“抜け感”が大事だと思うんです。ファッションでもよく使われる言葉ですね。完璧に決めすぎずに、どこか抜けている感じがいいのだとか。
適度な脱力感というか、適度なゆるさ。
「力を抜けばいいんでしょ~ラクじゃん~」と一瞬思いがちですが、これが意外とムズカシイ。センスが必要。
そのちょうどいいあんばいが、ニーチェによると、4分の3の力ということなのでしょうか。
ちょっと抜けている感じの方が、ゆとりがあって、なんだか温かくて、居心地がよくて、安心感があるからこそ、皆が共感できて「いいね!」って多くの人に思ってもらえる。
完璧でスキがない真面目な人より、ちょっとドジで天然な子のほうが、魅力的でモテるのも、同じ?!
美男美女でカッコよすぎて美しすぎる人より、ちょっとダサカワイイくらいの人のほうが、親近感が出て人気になるのも、同じ?!
両想いで幸せ絶頂なラブソングより、ちょっと実らない恋心をうたったラブソングのほうが、なんだか感情移入できてせつなくなるのも、同じ!?
(幸せ絶頂にいる人はそうじゃないかも…!笑)
でも抜けすぎていても、頼りなくうつってしまうし、憧れの対象にはなりにくくなってしまう。
ちょっとラフさがあって、そこがやっぱイイよね!
そんな絶妙なラインを走るのは、案外むずかしくて、簡単に誰にでも真似できるものでもなさそう。
だからこそ、そういう生き方をしている人って、本当にすごいな~って思います。
私は特に頭がかたくて、へんに真面目すぎてしまって、型にとらわれすぎてしまう欠点があると自覚しています。
小さいころから優等生を目指さなきゃいけないと、無意識に思いながら過ごしていたせいか、「こうあるべきだ」「こういなくちゃいけない」と模範のイメージを崩さないようにという意識が働いてしまう。
それが真面目すぎて、面白みや人間味を減らしてしまいかねない。
だから、完璧を目指しすぎないようにして、4分の3の力で適度に抜くことを心掛けたいと思います。
家庭教育でも、そうかもしれません。
子供に完璧を求めすぎてしまうと、親はイライラするかもしれない。
親に完璧を求めすぎてしまうと、子は物足りなくなるかもしれない。
4分の3くらいの力で接することは、親子関係をうまく築くうえでプラスになるかもしれませんね!
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