入った温泉、実に2500湯以上。元旅行雑誌編集長に聞くオススメ温泉

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これまでに2,500湯以上の温泉に入浴してきたという、『旅行読売』元編集長の飯塚玲児さん。その飯塚さんがおすすめする温泉って一体どこなのか、 メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』でその名前を公開しています。その場所は、意外にも東京から近い温泉でした。 

今までで一番良かった温泉を教えて下さい

これまでに2500湯以上に入浴したと聞いていますが、その中で一番良かったのはどこですか?

元旅行雑誌編集長・飯塚玲二さんの回答

実はこの種の質問は、僕に限らず同業者の誰もが質問され、なおかつ回答が極めて難しいものの筆頭なのである。

たくさんの温泉に入ったからこそ甲乙つけがたい温泉が全国にいくつもいくつもあるのだ。温泉には温度や泉質の種類も多彩だから、それを一律に評価するのも難しい。宿であれば宿泊料とのバランスだって鑑みないといけない。

質問者が実際に訪ねられるところをご紹介したいとも思うので、

「温泉そのものがよければ、どんなボロ宿であろうとかまわないのか」
「エリアでいうと、どの辺りの温泉が知りたいのか」
「予算は一人当たり、どのくらいを想定しているのか」
「カップルで行くのか、夫婦で行くのか、家族連れで行くのか」
「多少高くても料理がおいしいところがいいのか」
「日帰りで訪ねられる温泉施設がいいのか」

といったことを、具体的にご質問していただきたいと思う。

というわけで今回は、これからの季節におすすめの日帰り温泉を関東周辺で教えてください、という質問ということにして回答したい。

もちろんいくつもおすすめはあるのだが、これからの季節、という点で、山梨県山梨市の「岩下温泉旅館(旧館)」がイチオシである。

本館は改装されてまだ新しい感じがするが、旧館は日帰り専用になっていて非常に趣のある、歴史を感じさせる重厚なたたずまいである。

本館にもお風呂はあるが、宿泊客もほとんどがこの旧館の源泉風呂に入浴する。源泉は28度の単純温泉で無色透明のきれいな湯である。源泉そのまんまかけ流しの浴槽と、加温した浴槽に交互に浸かることが可能。

だが、必浴は脱衣所から廊下を渡った半地下の源泉大浴場である。昔は混浴だったが、現在は男女別になっている。

何しろ源泉28度だから、ぬるいというよりは冷たい風呂である。これが、汗ばむ季節には最高に気持ちいいのだ。

長湯して少し冷えてきたな、と思ったら加温浴槽に入り、また冷泉に浸かる。すると1時間くらいあっという間に過ぎてしまう。夏には本当におすすめの温泉です。 

9時30分〜20時、月曜休。500円。

image by: Shutterstock

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『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』より一部抜粋

著者/飯塚玲児
温泉業界にはびこる「源泉かけ流し偏重主義」に疑問を投げかけた『温泉失格』の著者が、旅業界の裏話や温泉にまつわる問題点、本当に信用していい名湯名宿ガイド、プロならではの旅行術などを大公開!
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