━━格安SIMとかMVNO、SIMフリースマホへの対抗策という意味合いもあるのか。
吉澤社長「ドコモとして、セカンドブランドをやるのかとよく聞かれるが、今のところはありません。そうはいっても、フラッグシップ、ミドル、ローなど、ある程度、お客さんに選んでいただきやすいものをつくることによって、実現するのかなと。
今回のMONOはベーシックだが、場合によっては格安といったものに、値段的にも対抗できるものかもしれない」
(★ テレビや新聞で650円という報道が広まっていることで、格安スマホやワイモバイルへの流出が多少、止まるような気もする)
━━加藤前社長の時代に、ラインアップを絞り込むという話があったが、今回は相当なラインナップ数になっている。今後、減っていくのか。
吉澤社長「ラインナップそのものは、確かに今回は多く見えるが、高速ネットワークに対応したフラグシップといったものは以前もあった。今回、AQUOS EVERのようなミドルレンジのものがある。MONOは大々的にローエンドに振っているが、ラインナップはそれ以外にらくらくシリーズであるとか、キッズとかいままでやってきたもののバージョンアップ。
ラインナップが増えたというとらえ方を、私はしていない。いままで通りと言うことですので。たまたま、今回、13機種と言うことで、いままでよりちょっと多かったですね」
(★ ラインナップを絞るとなると、ドコモの中で仕事がなくなってしまう人が出てきてしまうしなぁ)
━━Galaxy Note 7の発火問題で、連日報道されたことによって、サムスンブランドが毀損しているが、既存のGalaxyシリーズの販売への影響は出ているか。
吉澤社長「Galaxyシリーズでは、Galaxy S7 edgeが出ており、販売そのものは春から行っているが、それに対する影響があるかと言えばありません。Galaxy S7 edgeで同じ問題があるかといえば、全くそんなことはない。グローバルでも千数百万台、出ている機種で、発火問題のような事例も出ていない。S7 edge自体は何ら問題なく、販売面でも落ちているといった影響は今のところ見られない」
(★ 20日以降、Galaxy S7 edgeのCMが流れているが、本来ならばNote 7をアピールするために枠を買っていたんだろうな。関西空港での事故もあるし、正直言って、このタイミングでGalaxyをアピールするのはマイナス効果しかないように思うが)
━━Galaxy Note 7を見送ったことで、ハイエンドのひとつがなくなったことになる。その抜けた穴をどうやって埋めていくのか。
吉澤社長「Noteをご愛用されている方もいらっしゃいます。そういった方への施策を練らないといけない。たとえばS7 edgeに換えられる方もいらっしゃるでしょうし、ほかのスマホで画面サイズの大きさなどから、シフトしていただけるのであれば、そちらにシフトしていただく。
もともとNoteで想定していた台数は他のフラッグシップで埋めていくという動きになると思う」
(★ ペン入力が快適にできるスマホは、いまのところNoteシリーズしかないだけに、代わりがないのがつらいところ。でも、そこまでペン入力にこだわる人も少ないだろうし、すぐに他メーカーの製品に取って代わってしまうのだろう)
━━Galaxy Note 7を見送った経緯を改めて教えて欲しい。決定的になったのはどういったポイントなのか。
吉澤社長「ひとつは、電池が最初のものが発火するとされたあと、こちらだったら大丈夫という良品に交換したにもかかわらず、その後、アメリカの航空機内で発火があった。アメリカの消費者庁で検査され、リコールになったときに、我々としても決定的に見送るというか、そういう判断をした。サムスンからも日本国内における販売を見送るという正式な連絡もあった」
(★ ユーザーには早急に使用停止してもらい、別商品に交換するか、買い取りし、原因究明してから再販売すればこんなに大きな影響にはならなかったと思う。サムスン電子は本当に取り返しのつかない対応をした)
「MONO」以外売れなくなる懸念は…?