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「なぜ客が来ない…」と嘆く旅館やホテルほど自分では何もしない

長引く不景気もあって、観光客を呼べない地域のホテルや旅館が頭を悩ませています。「地域再生コンサルタント」を呼んでも、かかったコスト以上の成果が見込めないケースも多いとか。そんな中、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんは、数々の成功例を上げつつ、「地域で何かをしようとするよりも、自身の宿で何ができるかといったスタンドプレーの方が成功率が高い」と記しています。

チームプレーよりスタンドプレーを!

地方にある営業不振なホテル・旅館のオーナーが必ず口にする言葉があります。

「お客さまを呼ぶ手立てがない」
「観光資源がない」

これらは、自分の無能さを隠すための、ただの言い訳です。

何もせずに、お客さまに来てもらうことはできません。お客さまを呼び込むための「何か」が必要なのです。口先だけの呼び込みではありません。お客さまが行ってみたいと思うだけの魅力づくりが大切なのです。

地域のみんなで協力して、呼び込む策を練っているところもありますが、地域全体で何かをやろうとすると必ずと言っても良いほどまとまらなくなります。人それぞれに考え方が違い、新しいことに消極的な人が必ずいるものです。

地域おこしのようなカタチで、街全体が発展することは理想ですが、時間が掛かり過ぎます。単独で始めてしまう方がスピード感があります。意見の集約も必要なく、思いのままに行動できます。

大人数で決めたことは、例え自分の考えとは違っていても、従わなければいけません。また、失敗したら、他の人を責めてしまうかもしれません。なので、「自分のことは自分で」が、正しい選択なのです。

人を呼ぶには、ホテル・旅館のブラッシュアップも必要ですし、新たな仕掛けも考えなくてはなりません。「呼ぶ手立て」も「観光資源」も、自分たちだけで創り出してしまうのです。

ある有名なホテルグループでは、地域に遊ぶ場所がなかったので、オリジナルのアクティビティを提供するようにしました。「ラフティング」「マウンテンバイク」「カヌー」など。それを目当てに、お客さまがやって来るようになったのです。これにより、ホテルを利用するお金に加えて、本来なら別の施設などで使う予定のお金まで、ホテルの収益として取り込むことに成功したのです。

他の例で言うと、女将さんが歌や踊りを披露するショーが大人気となったホテルもあります。まったく無名の歌手ながら、毎日ショーの観客が満員となっているホテルもあります。社交ダンスのホールを作って、集客しているホテルも。

すべて地域とは関係のないスタンドプレーなのです。そうしなければ、生き残れないのです。地域のみんなで手を取り合って、などと甘いことを言っている余裕などないのです。自身の行動力に掛かっているのです。ホテル・旅館に魅力があれば観光資源など不要なのです。

 

繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座
なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。
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