中国が仕掛ける「トランプ氏」懐柔工作。日本は太刀打ちできるのか?

 

しかし、米中関係は、2015年3月の「AIIB事件以降、急速に悪化していきました。2015年9月に習近平が訪米した際は、「新型大国関係」(G2)の話ができなかった。オバマさんは、ひたすら「南シナ海問題」「サイバー攻撃問題」などで、習近平を批判し続けたのです。夕刊フジ2015年9月28日を見てみましょう。

一方、目立ったのは、米国内の習氏への冷ややかな反応だ。米テレビは、22日から米国を訪問しているローマ法王フランシスコの話題で持ちきりとなっており、習氏のニュースはかすんでいる。

 

中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「習氏にとって一番の期待外れは、全く歓迎されなかったことだろう」といい、続けた。「ローマ法王はもちろん、米国を訪問中のインドのモディ首相に対する熱烈歓迎はすごい。習主席は23日にIT企業と会談したが、モディ首相もシリコンバレーを訪れ、7万人規模の集会を行う。米国に冷たくあしらわれた習氏の失望感は強いだろう。中国の国際社会での四面楚歌(そか)ぶりが顕著になった」

まとめると、習近平が中国のトップになってから、米中関係は、1314年良好15年3月以降悪化、となります。しかし、オバマさんはまもなく去り、トランプが大統領になる。習近平としては米中関係を再起動させたいところでしょう。

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