薬局で「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれたことはありませんか?実は、面倒でも持参して提出すると、薬代が安くなるケースがあるのです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
知らないと損!薬代は節約できる
去年からひどくなっていたアトピーがやっと治りました。皮膚科で処方された薬を購入するため近くの調剤薬局に行くのですが、毎回「お薬手帳ありますか?」って聞かれます。
このように聞かれる場合は、お薬手帳を提出した方が「少しお得になる」ことをご存じですか?
お薬手帳を持っていくと、薬剤師から処方内容や注意事項を記載してもらって服薬指導を受けると、薬剤費などにプラスされる「薬剤服用歴管理指導料」が410円(3割負担では約120円)になります。
手帳を持っていないと530円(3割負担で約160円)ですから、3割負担で40円安くなります。
ただし、個人薬局タイプの薬局で、患者が3ヶ月以内に再び処方箋を持参した場合が対象です。
私が行っている病院はステロイドを使わない治療方法なので、完治するのに長い時間がかかります。私も毎月通院して、1年6ヶ月くらい通いました。18回通ったとすると、720円の節約になります。
長く通院する場合は「お薬手帳」を活用する
あまり病院に行かない人は活用できませんが、続けて通院する方は、お薬手帳を持って行けば「チリツモ」で節約できます。
注意点は、病院内にある薬局や院内処方では、医療費が安くなりません。安くなる薬局の場合、冒頭でお話したように「お薬手帳ありますか?」と聞かれることが多いです。
いつもお薬手帳を持参して、聞かれたら出してくださいね。
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ジェネリック医薬品を選べばさらに安くなる
さらに、薬をジェネリック医薬品に替えると、先発医薬品の価格の2~7割程度に抑えられます(編注:薬局で処方せんを渡す際、「ジェネリックでお願いします」と伝えることで、変更が可能な場合にはジェネリック医薬品を選ぶことができます)。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許切れ技術を参考に作られているため、料金が抑えられています。有効成分や用法・用量は同じなので効果は同じで安心です。
医療費は意外とかかりますので、少しでも節約したいですね!
『教育貧困にならないために』(2020年9月29日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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