いすゞ自動車も進出。日本経済の鍵を握る「親日国」とは何処か?

 

ウズベキスタンはどんな国?

ウズベキスタンはもともと金、天然ガス、石油、ウラニウムなどの地下資源が豊富。その上、農業が盛んで、綿花、果物、野菜など食べ物も豊富な豊かな国である。それゆえ、ウズベキスタンに対する中国、ロシアの関心は高い。さらに、近隣にアフガニスタンやイスラム過激派の国々があることから、それらをウォッチする場所としても重要視されている。

経済も非常によく、年78%の成長率。中国は6%台に下落、東南アジアも3、4%台、先進国は1%を切るという状況であり、世界でも最高の水準に属する値である。人口は非常に少ないが経済は非常によく治安も安定してきている

昔の日本のような様相

私が初めてウズベキスタンを訪問したのは、20年ほど前の1996年。当時の人口は2,200万人、現在は3,000万人を超している。3代で暮らし、働き手は1家庭につき夫婦含め3人位と、昔の日本と非常に似ている生活環境。成長率も高まり、非常に豊かになってきた。20年前は戦後の日本の様相だったが、今や一家に1台自動車を保有。夜も10時頃まで明るく、子供連れの家族が公園で遊んでいたりと見違えるほど、著しい発展を遂げている。

ウズベクの親日の象徴

ウズベキスタンと日本は非常によい関係を築いており、非常に「親日国」。首都のタシケントにある「アリシェルナボイ劇場」というオペラハウスはその象徴として有名である。

ソ連はウズベキスタンを19世紀から1991年にソ連から独立するまで統治し、ソ連は歌やバレエが盛んであることから、中央アジアにも同様にオペラハウスを建設しようという計画の下、完成したのがこの劇場である。この計画に満州にいた日本軍の航空工兵部隊が動員され、3階建て、地下1階の1,400席の客席を有するオペラハウスの建設に従事することとなった。このオペラハウスはソ連の3大オペラハウスと呼ばれる程、素晴しい劇場である。

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