今から2年以上前に公開された、怪物不動産屋としてのトランプ氏の「ビジネス動画」を紹介します。彼は米ドルをどのように見ているのか、それがよく理解できる映像です。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)
※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年3月1日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
「敷金は現金ではなく地金で頼む」トランプ大統領の米ドル観とは?
1. 怪物不動産屋が選んだ担保
今から2年以上前に公開された「ドナルド・トランプ氏のビジネス動画」を紹介します。彼は米ドルをどのように見ているのか、それが理解できる映像です。
登場するビジネスマンは、米国トップの貴金属商品販売会社であるApmex社のCEOです。Apmex社は、トランプ・タワーの50階を10年契約で借りる契約をし、トランプは敷金(担保預り金)として、現金ではなく複数の32オンス小型地金(1kg)を受け取ったとの内容です。
トランプは「悲しいかな、米ドルの価値が日々下がっているのは、みんな知っている話だよ。下がるのは、嬉しい話ではないけれど、正しい政策でなければ支えきれないよ。この機会に、ドルがどうなっているのかをみんなに知らせたくてね。これを防ぐために何ができるのかを教えたくて、これを見せているのだよ」とビジネス動画を撮影した動機を語っています。
後半でAmpexのCEOが「フロアのリース契約の敷金として、現金より地金が良いとトランプが言ったのだ」と語っています。
上記画像は、映像の一部です。テーブル上には「契約書」と「敷金の金地金」が置かれています。全部で何本だったのかは不明です。
こちらは、テナントのAmpex社の小型金地金の各種です。
Next: 2. 世界経済の先行きの動向を知るための良い指標
2. キャタピラー社、50ヶ月連続売上減少
キャタピラー社の売上は、世界経済の先行きの動向を知るための良い指標となります。
2017年1月の販売実績が出ましたが、8%の売上減という結果でした。ただし、アジア・太平洋地域では26%増だったとのことです。新興諸国13%減、ラテンアメリカ29%減、北米13%減となっています(※この増減の比率は、前月対比ではなく、3ヶ月移動平均での比較です)。
プラスに転じたアジア・太平洋地域では、急激な買い控えの反動が一部(資源分野、建設分野)で出ているようです。ただし、エネルギー分野や運輸関連では15%減です。
最新の「2016年度通期決算」については、下記の過去ログで配信していますので、参照してください。
※参考:売上が減っても、赤字になっても株価は高い – 2017年2月2日配信
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※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年3月1日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
※太字はMONEY VOICE編集部による