後払い決済サービス「Paidy(ペイディー)」を悪用し、メルカリなどのフリマサイトで購入者が支払った商品代金を騙し取る詐欺が多数報告されている。
メルカリで商品を購入したら家電量販店からも請求が…後払いの『paidy』を悪用した詐欺がフリマアプリで起こっている模様 – Togetter https://t.co/zw2yHW3fmT
— 三上洋 (@mikamiyoh) January 14, 2020
【メルカリpaidy事件】被害者の方への聞き取りで少し状況見えてきました▲メルカリ購入なのに家電量販店から届く▲依頼元届け先とも被害者住所氏名▲電話番号だけ別のもの▲犯人が用意した電話番号でpaidy登録した可能性▲支払いがメルカリと量販店paidy払いの二回になる?(確認中▲被害の声求む
— 三上洋 (@mikamiyoh) January 14, 2020
被害者から見た詐欺の流れはこうだ。まず、被害者(メルカリユーザー)がメルカリで商品を購入する。商品が届き、メルカリを通じて商品代金を支払う。しかし翌月、Paidyから支払い請求が来る。つまりユーザーがメルカリとPaidyから二重に請求を受けることになる。
詐欺を働いた側が、実際には商品が手元にないままECサイト等の画像を転用して出品し、売れたらPaidyの後払い決済を利用して通販サイトで商品を購入。発送先に被害者の住所を入力し、自分の手を介すことなく送っているのだ。被害者は商品受け取り後メルカリを通じて支払いを済ませるが、Paidyで購入された商品の代金は「後払い」になっているためまだ支払われていないことになる。
問題はここからだ。Paidyでは、決済後に入金が確認されず、アカウントに連絡しても支払いがない場合、商品を受け取った人に支払い義務が発生することになっている。
Paidy翌月払いを悪用した架空出品詐欺の流れ pic.twitter.com/QKFoWNBep7
— piyokango (@piyokango) January 14, 2020
メルカリで商品購入
無事に商品が届いたと勘違いしてメルカリ支払い完了
後日、家電屋からも請求がくる
購入者の情報で後払い通販を受け取らせ、メルカリで金を盗む手口
気付いた時には出品者(犯人)ドロン
こんな詐欺が普通に落ちてますよ
途中で気付いて良かったー#メルカリ #詐欺 #paidy pic.twitter.com/g4CdVZQl10— caa (@carjapan5) January 10, 2020
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年齢確認すらない「Paidy」決済サービスの問題点
後払い決済は、ある意味クレジットカードと同じ機能を持っていると言えるだろう。しかしPaidyは携帯電話番号とメールアドレスのみで利用可能であり、与信審査は一切ない。お金が絡むサービスでありながら、セキュリティ面でなんともお粗末だ。年齢確認すらないため、未成年の子供であっても登録できてしまう。
詐欺を働く人間は言わずもがな、起こりうる危機管理に関して脆弱なPaidyのシステムに対しても疑問の声が上がっている。
今話題のPaidy詐欺ってなんだろか?と思ったらPaidyは信金の金貸しじゃないか。メールドレスと携帯番号でお金を貸すとかやばすぎるでしょ
— ♦️か~ねる♦️⭐️One shot one Opotunity (@kazumone) January 14, 2020
法人向けのサイトを見ても、APIとか決済に係るシステム部分は事細かに記載してるのに肝心の与信をどうするってのは全く触れてなくて、
SMSで電話番号確認だけなのか…と思わざるを得ない。ええと、与信情報とは…?https://t.co/XGOTVXtDxWhttps://t.co/b1OtR2QAUG
— かお㌠ (@ka0com) January 14, 2020
トバシ携帯で #paidy にSMS認証して、そのアカウントで複数の取引をして…と考察。被害者のところにpaidyから請求書が来るのは、本来の契約者が逃げたため。すでに #取り込み詐欺 の共犯として嫌疑がかけられた状態と言える。自社の本人確認が不十分なのを棚に上げて、被害者を犯罪者扱いしてるんだな
— cinefuk 🌀 (@cinefuk) January 14, 2020
paidy詐欺は社会問題になる
paidyは本人確認がザルなのに
365日24時間体制で決済を監視とか嘘ついてて草大衆の目を引きやすくするために、マスコミ的には「またメルカリでトラブル!?」みたいな見出しになる。
しかし原因はpaidyであることを忘れてはいけない。 pic.twitter.com/jr9jr6cAij— ニャン五郎 (@5chmatome) January 13, 2020
いまPaidyを入れて試してみたけど、アプリ登録に住所氏名を全く確認しない。(電話番号SMS認証だけ)
これは犯罪収益移転防止法 第四条に触れる違法行為な気がするけど、自信が無いので詳しい人の解説を待ちますhttps://t.co/ul6QfN3blA pic.twitter.com/Ys8A7VPHl1— Osumi, Yusuke😇 (@ozuma5119) January 14, 2020
このような報告がネット上で話題になるや否や、ビックカメラ.comやヤマダウェブコム、Amazonなどは「Paidy翌月払い」を休止。Paidy社からもメルカリ社からも14日18時半現在、特にこの件に関する発表を行っていない。今後の対応が待たれている。
ビックカメラcom、ヤマダウェブコムが「Paidy翌月払い」を休止中と表示。年始にこの表記はなかったので話題のPaidyを悪用した詐欺への対応の可能性あり。 pic.twitter.com/cY5TgqHHn5
— piyokango (@piyokango) January 14, 2020
ヤフオクで落札したらAmazonから届いたことがあって、Yahooに通報しても出品者に何も制裁とかなかったし
受取通知しなかったけど2週間で強制だし出品者からも催促はなかった
幸い二重請求ではなかったけど
Amazonも今はpaidy使えるから詐欺に使われそう— 原文ママ (@QHU8lmaqERfG91f) January 14, 2020
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