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日経平均テクニカルポイント/トヨタに底堅さ、本日堅調なら再度上値も(3/28)=清水洋介

週明けの日本市場は方向感に乏しい展開。為替が円安気味ということでさらに円安が進むようであれば、売られていた輸出関連銘柄などの買い直しの動きが出てくるでしょう。(清水洋介の日々是相場 -朝刊-

日経上値は16,900円台半ば、下値は16,800円前後がメド(3/28)

NYダウ:休場
NASDAQ:休場
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値:休場
NY為替: 113.07 円 △0.18 円
日経平均:17,002.75 円 △110.42 円

米国市場

イースター(聖金曜日)で休場

週末の米国市場は休場となりましたが、発表されたGDP(国内総生産)改定値は上方修正となって為替はドル高基調となりました。ただ、ドル高を嫌気する動きになるほどにはドル高となっておらず堅調な地合いが続きそうです。

米国では今週は月末・月初で注目される指標の発表もあり、利上げ懸念などとあいまって右往左往する場面もあるかもしれません。欧州株も休場でしたが、テロの影響も一段落となって来そうで、落ち着いた動きになってくるのでしょう。

中国の景気動向なども特に懸念されるということでもなく、指標の発表などがあっても落ち着いてくるのだと思います。

本日の相場

先週末の日本市場は引き続き方向感に乏しい展開となりました。売り買いの材料に乏しく積極的に買い上がる、売り叩く動きも見られず、先物も大きく買われたり売られたりと言うことでもなく、為替が動いた割には動きがないという感じでした。米国が週末に休場となることも売り買いを手控えさせる要因となったものと思います。

週明けの日本市場は週末の欧米市場が休場となったことなどなどから方向感に乏しい展開となりそうです。為替が円安気味ということでさらに円安が進むようであれば売られていた輸出関連銘柄などの買い直しの動きも出て来るのでしょう。3月期末の権利付最終日ということでの持高調整の売り買いに振らされての個別の動きになりそうです。

配当権利付最終日ということで17,000円台を保てるかどうかというところですが、17,000円を割り込んだら買われ、上回ると売られるということになりそうです。17,000円を挟んでの動きで、当面は16,500円~17,500円水準での動きとなりそうです。

ADR

休場

テクニカルポイント

先物の値は日経平均よりも120円~30円安くなっています。16,800円台後半から16,900円前後が中心となりそうです。上値は16,900円台半ば、下値は16,800円前後がメドとなるのでしょう。

◇ 一目均衡表先行スパン2(現物指数) 17,434
◇ ボリンジャーバンド+2σ 17,323
◇ 20日間高値 17,170
◇ ピボット上方ブレイクポイント 17,080
◇ ボリンジャーバンド+1σ 17,024
◇ 5日間高値 17,010
◇ ピボット抵抗線2 16,990
◇ 一目均衡表転換線(現物指数) 16,953
◇ ピボット抵抗線1 16,930
◇ 前日高値 16,900
◆ 前日終値 16,870
◇ 前日VWAP 16,841
◇ ピボット基本指数 16,840
◇ 前日始値 16,810
◇ ピボット支持線1 16,780
◇ 5日移動平均 16,764
◇ 前日安値 16,750
◇ 20日移動平均 16,724
◇ ピボット支持線2 16,690
◇ ピボット下方ブレイクポイント 16,630
◇ 一目均衡表基準線(現物指数) 16,523
◇ 5日間安値 16,430
◇ ボリンジャーバンド-1σ 16,424
◇ 一目均衡表先行スパン1(現物指数) 16,184
◇ ボリンジャーバンド-2σ 16,125
◇ 20日間安値 15,850

本日の注目点

2月期決算=ニトリHD
香港、オーストラリア、ニュージーランド、英国、ドイツ市場などが休場
2月の米個人所得(21:30)
2月の米個人消費支出(PCE、21:30)
2月の米貿易収支(21:30)
2月の米仮契約住宅販売指数(23:00)
米2年物国債入札

外国人売買動向

株数 売り350万株 買い700万株 差し引き350万株 買い越し
金額 売り45億円 買い55億円 差し引き10億円 買い越し

本日の外資系の特徴は、米国系証券は買い越し、欧州系証券は売り買い均衡の会社が目立っております。

セクター別売り:小売・サービス・情報通信・精密・医薬品など
買い:電気機器・金属・自動車・小売など

Next: 注目銘柄ニュース/本日の投資戦略~円安で自動車関連に注目



銘柄ニュース

堅調な展開に期待

エーザイ<4523> 6,954 ▼ 64
てんかん治療薬が3月中にも厚生労働省から製造販売承認を得られる見通しとなったと新聞で報じられました。日本の製薬会社がてんかんの治療薬の新薬を国内で出すのは27年ぶりということです。

JFEHD<5411> 1,549 △ 57
メキシコで自動車用鋼板の製造を2019年にも始めると新聞で報じられました。メキシコでは米国市場向けに自動車の増産計画が相次いでおり、米鉄鋼大手と合弁工場設立の検討に入ったということです。

三菱紙<3864> 83 ▼ 1
王子HD<3861> 466 ▼ 1
共同で青森県にバイオマス発電所を建設すると新聞で報じられました。主力の洋紙の市場縮小が続いており、収益源を多角化するということです。

浜ゴム<5101> 1,945 ▼ 5
農機や建機向けタイヤ製造のオランダ企業を買収すると新聞で報じられました。収益性の高い農機や建機向けを専業とする企業の買収によって事業領域を広げるということです。

フジHD<4676> 1,297 ▼ 15
ゲーム事業に本格的に参入すると新聞で報じられました。本業のテレビの苦戦が続くなか、新たな収益減の確保を急ぐということです。

デンソー<6902> 4,517 △ 82
中国で食品を運ぶトラックなどに取り付ける冷凍機の生産や販売を拡大すると発表しました。現地メーカーと合弁会社を設立し、5月から事業を始めるということです。

本日の投資戦略

先週は方向感に乏しい展開となりましたが、今週は3月期末と言うことや米国の経済指標、日本でも日銀短観の発表などがあり、相場も大きくぶれそうです。来期業績に対する懸念が根強く、積極的に買い上がるということもなさそうです。ただ、需給面から言えば新年度入りとなれば新たに買える資金も出て来るものと思われ、中長期的に見れば堅調な地合いとなってくるのではないかと思います。

目先的には権利落ち後にどの程度、利益確定売りなどが出て来るかと言うことになるのでしょうが、ここまで大きく買われていたということでもなく、米国株との連動性も為替の動向によっては反対に動くことになるので、ここは円安を好感するということになってくるのでしょう。3月に入ってからの動きはあくまでも「有事の円買い」ではなく、「ドル安」となっていることに注目した方がいいと思います。

トヨタ<7203>やマツダ<7261>など自動車株全般に再度円安を好感する動きになりそうです。25日移動平均線にサポートされているようなものも多く、村田製作所<6981>なども同じような動きですが、円安を好感して買い直されるものが多くなってくるのではないかと思います。

トヨタ<7203>は25日移動平均線や基準線にサポートされて底堅さが見られ、戻りを試す動きが期待されます。遅行線が日々線に押さえられていますが、ここで抜けて来るようであれば(本日堅調となれば)再度上値を試す動きになってくるのでしょう。

【関連】大手商社「減損ショック」の中身~三菱商事と三井物産はいまが買い?=栫井駿介

清水洋介の日々是相場 -朝刊-』(2016年3月28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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