安倍総理にできて、習近平にできないこと
「日米分断」こそ、中国戦略の柱。だから、中国は安倍総理の神速さにムカついたことでしょう。中国外務省は、「トンチンカン」なコメントを出しています。
中国外務省の耿爽(こう・そう)・副報道局長は18日、「第三者の利益を損なってはならず、地域の安全上の懸念を尊重すべきだ」と述べ、日米同盟の今後を注視する考えを示した。
(毎日新聞11月18日)
今回のようなフットワークの軽さは、日本のような「民主主義国家」だからできることです。こういうことは、習近平にはできません。彼は、一党独裁国家中国の「皇帝」である。皇帝は、皇帝らしく、いつも「偉そうに」していなければならない。気軽にトランプさんに電話したり、「会いましょう!」と即決したりできない。
今回安倍さんは、通訳と二人だけでトランプさんたちと会ったそうです。「皇帝」習近平には、そんなこともできません。安倍総理は、「人間皆平等」の「民主国家」の長所を活かして、是非ともトランプさんの親友になってほしいと思います。
ちなみに、トランプさん、日本、韓国、サウジ、NATO諸国には「守ってほしければもっと金を出せ!」と言っています。しかし、イスラエルにだけは、そういう話をしない。そして、「イスラエルを1000%守る! 永遠に守る!」と言っています。なぜ? 娘のイヴァンカさんがユダヤ人大富豪と結婚した。イヴァンカさんは、ユダヤ教に改宗し、孫たちもみんなユダヤ教徒である。
もしトランプさんの子供の一人が日本人の男性か女性と結婚すれば、やはり、「日本を永遠に守る!」となるでしょう。しかし、それ(結婚)を強制するわけにもいきません。やはり安倍総理がトランプさんとゴルフをして、親友になってもらうのがいい。まさに、「安全保障ゴルフ」「希望の同盟ゴルフ」です。
image by: 首相官邸 , shutterstock
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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