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【京都案内】大人は洛北を目指す。古都で紅葉に息を飲む旅

前回掲載の記事「【京都案内】今年も古都に秋が来た。紅に染まる大原の里を往く」では、京都市内から離れた大原の紅葉スポットを紹介してくださった無料メルマガ『おもしろい京都案内』著者の英 学(はなぶさ がく)さん。今週は、洛北エリアの見逃せない名所を詳しくご案内、です。抹茶をいただきながら紅葉を愛でることができるお寺など、個性的なスポット満載ですよ。

紅葉特集「京都洛北とっておきの紅葉名所」

前回に続き紅葉特集です。今回は京都の洛北のとっておきの名所をご案内します。今回も写真付きの私のブログのサイトも載せておきましたのでそちらも是非ご覧ください!

源光庵

京都駅から地下鉄とバスを乗り継ぎ40分ほどの場所にある紅葉の名所。かつては洛中への関所であった長坂口にあたる鷹峯にあります。この場所はすぐ近くに建つ光悦寺や常照寺など紅葉の名所が集まっています

丸い窓と四角い窓が並ぶ印象的な風景は、どこかでご覧になったことがあるのではないでしょうか? これ以上京都らしい紅葉名所はないといった風景を堪能できる場所の一つです。

源光庵 紅葉 見ごろは? 「悟りの窓」「迷いの窓」で有名なお寺はココ!

光悦寺

源光庵からすぐ近くにある光悦寺は江戸時代初期の文化人・本阿弥光悦が住んだ芸術村の中心地です。

光悦寺の紅葉の見どころはまず参道にあります。入口が美しい紅葉のトンネルになっているので昼間は大混雑です。参道の紅葉風景は人がいてなかなか撮影は出来ません。そのため光悦寺の紅葉を静かに見るには朝がおススメです。境内の竹を斜めに編み込んだ光悦垣も見どころの一つなので是非お見逃しなく。

光悦寺 紅葉 見ごろは? 鷹峯の名所はココ!

常照寺

image by:京都フリー写真素材

常照寺は吉野大夫ゆかりの寺として有名です。本阿弥光悦が家康より拝領した光悦村の一部を寄進し、子・本阿弥光瑳(こうさ)の発願によって開創された「鷹峰檀林の跡地です。

境内には、吉野太夫寄進の「吉野の赤門」、吉野窓で知られる茶室「遺芳庵(いほうあん)」、吉野太夫の墓所などがあります。参道を彩る紅葉はとても鮮やかで見事です。洛北の北山杉を背景にした紅葉とのコントラストは絶景です。秋限定で境内で抹茶を頂くことが出来るのでゆっくりと贅沢に紅葉を楽しむことが出来ます。

常照寺 紅葉 見ごろは?洛北鷹峯の紅葉狩りの穴場はココ!

神護寺

高雄、槇尾、栂尾は三尾(さんぴ)と言われ、いずれも京都市北西部の紅葉の名所として知られています。

高雄山の中腹にある神護寺は、京都市内でも早めに色づき始める京都屈指の紅葉の名所です。山門に続く石段に赤や黄のカエデが葉を落とす風景は息をのむ美しさです。また境内に入ると色づいた葉の合間にお堂や塔などが見える光景はまさに京都の情趣たっぷりの景色と言えます。

神護寺 紅葉 見ごろは?ライトアップはいつ?

蓮華寺

image by:京都フリー写真素材

本堂の前にある六角形急勾配の笠をつけた蓮華寺型石灯籠は是非チェックして下さい。江戸時代から茶人の間でとても有名な石灯籠です。

庭園は池泉廻遊式で石川丈山作小堀遠州作とも伝わっています。苔むした庭園に対してカエデの木々が幾重にも覆う様子はとても印象的です。書院から見る庭園風景が見物で、赤い毛氈に座ってゆったりとした気持ちで紅葉観賞に浸ることが出来ます。

蓮華寺 紅葉 見ごろは?黄金と赤のコントラストと散り紅葉で有名な穴場はココ!

圓光寺

本堂前には手水鉢と水琴窟が置かれた「十牛之庭(じゅうぎゅうのに)」が広がっています。これは「十牛図」を題材にして作庭されていると伝えられています。その池泉回遊式庭園は、禅の悟りに至る道筋を牛を追う童子の様子を表しています。庭には十牛にちなみ、牛に見たてた十の石が配置されていています。

庭園には、洛北で最も古い池と言われる栖龍池(せいりゅういけ)があります。紅葉と竹林の中には山側に延びる遊歩道が続き、階段を上ると山上には徳川家康を祀った東照宮があります。裏山からは京都市内の展望や「十牛之庭」が一望できます。墓地内には村山たか女花の生涯のヒロインの墓があります。

ピークには燃えるような赤色が庭一面に広がり、葉が散り始めた後に訪れれば、一面に広がる散り紅葉の絨毯を楽しむことが出来ます。

圓光寺 地元の人おススメ! 一乗寺付近の紅葉 見頃と見どころは?

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

 

おもしろい京都案内
毎年5,000万人以上の観光客が訪れる京都の魅力を紹介。特にガイドブックには載っていない京都の意外な素顔、魅力を発信しています。京都検定合格を目指している方、京都ファン必見! 京都人も知らない京都の魅力を沢山お伝えしていきます。
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