MAG2 NEWS MENU

aslysun/Shutterstock

どうして女性はいきなり怒るのか?男女の違いは“溜め方”にあった

男性と女性との間で大きく異なる、考え方の違いやものの見方の違いを、懇切丁寧に解説する人気のメルマガ『そうだったのか! この違いがわかれば、きっと許せる「男女の違い105」』。今回は、異性との付き合いのなかで誰もが戸惑いがちな“怒りのポイントの違い”について、詳しく分析しています。

思い当たることはありませんか?

アンケートからの質問で、男性たちから、こんな質問がありました。

「女性は、いきなり怒り出す、いきなり気分を害す、そしていったん怒りだすと、過去のことから、関係ないことまで持ち出してくる、なぜ?」

どうやら、こんなことがあるらしいのです。

男性「今度の休日、○○に行こうよ」
女性「○○より、△△がいいな~」
男性「えーっ、今回は、○○にしようよ、なっ?」
女性「うーん…そう…」
男性「じゃ、決まり、○○ね」

休日、車に乗ってでかけます。

女性「ね、途中の産直に寄りたくない?楽しそうじゃない?」
男性「え、産直?いいよ、帰りで。これから混むから、早めにつきたいしさ」

すると、いきなり女性が怒り出す

女性「なんで、いつも私の希望を聞いてくれないの? たまには、私の言ってること聞いてくれてもいいじゃないっ」
男性「あ、なに、産直に寄りたかったの? じゃ、はっきりそう言えよ。寄りたくないかと聞かれたから、それより早めにつきたいと、言っただけじゃないか」

女性「産直に寄るかどうかなんて問題じゃないのっ! 前の旅行の時も私が寄りたいところには全然寄ってくれないし、この前も頼んだことはやってくれないし、いつもそうなんだから」
男性「いつもってなんだよ。それに、なんで昔の話や関係ないことまで持ち出すんだよ。いったい何を怒っているわけ? わかった、わかった、産直に寄ればいいのね、寄れば」
女性「全然わかってないね、とにかく、あなたは勝手よ。いつもっ」

男性は、楽しそうにしていた(ように見えていた)のに、いきなり女性が怒り出し、しかも、この場と全然関係ない怒りや不満も、次々と持ち出してきて、なぜ、こうなるのかわからないというのです。

また、ちょっと次元が違いますが、熟年夫婦が、妻に離婚をいきなり切り出されて、夫があわてふためて、「なぜだ?」なんて、こともよく耳にしますよね。

これは、怒りや不満のため方が、男女では全く違うからなのです。

>>次ページ 怒りや不満のため方、男女ではどう違う?

こんな違いがあるのです

こう想像してみてください。

【男性】は、小さなバケツをいくつか
【女性】は、大きなバケツひとつ

持っていると。想像力をフル回転させて、聞いてくださいね~

【男性は…】

小さなバケツをいくつも持っています。そしてその小さなバケツに小分けして、怒りや不満をひとつひとつ入れていきます。

人によってバケツの数や区分けは違うと思いますが、例えば、
・うるさく言われると「ぶつぶつバケツ」
・セックス関連の「セックスバケツ」
・部屋が汚いと「日常の不便バケツ」
など、それぞれのバケツに怒りや不満を放り込んでいきます。

小さなバケツなのですぐにいっぱいになり、その都度怒りや不満を表しますが、ひとつのバケツにひとつだけなので解決もしやすく、原因が取り除かれば、例えば、
・怒ったら、謝ってくれた、
・セックスにこたえてくれた
・部屋がきれいに片付いた

と、ある程度の解決がはかられると、怒りや不満はなくなったり、かなりおさまります。

ただ、あまりにバケツがたまると、いつもブツブツいうようになったり、イライラするようになり、何をやってあげても満足しなくなります。

怒るときにも、「なんで、食事の準備ができていないんだ」と、わかりやすくシンプルです。

その小さなバケツの怒りや不満の対処がうまくできないとか、多くなって自分の手に負えなくなると、そのバケツを全部放りだし、
・仕事、浮気、賭け事、お酒、趣味に向かう
・怒りや不満にフタをし、ないものとして無視する
ようになっていきがちです。まずいですね~

【女性は…】

大きなバケツひとつ、なのです。

この大きなバケツに、怒りも不満も過去も悲しみもさびしさも、なにもかも、とにかく全部入れ込んでいきます。どんどんどんどん、あれもこれも……限界が来るまで……

例えば、
・夫(彼)が、どこへも連れてってくれない
・家事を手伝ってくれない、子どもをみてくれない
・お金がない、仕事をしない
・バカにした、暴力をふるった
・誕生日のプレゼントが気にくわない
などなど、なんでも、ひとつのバケツに入っていくのです。

