どんどん作って、どんどん市場に供給しよう、というのが、20世紀の企業の発想でした。
その結果、モノがあふれすぎて地球も汚れてきて、21世紀の企業の発想は、逆向きになります。
現に、リサイクル事業や省電力事業のようなものがどんどん注目されていっています。
「いかに作らないか」「いかに供給しないか」という発想から来る事業が注目をされていって、「え。でも作らないと儲からないじゃないですか」という従来通りの考え方の人は取り残されます。
会議での提案も、
「これだけ金をかければOKです」
「これだけ時間をかければ、成功します」
「これだけ多くの人が集まれば、うまくいきます」
というような提案は思考が前時代すぎて、とても「良い発想」とは思われません。
「お金なんて、この程度しかかからないで済みます」
「時間なんて、これっぽっちで余裕です」
「人数なんて、こんなに少なくても大丈夫です」
という発想が二重にも三重にも重なってようやく、「これからの発想」と言えるようになるのです。
つまり、足し算思考ではなく引き算思考です。
引き算思考のない、追加追加の足し算思考は、それだけムダな理論を武装し、ムダなお金を使わせ、ムダなゴミを大量発生させるという、誰にとってもプラスにならない悲劇を生んでいくことになります。
何を引いたのか、何をなくしたのか、という引き算思考で物事を考えるようになり、何を引いたのか、何をなくしたのか、という引き算評価で物事を見極める、そんな意識を持ちたいものです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)————-
・現在の主力商品をノートに書き、そこから引き算的に、「現在の商品-価格=?」「現在の商品-人数=?」「現在の商品-場所=?」など、いろいろなものを削除・削減した新たな商品、サービスを考えてみる。
image by: Shutterstock
『ビジネス発想源』(無料メルマガ)
<まぐまぐ大賞2014・総合大賞受賞> 連載3,000回を突破した、次世代を切り拓くビジネスパーソン向けの情報メディア。
<<登録はこちら>>








