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NYダウは6000ドルに?実現しつつある市場アナリスト・ポルニーの予測=高島康司

今回はまず市場の下落トレンドが止まらないので、これからの見通しを市場アナリストのボー・ポルニーの発言で確認する。「相場は70%下落すると見ていたほうがよい」との主張だ。

次に、北朝鮮崩壊に向けた方針転換があるのであれば、それがいつ起こるのか見通しを立てるために、やはり米国務省が背後で誘導した「アラブの春」を検討し、類似点を見ていく。それから朝鮮半島有事の時期を予測してみる。(未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ/高島康司)

「相場は70%下落すると見ていたほうがよい」ダウ6000ドル台も

実現しつつある市場アナリスト・ポルニーの予測

では最初のテーマに行く。ボー・ポルニーの市場予測の確認である。

株価の世界的な下げトレンドが止まらない。ニューヨークダウは1万6000ドルを割り、日経も一昨年の最安値水準を割り込む1万6000円台になった。

ほんの数カ月前までは、2万円の大台に乗り、さらに2万2000円を目指すと言われていた時期と比べると雲泥の差だ。果たしてこれから相場はどうなるのだろうか?気になるところである。

日経平均株価 週足(SBI証券提供)


NYダウ 週足(SBI証券提供)


米ドル/円 週足(SBI証券提供)

サブプライムローン危機とリーマンショックの発生を事前に予測したアナリストは数名いるが、そのなかでも注目されているのがボー・ポルニー(Bo Polny)である。以前の記事でも紹介したが、ボー・ポルニーは1764年から始まるアメリカの長期の市場変動サイクルを前提にして、相場を予測する手法を採用している。

昨年の8月24日と25日の両日、上海株の暴落から世界同時株安となった。その直後、ボー・ポルニーは次のように予測した。

過去の記事でも紹介したが、いま一度この予測を確認しておくべきだろう。

ボー・ポルニー「2016年に入ってもこのトレンドには変化はない」

・暴落の後、相場は小休止の期間に入り、相場は上げに転じる。これは9月から10月前半まで続く。したがって、9月に相場が暴落するという説は当たらない。

・この小休止の期間はちょうど10月13日で終わる、その後、相場は変動期に入る。そして11月に入ると相場は大きく暴落する。8月に記録した下げの幅をさらに越える。

・相場の暴落のトレンドは11月ではとどまらない。12月に入ってもさらに暴落は続き、年内に最低水準まで下落する。

・2016年に入ってもこのトレンドには変化はない。チャート分析と長期サイクルでは正確な相場までは予測できないが、相場は70%下落すると見ていたほうがよい。また、ドルも大きく下げるはずだ。

Next: 21年サイクルで2016年は谷の年/予想を超えた暴落に?



21年サイクルで2016年は谷の年/予想を超えた暴落に?

・長期の変動を見ると、1764年から始まった21年のサイクルが存在する。私が注目するサイクルのひとつだ。このサイクルでは来年の2016年が谷の年になる。

・これは予想を越えた暴落になるはずだ。ニューヨーク、香港、ロンドンすべての市場で相場は70%も暴落する。ニューヨークダウは6000ドル台になるだろう。下げの幅は2008年のリーマンショックのときを上回るはずだ。

・歴史的な長期サイクルの作用は強い。政府や中央銀行でもサイクルに抵抗することは不可能だ。したがって、11月から始まる暴落のトレンドには政府も抵抗できないはずだ。

・相場の暴落に伴い、不動産市場も暴落すると見たほうがよい。なぜなら、相場の暴落とともに信用が収縮するからだ。これにより、不動産業が難しくなる。

・ドルの下落に伴い、金の価格は激しく上昇する。このトレンドは、2020年から2022年にピークに達する。

以上である。

これは昨年の9月始めに公開された予測だ。ここでポルニーは11月の相場の暴落を予測していたが、これは起こらなかった。その意味ではこの予測は外れたと見ることもできるだろう。

しかしながら、日々の変動はあるものの一向に下げ止まる気配のないダウや日経、そして上海の相場の動きを見ると、ポルニーの予測は約2カ月ほどすれ、2016年の1月に実現しつつあるように見える。

世間には経済の崩壊を予測し、恐怖を煽るサイトや書籍、また情報があふれている。我々はそうした情報に絶えず触れているため、感覚が麻痺し、まじめに受け取らなくなっている。

しかし、いまの情勢を見ると、ポルニーの「2016年が谷の年になる」「ニューヨーク、香港、ロンドンすべての市場で相場は70%も暴落する」「ニューヨークダウは6000ドル台になるだろう」「下げの幅は2008年のリーマンショックのときを上回るはずだ」という発言はそれなりにまじめに受け止めておいた方がよいだろう――

【関連】「北朝鮮の水爆」は安倍首相のシナリオ通り?隠された日韓合意の真実=高島康司

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2016年1月22日号)より一部抜粋
※記事タイトル・リード文・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による

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