そして、このバケツがいっぱいになったとき、過去のことから今までの怒りや不満が、次から次へと吹き出すのです。あまりにあれもこれもと出てきてしまうので、自分でも収拾がつかなくなることもあるほど……です。

そして、困ったことに……バケツは空になることはなく、たまった後は、空き容量が少なくなっているので、すぐにいっぱいになり、ちょっとのキッカケでも、次に怒りや不満が吹き出しやすくなります

あふれすぎて、もうどうしようもなくなると……「もう耐えられない、別れよう」と、いきなり「最後通牒」をつきつけることになります。男性には、突然に思えるでしょうが、長い時間かけて、いろいろなことがたまってしまったのです。まずいですね~

「以前は穏やかで、こんなことはなかったのに……」と、男性の方は思われるかもしれませんが、まだ、バケツにたまっていなかったのですね、幸いでした……

>>次ページ 男女の怒りの違いは、脳の違いにあった!

なぜ、こんな違いがあるのでしょう?

これも、脳の働きが関係しているといわれています。

左脳と右脳をつなぐ「脳梁」が、男性より女性の方が「太い」のです。このことは最新脳研究でわかっているのですが、そのため、こんな違いがでてきます。

【男性の脳の傾向】

・左脳、右脳のどちらかを使うことが多く、これはこっち、これはこのバケツとひとつずつ区分けし、整理するのが得意
・なにもかもいっしょくたにして考えること、瞬時にあれこれと考えるのは苦手

【そのために男性がしがちなこと】……面倒を避けがち

・女性の話に耳をかさずに、勝手に決めたりする。「いいだろ、これで」「何か文句あるか」などと言って
・いつもの自分でいようとするし、いつもやり方を変えようとせず、押し通そうとする
・女性が、何も言わないのだから「大丈夫」と思って、何も改善しようとしない
・女性が言うことは支離滅裂だと取り合わない
・何も手伝おうとしない

【女性の脳の傾向】

・脳梁が太いので、左脳と右脳の行き来がしやすく、瞬時にいろいろな事が考えられ、さらに、記憶も行動も感情(悲しい、さびしいなど)も瞬時に結びつきやすい
・自分の感情を区分けすることは苦手で、大きなバケツになってしまう

それゆえ、例え「産直に寄ってくれない」ということだけでも、瞬時に、あらゆることにつながり、「愛されていない、利用されている、ないがしろにされている」「前にもこんなことがあった、あのときああだった」などというところまで、つながっていってしまうのです。

男性の方は、なんて、ややこしい、なんて思うでしょうが、女性の脳の働きからいっても自然なことなので、「なんで、昔のことやこの問題に関係ないことを持ち出すんだ」といわれても、どうにもならないのです、すいません……

【そのために女性がしがちなこと】……問題を大きくしがち

・はっきり言わずに、回りくどく話す、「○○したくない?」「○○いいと思わない?」など
・いろいろなことをフルに考えすぎて、いつもイライラし、怒鳴り散らす
・「男って単純ね、最低」などと見下し、人格否定までしてしまう。例えば、スキンシップ、セックスを冷たく断る、「セックスのことしか頭にないんじゃないの」などと言って
・目の前の問題解決をしようとして、いくつも問題を取り上げ、結局まとまらなくなる
・これではダメだと思うあまり、なんでもし過ぎの傾向になる

>>次ページ バケツの中身はどうやって少なくするか?

どうしたら、バケツの中味を少なくできるのでしょう?

バケツがいっぱいにならないように、途中に穴をあけていくか、上からこぼして、バケツに余裕を持たせることが大事、ですよね。まずは、男女ともですが、

相手が「いちばん望んでいることに耳を傾けること」です

相手は案外いつも同じことを望んでいて、それが叶うまで、何度も何度も言い回しを変えながら言っているのですが、その望みをなぜか、「聞いてない、無視してる」ことが、多いのです。だから互いに、「何も、わかってないね」になるのです。

おそらくそれは、こちらにとってあまりしたくないこと、耳に痛く聞きたくないことだからかもしれませんね。だからこそ、まず、意識して耳を傾けてみましょう。

「そんなことを聞いたら、やってあげなくちゃ、癖になる」? でも、話を聞いてから、どうするかを検討することもできますから。すると、

×「今は、できない」「それは、したくない」「いやだ」
 ↓
◎「でも、これならできる、これならやってもいい」

ということも見つかります。まずは、そんな歩み寄りから始めるといいと思います。

耳を傾けてもらえるだけで、怒りがおさまる、不満が解消する、なんていうことも多いものです。応えられたら、それは「ブラボーすばらしい!」ですね。

「そんなことは抵抗がある」「むっ、むずかしい!」と思う方は、下記のことを参考にしてみてください。

あ、大丈夫! 全部しろなんて、いいませんよ~。どれかひとつでもできること、継続出来そうなことがあったら、チャレンジしてみてくださいね。

仮に、やってだめでも、いつもの関係にはすぐに戻れますから。

【男性がするといいこと】

女性は「私のこと、少しは考えてくれてるんだな」と思えるとやさしい気持ちを取り戻せます。ホントですよ~。それが、男性が「自発的」だと、さらにね。

・話を聞いてあげること
結論がなかなか見えず、イライラしてしまうこともあるでしょうが、そこを耐えて、アドバイスなんてしようとせず(むしろ、しなくていいです)TVや新聞から目を離し、妻(彼女)の方をみて聞いてあげてください。

