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「ユニバレ」しない!ダウンベスト着こなし術をメンズバイヤーが伝授

「非常に着まわしやすく、大変優れたアイテム」と、現役メンズファッションバイヤーのKnowerMag MBさんもオススメしているダウンベスト。小顔効果もあるというそんなダウンベストを、いかにしておしゃれに着こなすか……メルマガ『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』で、そのコツが公開されています。

ファッション基礎講座「ダウンベスト」

今回のファッション基礎講座は「ダウンベスト」。

市場でよく見かけるアイテムの割に、意外と街での着用率が低いダウンベスト。実は非常に着まわしやすく大変優れたアイテムなんです。

「シンプルスタイルはマスターしたけど重ね着が難しい」
「シャツ1枚だったらサマに見せることができるけど、冬になると……」

そんな人にもオススメ。「脱初心者」の手助けにもなるアイテムです。

今回はそんなダウンベストを解説。ファストファッションで購入できるオススメアイテムを交えながら、着こなし方法じっくりしっかり解説していきますよ。

「ダウンベスト」とはどんなアイテムか?

そもそも「ダウンベスト」とはどんなアイテムなのでしょう?

ダウンベストとダウンジャケットの発祥は同時期。1930年代にブランド「エディ・バウアー」が、アウトドア用品としてリリースしたことが始まりとされています。

ダウンを中綿に詰めた簡易防寒着であるダウンベスト。「なんで袖がないの?」と思うかもしれませんが、元々はアウトドア用のため、腕周り圧迫せず作業しやすいように、と考えられたもの。

成り立ちや機能性からも分かる通り、ドレスアイテムと真逆に位置する「カジュアルアイテム」です。

現代の街着において合わせる際は「カジュアルアイテム」であることを意識して、他アイテムや配色やシルエットなどでバランスをとる必要があるでしょう。

※参考記事「メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?」

世間一般でも「アメカジアイテム」「アウトドアアイテム」という認識が強いようで、派手な切り替えのあるものや、アウトドアを意識したカラフルなものなどが多いですね。またイメージにつられて、着こなしもややカジュアル寄り合わせる人多い様です。

※参考画像「アメカジライクなダウンベスト」

※参考画像「アウトドアライクなダウンベスト」

しかしおしゃれなショップスタッフなどは、「ドレスとカジュアルのバランス」を感覚的にでも理解しているために、きちんと綺麗目なドレスアイテムに合わせて構築的にダウンベストを着こなしている方も多いです。

※参考画像「ジャケットにダウンベスト」

こんな感じにテーラードジャケットに合わせたりですね。

※参考画像「カジュアルづくめのダウンベストコーディネート」

「カジュアルアイテムだから全身カジュアルに。」といった考え方ではどうにもおしゃれには見えません。ドレスの中に織り交ぜて、「ドレス:カジュアル=7:3」くらいのバランスでダウンベストを使う必要があります。

ダウンベストは「小顔」が作れる!

さて、ダウンベストの特徴の一つに「首が高い」というものがあります。

※参考画像「ダウンジャケットスタイル」

※参考画像「フード付きダウンジャケット」

これは多くのダウンジャケットが「アウトドア用防寒着」の流れを汲んでいるからです。

首元は開いていると簡単に体温が失われます。マウンテンパーカーなどのアウトドア用品を見れば分かる通り、多くは首元が高かったり、フードがついて首回りをガードしてくれたり、体温奪われないように首をガードする仕様になっています。

これがファッション的には「小顔効果」として機能してくれます。顔の近くに何か布があれば、顔は対比で小さく見えるものです。

※参考記事「小顔効果について:KnowerMag」

「小顔効果」というのは何も顔が小さく見えるというだけでなく、全身のバランス綺麗に見えるものです。「八頭身」なんて言葉がある通り、顔の小ささは体のバランスの要であり、顔が大きい小さいは単純な部位の問題ではなく、全身の見え方に大きく影響させるものです。モデルは皆顔が小さいですよね?

