韓国が「観測史上最大」の地震に襲われた後、日本を賞賛し始めた理由

 

近年、大地震が起きたのは日本だけではありません。中国では四川大地震、台湾では台湾中部大地震など、東アジアでの地震被害は多くあります。また、比較的地震が少ないヨーロッパでも大地震がありました。

それだけに、韓国には地震はないと確信するのはじつに危険なことなのです。歴史を遡って1976年、韓国に隣接する中国の唐山市で、マグニチュード7.5の大地震が起こり、推定死者は60万から80万人とも言われています。この当時、中国は文化大革命の真っ只中で、情報を公開しないどころか海外からの援助を全て断って自力で復興しようとしました。この行為が死者の数を増やした原因だとも言われており、地震発生から10年間は外国人の立ち入りは制限されました。

これほどまで東アジア諸国で地震が起こっているのに、韓国はなぜわざわざ日本に学ぼうとしているのでしょうか。もちろん、日本のマニュアルは実際に緊急時に役立つようにできているからです。単なるお飾りのものではなく、現実に即して活用できるマニュアルを作り、実際に役立つ情報を教えてくれるからに他なりません。

東日本大震災の際も、日本に留学していた留学生が一時帰国した後も、被災地から所在確認の連絡が何度も入り、留学生たちは細やかな配慮に感動したといいます。被災地を支援するために、東京で行われた被災地の物産展に人々が列をなしている光景は、海外メディアを感動させました。

韓国はどうかというと、セウォル号事故や大橋の崩落など予想外の事故に直面した際の対応は、じつにいい加減でお粗末なものでした。セウォル号事故のときは、政府による情報操作への不審と捜索作業進展がないことから、我が子を失った親たちが政府に必死に抗議している光景がさんざんニュースで流されました。それでも最後まで納得のいく情報開示はありませんでした。

大地震は、一度に多くの人々の命を奪い、住居を奪い、インフラを奪います。そのとき、政府が指揮をとって事態の収拾にあたらなければ、惨状は拡大する一方です。韓国は、今度こそこの地震を教訓にしてほしいものです。

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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