・家事、子育てを手伝う(自発的にですよ~)
ただし、「余計なことでなければ」なので、「何か手伝えることない?」と聞いてから、ね。
※特に女性が疲れているときなら効果大です。

・お休み(一人になる時間)をあげる
たまには、一人になって家事や子育てから解放されたいもの。これをあげると、うんと喜ばれますよ。
※定期的にする、お金もあげると、もっと喜ぶかな?(笑)

・何かをするときには、女性にも意見を聞く
「僕はこう思うけど、君はどう思う?どうしたい?」できれば、最後まで意見を聞いてください。
※男性が提案して、女性が不満げな顔をしたり、返事をアイマイにしたときには、大きなバケツに、まちがいなくたまっていると思っていいでしょう。

・常に、ねぎらいのことばをかける
「いつも、ありがとう。助かるよ」
※忘れたとき、言いにくいときには、メールでこんなメッセージをだすといいですよ。
「ごめん、さっきは言い過ぎた」
「週末にゆっくり話す時間を作るよ」
「今日はいろいろ大変だったんだから、晩御飯は美味しそうな弁当でも買って帰るよ」

・記念日を大切にする
とくに女性が大切にしている記念日は祝うこと

>>次ページ 女性は男性にどうしてあげれば良いのか?

【女性がするといいこと】

男性は、女性が「自分のために何かをやってくれること」「自分を持ち上げてくれる」と喜びます。また、スキンシップやセックスは、女性より重要な位置を占めていることをわかってあげてくださいね。

・言いたいことは、あれもこれもと欲張らず、ひとつずつ話す
何の話か先に言い、自分の考えや結論まで話す
例えば、「このことについて話たい」「だから、こうしたい」など
※何の話かわからないと、男性は聞く気をなくしますから、ね。

・男性のバケツにたまった怒りや不満は、早めに対処したり気持ちよく解消してあげる(ひとつでも)
※さっとやってくれる、笑顔でやってくれると、バケツを空にしてくれることもありますよ~

・男性のこだわりがある部分は、尊重する
とにかく、否定しない、バカにしない、これは大事です。

・何かしてくれたら、大いに感謝する、ほめる

・たまには、自慢話も時には聞いてあげて、大いに持ち上げる
※辛いでしょうが…これもひとつの妻(彼女)の仕事だと思って。

・スキンシップ、セックスは、大切にする
断るときも、冷たく断らず、「今日は疲れているので、また今度ね」などとやんわりとね。間違っても「セックスしか興味ないの?」などとは言わないように。応えてあげると効果大!

・さりげなくぽんと身体に触れたり、マッサージなどをしてあげる
男性は、女性の優しさを「肌で感じる」とやさしい気持ちを取り戻します。

・常に、ねぎらいのことばをかける
「いつも、ご苦労さま」「今日もお疲れさま、ありがとう」
※夫(彼)からのメールの返信の最後に、↑の言葉をそえるというのもいいですね。

何かできそうなことありましたか? 何もしなくてもいいですが、「怒りや不満はたまっていく」と、覚悟してくださいね(笑)

もっと、いい方法があるかもしれませんので、ぜひ、自分なりに研究もしてみてくださいね。

また、「うちの主人、彼(妻、彼女)は、これとは違うよ、怒ったりしないよ~」

という方は、とてもラッキーな方なので、日々感謝を忘れないようにしてくださいね。そして、それに甘えないように。ときに、大いに、大いにねぎらってあげてくださいね。

◆今回の「違い」まとめ

怒りや不満のため方
【男性】は、小さなバケツに小分けしてためる      
【女性】は、大きなバケツひとつにためていく

覚えておいてくださいね。きっと、対処方法がちがってくるはずです。

『そうだったのか! この違いがわかれば、きっと許せる「男女の違い105」』
男女の違いを、様々な年代層への取材などを通じて自ら検証。「105の違い」にまとめました。「105もあるのぉ?」大丈夫です! むずかしいことは書いておりませんし、事例も身近で、読めばきっと、「そうそう」と頷かれることばかりだと思います。楽しみながら読んで、ちょっと実行して……みてくださいね。
<<登録はこちら>>

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け