前回掲載の記事「【京都案内】今年も古都に秋が来た。紅に染まる大原の里を往く」では、京都市内から離れた大原の紅葉スポットを紹介してくださった無料メルマガ『おもしろい京都案内』著者の英 学(はなぶさ がく)さん。今週は、洛北エリアの見逃せない名所を詳しくご案内、です。抹茶をいただきながら紅葉を愛でることができるお寺など、個性的なスポット満載ですよ。
紅葉特集「京都洛北とっておきの紅葉名所」
前回に続き紅葉特集です。今回は京都の洛北のとっておきの名所をご案内します。今回も写真付きの私のブログのサイトも載せておきましたのでそちらも是非ご覧ください!
源光庵
- 住所:北区鷹峯北鷹峯町47
- アクセス:市バス 鷹峰源光庵前下車徒歩約1分
京都駅から地下鉄とバスを乗り継ぎ40分ほどの場所にある紅葉の名所。かつては洛中への関所であった長坂口にあたる鷹峯にあります。この場所はすぐ近くに建つ光悦寺や常照寺など紅葉の名所が集まっています。
丸い窓と四角い窓が並ぶ印象的な風景は、どこかでご覧になったことがあるのではないでしょうか? これ以上京都らしい紅葉名所はないといった風景を堪能できる場所の一つです。
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光悦寺
- 住所:北区鷹峯光悦町29
- アクセス:市バス 源光庵前下車 徒歩3分
源光庵からすぐ近くにある光悦寺は江戸時代初期の文化人・本阿弥光悦が住んだ芸術村の中心地です。
光悦寺の紅葉の見どころはまず参道にあります。入口が美しい紅葉のトンネルになっているので昼間は大混雑です。参道の紅葉風景は人がいてなかなか撮影は出来ません。そのため光悦寺の紅葉を静かに見るには朝がおススメです。境内の竹を斜めに編み込んだ光悦垣も見どころの一つなので是非お見逃しなく。
常照寺
image by:京都フリー写真素材
- 住所:京都市北区鷹峯北鷹峯町1
- アクセス:京都市営地下鉄「北大路」駅下車→市バス「鷹峯源光庵前」下車 徒歩約2分
- ホームページ:常照寺
常照寺は吉野大夫ゆかりの寺として有名です。本阿弥光悦が家康より拝領した光悦村の一部を寄進し、子・本阿弥光瑳(こうさ)の発願によって開創された「鷹峰檀林」の跡地です。
境内には、吉野太夫寄進の「吉野の赤門」、吉野窓で知られる茶室「遺芳庵(いほうあん)」、吉野太夫の墓所などがあります。参道を彩る紅葉はとても鮮やかで見事です。洛北の北山杉を背景にした紅葉とのコントラストは絶景です。秋限定で境内で抹茶を頂くことが出来るのでゆっくりと贅沢に紅葉を楽しむことが出来ます。
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神護寺
- 住所:京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
- アクセス:JR京都駅からJRバス約50分山城高雄下車徒歩20分、京都市営地下鉄四条駅・阪急電鉄烏丸駅から市バス約45分高雄下車徒歩20分
- ホームページ:高雄山 神護寺
高雄、槇尾、栂尾は三尾(さんぴ)と言われ、いずれも京都市北西部の紅葉の名所として知られています。
高雄山の中腹にある神護寺は、京都市内でも早めに色づき始める京都屈指の紅葉の名所です。山門に続く石段に赤や黄のカエデが葉を落とす風景は息をのむ美しさです。また境内に入ると色づいた葉の合間にお堂や塔などが見える光景はまさに京都の情趣たっぷりの景色と言えます。
蓮華寺
image by:京都フリー写真素材
- 住所:京都府京都市左京区上高野八幡町1
- アクセス:叡山電鉄本線三宅八幡駅から徒歩約10分、JR京都駅から大原行き京都バス約45分「上橋」下車徒歩約1分
本堂の前にある六角形急勾配の笠をつけた蓮華寺型石灯籠は是非チェックして下さい。江戸時代から茶人の間でとても有名な石灯籠です。
庭園は池泉廻遊式で石川丈山作、小堀遠州作とも伝わっています。苔むした庭園に対してカエデの木々が幾重にも覆う様子はとても印象的です。書院から見る庭園風景が見物で、赤い毛氈に座ってゆったりとした気持ちで紅葉観賞に浸ることが出来ます。
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圓光寺
- 住所:京都市左京区一乗寺小谷町13
- アクセス:市バス 5系統 一乗寺下り松下車 徒歩10分、叡山電鉄/叡山線 一乗寺下車 徒歩15分
- ホームページ:瑞巌山 圓光寺
本堂前には手水鉢と水琴窟が置かれた「十牛之庭(じゅうぎゅうのに)」が広がっています。これは「十牛図」を題材にして作庭されていると伝えられています。その池泉回遊式庭園は、禅の悟りに至る道筋を牛を追う童子の様子を表しています。庭には十牛にちなみ、牛に見たてた十の石が配置されていています。
庭園には、洛北で最も古い池と言われる栖龍池(せいりゅういけ)があります。紅葉と竹林の中には山側に延びる遊歩道が続き、階段を上ると山上には徳川家康を祀った東照宮があります。裏山からは京都市内の展望や「十牛之庭」が一望できます。墓地内には村山たか女(花の生涯のヒロイン)の墓があります。
ピークには燃えるような赤色が庭一面に広がり、葉が散り始めた後に訪れれば、一面に広がる散り紅葉の絨毯を楽しむことが出来ます。
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いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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