暗号通貨の「分散投資」は有効か? 26週経過時点の実験結果



実験・分散投資(26週間の結果)

<目的とルール>

この実験は分散投資の有効性を検証するために行っています。5月7日にCCで扱う12銘柄(当時)すべてをBTCのみ4万円、残りは1万円ずつ合計15万円を投資。時間も分散し、6月7日に再び同じ条件で買い付けました(投資元本は合計30万円)。利益100万円(残高130万)を実現し、正月のハワイオフを目指します!(笑)。

毎週日曜の午前0時頃に記録して、証拠のスクショをツイッターで月曜日に発信。銘柄別の価格は実際に売る場合の価格なので、合計は「総資産」(表示価格)よりも減ります。この差が実質的な売却手数料です。

<26週経過時点の残高>

では、26週間の残高を確認しましょう。
※元本はBTCのみ80,000円、他は20,000円です(BCHは付与)。

総資産        755791円(前週比129.7%)
BTC・ビットコイン  42287円(103.3%)
ETH・イーサリアム  23853円(120.4%)
ETC・イーサクラシック 84960円(99.4%)
LISK・リスク     17284円(90.9%)
FCT・ファクトム   47261円(102.8%)
XMR・モネロ     45986円(98.1%)
REP・オーガ     13947円(103.5%)
XRP・リップル    26294円(103.2%)
ZEC・ゼット     29371円(98.3%)
XEM・ネム      30054円(89.8%)
LTC・ライト     38081円(104.0%)
DASH・ダッシュ   44641円(99.3%)
BCH・キャッシュ   25946円(169.9%)

今週はご覧のとおり前週比で129.7%、つまり30%もの大幅アップとなりました。前週は17%アップだったので2週連続の高騰です。

一目見てBCHの7割アップが全体を大きく引っ張ったことがわかります。これはもちろんBTCのHF(ハードフォーク)の影響で、BCHが新たに暗号通貨の基軸となることへの期待が先行しているためです。先号のメルマガでBTCからBCHへと比重を移すことをお勧めしましたが、もくろみ通りの展開となりました。

先週悪かったBTCは回復を始めています。原稿執筆時点(11月5日の深夜)ではさらに上がっています。このほかはイーサリアムが久しぶりに2割の上げと元気なところを見せましたが、はたしてどこまで続くでしょうか。リスクとネムは1割ダウンでした。

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BCHは新たな材料がでなければ、あと数日は強気という流れが続くと思います。ですが、その先は現時点では不透明です。HF前には利確の動きが予想されます。HF後の新たなコインBX2が魅力的でないため、配布はいらないから利確とリスク回避のためにいったん売却という行動です。

BTCにしてもBHCにしても、持ち続けるべきかHF直前に売却すべきか、それは投資家判断の醍醐味ですね。来週はどのような結果となっているでしょうか。

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メダカの仮想通貨・ビットコイン投資』(2017年11月5日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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ビットコインに代表される仮想通貨(暗号通貨)投資を始めた方、やりたいと考えている方向けの実用的なメルマガを目指します。 一発大儲けを狙うのではなく、初心者でも着実に増やせるよう堅実な投資を実践するための方法や基本情報を私「メダカ」が発信します。 私の推す長期分散投資が本当に有効なのか「体を張って」検証し、残高を毎週公表しています。 仮想通貨は市場も法制度もよちよち歩きの段階。インターネット登場期のような刺激に満ちています。相場高騰で「億り人」が続々誕生する一方で勝てない人もいます。知らないと危険なこともあります。 一緒に仮想通貨相場を生き抜きましょう!原則として週末にお届けします。

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