ダウンジャケットはそういった重要箇所、「顔の大きさ」をごまかすことができるため、パッと羽織って体型が綺麗にサマになるアイテムであり、外見の綺麗さおしゃれさ簡単に作れる大変便利なものなのです。

しかし最近はノーカラーダウンベスト多いです。

※参考画像「ノーカラーのダウンベスト」

首がまったくない、小顔効果ゼロのアイテムです。これは昨今の「インナー需要」のために出回ってきたデザイン。

元々アウトドアの世界では「インナーダウン」が存在していました。アウターを羽織ってもまだ防寒性が足りない。そんな時にインナーダウンを使います。

袖周りがない「ベスト」のため、アウターを上から着てもモコモコ着膨れしないし、アウターを脱げば袖がないため、作業時も快適に動ける。そんな用途で「montbell / モンベル」などのアウトドアメーカーを始め、ダウンベストが多く展開されています。

これが去年あたりからカジュアル市場でも流行りはじめました。カジュアル市場では「冬物は高いから、我慢して秋アウター越冬したい」というニーズが兼ねてから高かったこともあり、インナーダウンは爆発的に支持されました。何しろ、インナーダウンを入れてしまえば、秋モノのジャケットなどに越冬可能なレベルの防寒性をつけることができるのですから。

※参考画像「インナーダウン」

そこで「襟」や「フード」があると重ね着しにくい、どんな秋アウターと合わせても「コーディネートの邪魔をしない」ために、襟を外した「ノーカラーダウンベスト」が流行りはじめたのです。

今年その流れ継続し、ノーカラーのダウンベストが市場に多く出回っています。もちろん格好良いし、私も好きなのですが……カットソーなどの上に「アウター」として着用すると、どうにも間抜けというか……首元が寂しすぎ違和感があるのです。

※参考画像「カットソーにノーカラーのダウンベスト」

首元が寂しく顔の大きさがごまかせません……これで「おしゃれ」とは、街にいる人は思ってくれないでしょう。

※参考画像「シャツにノーカラーのダウンベスト」

なので、シャツタートルネックなどの上に合わせるのが正解。そうすると首元が高くなり、着こなしもサマに見えます。

こうして着こなしに注意すればノーカラーのダウンベストはもちろんオススメなのですが……初心者やあまり着こなしに自信がない方には、やはり手頃簡単に「小顔効果」が生まれる襟のあるダウンベストの方がオススメ

「……でも襟のあるダウンベストをインナーに使っても良いの?」と思うかもしれませんが、「襟」にあまりにもボリュームがあるものはNGですが(モコモコして違和感を覚えるので)、ボリュームほどほどのものであれば問題なく着用できます。

ダウンベストの着こなし例

ではダウンベストの着用例を実際に見ていきましょう。使ったダウンベストは下記3つです。

▼オススメダウンベスト
BRAND:UNIQLO
ITEM:ウルトラライトダウンベスト
PRICE:3,990円

こちらは超定番ユニクロのダウンベスト。薄くペラペラですが驚くほど暖かいです。ノーカラーのものと、この襟のあるものと、二種類ありますが、どちらもオススメなのですが、着まわしやすさから選べば襟のあるものが良いでしょう。

ちなみにこのダウンベスト、おじいちゃんやおばあちゃんにまで浸透してきているので、アウターとして1枚で着ると「ユニバレ」する恐れがあります。これは手頃な値段ですし、インナーとアウター2WAYで使うのではなくインナー用」として割り切って持っておくのがベストです。(ベストだけに)

 

▼オススメダウンベスト
BRAND:UNIQLO
ITEM:ウールブレンドダウンベスト
PRICE:7,990円

アウター用としてはこちらがオススメ。かなり肉厚で防寒性たっぷりです。これはとてもユニクロとは思えないほど形もデザインも二重丸。変にデザインや切り替えをつけておらずアウトドア感はあまりない。シルエットもやや細身で首元もしっかりと高め。無地黒も良いですが、私はクラシカルなヘリンボーン柄(07 GREY)がオススメです。

ただ肉厚なのでインナーには不向きです。アウター用として使いましょう。

 

▼オススメダウンベスト
BRAND:SOPH./ソフ
ITEM:DOWN VEST
PRICE:57,240円

こちらもアウター用。私が日頃愛用しているダウンベストです。シンプルISベストなアイテム。ツヤ感がありドレスライクな雰囲気をプラスしていて、カットソーでもシャツでもバランスよく馴染んでくれます。少し高いですが「長く使える良いものが欲しい」という人にオススメ

こちらも肉厚なのでアウター用です。インナーに使うと着膨れします。

image by UNIQLO

 

『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』
著者/KnowerMag MB
現役メンズファッションバイヤーであり、月間60万PV以上を誇る人気サイトKnowerMag運営者。読んで実践すれば必ずオシャレになれるメルマガは読者急増中!
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