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土産物の特価販売に「おうち遊園地」施策。収益減のテーマパーク、苦肉のゲストサービス

新型コロナウイルス感染拡大のため、全国のテーマパークが休園を余儀なくされている。2月下旬から2ヶ月もの間休園している東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを運営しているオリエンタルランドは28日、2020年3月期の連結決算が、最終利益が前期比31.1%減の622億円で大幅減益となったことを発表。売上高が落ち込んだこと、休園中の従業員の人件費や土産物の食品の廃棄費用などを損失に計上したことが響いたようだ(讀賣新聞)。

ゴールデンウィークに突入し、例年であれば“書き入れ時”であろうテーマパークが受ける経済損失は計り知れない。一方で、テーマパークを訪れるゲストの側も、早く遊びに行きたいと再開を待ちわびている。

こうしたゲストの声に応え、各テーマパークが「STAY HOME」で楽しめるコンテンツを提供し始めた。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、20日にSNSを再開し、「#USJatHome」というハッシュタグを用いてTwitterやInstagramなどを通じて関連クイズなど家にいても楽しめるコンテンツを発信してきたが、29日10時から「パークのワクワクをぎゅっと詰め込んだ 遊び心いっぱいのかわいいお菓子で、みんなのおうち時間が、ハッピーになりますように」というメッセージとともに、一部商品を特別価格でオンライン販売。アクセスが集中し、すぐに完売した。USJと同様の取り組みは、サンリオピューロランドなども行なっている。

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また東日本遊園地協会は、自宅で様々な遊園地のコンテンツをオンライン上で楽しめる「おうち遊園地」をオープン。よみうりランドや横浜・八景島シーパラダイス、東京ドームシティ アトラクションズ、那須ハイランドパークなど参加遊園地の人気アトラクションに乗車している感覚が味わえる体験動画やおうちでできる遊園地の作り方動画などを提供している。

いずれのテーマパークも、「私たちにできること」としてゲストを喜ばせるサービスを発信しているが、休園により失った収益を物販で補填したり、再開後に集客につなげる狙いもあるのだろう。

新型コロナウイルス終息の目処が一向に立たないなか、テーマパークの再開時期も未定のままだ。入場料などの収入がないなか、人件費や施設維持費の負担だけが大きくのしかかっている。

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Source: 讀賣新聞
Image by: PR TIMES

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