ひとつはお客様が見えていないこと。自分たちの店に入ってくれる可能性のあるお客様がどんな人たちなのかを理解していないのです。子連れのママさんたちは、読めもしないメニューを注文したくて入ってくるわけではありませんよね。昼下がりに子連れでゆっくりできる店かどうかの方が100倍重要です。それが見えていないから、不必要なメニューを掲示したりします。
そしてもうひとつは何が大事かを理解していないこと。
「英文ならオシャレだろう」
「フランス語ならオシャレだろう」
「○○なら…」
と勝手に雰囲気を決めつけてしまって外にPRしています。
確かに場所によって、お客様によってはそれがオシャレとして成立します。でもその店では決してそうではないのです。それは店の立地や時間帯、お客様によって確実に変化していく要素。そこを理解できていないと、自分たちの思う理論だけで物事を進めてしまいます。
もしあの店のブラックボードに「お子様とご一緒にゆっくりおいしいドリンクを飲んでいきませんか?」と書かれていたなら。子供が見てもすぐに理解できるようなおいしそうな飲み物の絵が描いてあったなら。きっと立ち止まって店内に入る人の数も変わってきます。
表現は誰のためになるのか? 店やお客様のことをよく見て考えましょう。
今日のおさらいです。
- 表現は誰のためのものか常に考える。
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