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オレオレ詐欺が捕まらない不思議。犯人を合理的に追い詰めるには?

警察と犯行グループの「いたちごっこ」が続いている感のあるオレオレ(振り込め)詐欺。警察庁の調べによると、昨年平成26年の件数は前年に比べて約1割、被害総額は約2割も増加したそうです。どうしたら撲滅できるのでしょうか。人気コンサルタントの永江一石さんはメルマガで天晴れな対策を提示しています。

Question

オレオレ詐欺、どうすればなくなる?

 

ブログにヤバいこと書いてる人たち、いまのうちになんとかしたほうがいいよっと!!』を読みました。永江さんの言うとおり、本当にブログにヤバいこと書いたら逮捕されるのでしょうか?

いえ、ヤバいことを書きたいとか、書いているわけではありません。しかし、もし本当にヤバいことを書いたら自宅にピンポーンと来るのでしょうか。いや、書いたら来たほうが私もいいと思います。

でも、じゃあなんで、オレオレ詐欺の犯人は捕まらないのでしょうか? 電話番号で相手を特定して捕まえりゃいいのにって思うんです。

多分(実際には書かないですよ)、私がブログに「◯◯学校を爆破する!」とか「◯◯を殺す!」とか書いたら警察に捕まると思います。これは当然そうだと思います。

でも、じゃあなんで、予告とかじゃなくて、実際に電話してオレオレ詐欺で人からお金を騙しとった人は捕まらないのでしょうか?警察も裏で手を組んでるの?

多少は捕まっているかもしれません。が、騙された人や件数に対して、◯◯詐欺犯を逮捕! なる情報を見なさ過ぎるのです。これは逮捕できていないことを表わしているのではないでしょうか。

ブログに事件予告を書いて本人を特定して逮捕できるならば、なんでオレオレ詐欺とかで電話して実際にお金を巻き上げた犯人を特定できないのでしょうか! ネットでは個人を特定出来ても電話では無理なの? そっちのほうがおかしくない??

で、これら詐欺への警察や自治体の対応が酷い…。

実施している・していない自治体はあるでしょうが、固定電話に怪しい番号からの通信を拒否する機器の貸出しをして対応をお願いしているそうです。ななな、なんで? 怪しい番号が分かっているなら特定して捜査すりゃいいじゃない!? もうバカバカしくて笑えてきます。はぁ疲れる。

で、警察を頼りに私が考えるオレオレ詐欺の対策・予防方法は…、元オレオレ詐欺の犯人を講師にした講習会を開く。つまり、被害者になりそうな側の私達が、一度は加害者の気持ちになって騙す気持ちを味わう。一旦は騙す側の気持ちになってみる。これしか思い浮かびません。

永江さんならオレオレ詐欺をどう防ぎますか?どう対策を立てて防いだほうがいいと思いますか?

>> 次ページ 警察が行ってる画期的方法と今後の対策

永江一石さんの回答

まず警視庁のサイトにもあるんですが、オレオレ詐欺の被害者の大半は電話帳に電話番号を記載しているので、これをやめます。116に電話です。

次にキャッシュカードの引き出し限度額を下げる。ここまでは子供が一緒にやっておくことです。

犯人側は学校の名簿など、最初から資料を持っているので息子の名前とかは知っているんです。で、使われている携帯電話ですが、この電話番号では誰が使っているのかわからないようにしています。

たとえば多重債務者に大量に携帯を契約させて買い取ったり、留学生が帰国するときに買い取ったりしているわけで、使い捨てですからそこから逮捕はできないわけです。所有者と使用者が違うわけですね。なのでこの線を追ってもしかたない。

なんと兵庫県警では人力で詐欺グループの電話に電話を掛けまくって使えないようにして回線をパンクさせて成果を上げているそうです。これ、自動化してコンピュータで電話掛けまくって潰す攻撃を警察全体でやればいいと思います。

さてわたしの対策ですが、これはもう「この犯罪をしたら割に合わない」くらいに法律改正をするしかないと思うんです。中国だったら死刑にするんでしょうが、日本ですから初犯でも30年くらいの刑にする。出し子であっても20年くらいにする。詐欺の上限を死刑、または終身刑にします。

要するに結論は「割に合わないくらいに刑を重くする法改正」で決まりです。

 

『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』
著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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