マネーボイス メニュー

Ken Wolter / Shutterstock.com

サムスン電子が決算公表!微減の要因は中国・ロシアのサムスン離れ?

7月30日にサムスン電子が発表した第2四半期決算ですが、営業利益は4%減益となりました。4月に発売されたスマホ「Galaxy S6」、「Galaxy S6 Edge」が低調だったことが要因のひとつと言われています。このサムスン不振の要因について『本格株式講座 世界情勢最新分析報告書』を配信する子貢さんが解説してくれています。

品質管理が甘いだけ?背景にあるのは韓国企業の体質

先日、サムスン電子から2015年第二四半期(4月~6月)決算が公表されましたが、官民を挙げてのお化粧の甲斐もなく営業利益が前年同月比4%減、スマホの不振が全体の足を引っ張ったものの、半導体部門が堅調で微減に留まった由です。

満を持して発売した最新型スマホの売上が、世界的に不振を極めているのは、漏れ伝わってきていましたので不思議でははありませんが、それを半導体事業が帳消しにすると言うのは納得のいかない話です。

半導体は成熟市場の段階に至っていますから、単価の上昇は市況次第、しかも主用途のスマホが苦戦しているのですから、説明の辻褄が合わないのです。

おそらく、半導体部門からIT機器部門へ売り切ったことにして、売り上げを水増ししているのではと推測され、主だった報道機関が半導体事業の「躍進」よりスマホの「凋落」に焦点を当てて伝えていることからも真相が伺えます。

サムスンの社内の雰囲気がどれだけ荒れているか、それを物語るのが以下の報道です。

ロシアの携帯電話取扱小売業者が、今後はサムスンの製品を取り扱わない方針を明らかにしました。

理由は製品の不具合が続出しているから、これだけでも品質管理に問題が生じているのは一目瞭然です。

Next: 韓国製スマホは中国市場で駆逐されつつある


初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

本格株式講座 世界情勢最新分析報告書

[月額1728円(税込) 毎月 第1水曜日・第1土曜日・第2水曜日・第2土曜日・第3水曜日・第3土曜日・第4水曜日・第4土曜日(年末年始を除く) ]
工事中です。暫くお待ち下さい。ご理解の程を宜しくお願い申し上げます。メルマガタイトルよりご想像頂ければ幸いです。(本誌執筆者)
ご購読はこちら!

余談ながら、その韓国製品を不承不承でも買っていたのが中国人、国内品より信頼が置けるためですが、最近は品質も向上したため、韓国製スマホは中国市場で駆逐されつつあります。

製造業に不具合は付き物、ですからここまでは特段槍玉に挙げることももないのですが、修理をせずにその費用を小売業者に負担させていたと言うのですから、事実であれば剣呑な話です。

要は、不良品の存在を露見させたくないサムスンの現地法人が、問題を糊塗するために修理費を計上せず、取引先小売業者にその負担を押し付けていたのですが、サムスンの存在感が世界各地で退潮傾向にある今、それが出来なくなりつつあるのではと推測されます。

ただでさえ売上不振に陥っているうえ、品質上の不具合が表面化し、修理費を社内で請求したらどうなるか、担当者は役職の如何にかかわらず左遷され退職を強要されるでしょう。

サムスン財閥に限らず、売上未達だけでも解雇理由になるのがこの国の企業風土ですから、更に不具合が発生すれば路頭に迷うのは必至です。

ロッテに象徴される様に財閥創業家一族が骨肉の争いを演じるのも、後継者になるのとならないのでは、その後の人生が天と地ほど異なってくるから、ですが資本主義の大原則である「顧客第一」が韓国では通用しません。

スマホ部門だけが品質管理が甘く、買い手と揉め事を起こしているとは考えられず、全部門共通の(と言うより韓国全土共通の)課題と考えられますが、今回はたまたまスマホで事態が露見したとみるのが妥当でしょう。

本格株式講座 世界情勢最新分析報告書』(2015年8月1日号)より一部抜粋
※太字はマネーボイス編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

本格株式講座 世界情勢最新分析報告書

[月額1728円(税込) 毎月 第1水曜日・第1土曜日・第2水曜日・第2土曜日・第3水曜日・第3土曜日・第4水曜日・第4土曜日(年末年始を除く) ]
工事中です。暫くお待ち下さい。ご理解の程を宜しくお願い申し上げます。メルマガタイトルよりご想像頂ければ幸いです。(本誌執筆者)
ご購読はこちら!

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。